2020年の新作として、カルティエより「パシャ ドゥ カルティエ」のコレクションが登場しました。交換可能なブレスレット、 サファイアクリスタルケースバック、あらたなリューズ、パーソナルエングレービングなどの機能やディテールによって、「パシャ ドゥ カルティエ」はいっそうデザイン性を高め、人間工学を駆使した快適さを実現します。

プレシャスなリュ－ズ

　 小さなチェーンで結ばれたリューズは、 パシャ ドゥ カルティエのデザインの要のひとつです。

　 新モデルにおいてカルティエは、 縦溝を施したカバーに覆われたリューズに、 ブルー スピネルあるいはサファイアを加え、洗練に磨きをかけました。2つのブルーがリューズの人間工学とウォッチの価値を高めます。

パーソナライズが楽しめるウォッチ

　 パシャウォッチでは、 パーソナライズが可能な新しいエングレービング サービスが始まります。 イニシャルとして施されるエングレービングは、リューズプロテクターの下にそっと身を潜め、 パシャ ドゥ カルティエを象徴するミニチェーン付きリューズを弛めたときにだけ、その姿を現します。

多元的なブレスレット

　新しいパシャ ドゥ カルティエのブレスレットは、 時代に合わせて進化しました。 新たなライフスタイルに呼応し、動きを伴い、シーンに合わせてカラーやマテリアルを選び、 簡単に付け替えることができます。

　スティール、 ゴールド、 レザーのあらゆるブレスレットが、 カルティエが開発した 「クイックスイッチ」システムによって、 交換することが可能となりました。この機構は、ケースの構造に組み込まれているため目には見えず、 ケースの下に位置しワンプッシュで作動します。

　また、メタル製ブレスレットのサイズを1リンク単位で調節できる最先端テクノロジーが付け加えられました。特許出願中のこの 「スマートリンク」システムは、道具を使わずにブレスレットの長さを調節することができます。「スマートリンク」の各リンクにはプッシュボタンが1つずつ付いており、固定用のパネ棒を取り外し、パシャ ドゥ カルティエのメタルリンクを外したり、追加したりすることができます。

進化したムーブメント

　サファイアクリスタルケースバックからムーブメントが見える、 新作「パシャ ドゥ カルティエ」に搭載されたのは、自動巻きキャリバー1847 MC。耐磁性能と防水性によって、 パフォーマンスと快適さをさらに追求しています。

耐磁性

　ムーブメントの脱進機と、ケースに組み込まれた常磁性合金で作られたシールド部分にリンニッケルを用いた非磁性の部品を使用することで、キャリバー1847 MCは、 日常生活で晒されうる強力な磁場にもより効果的な耐性を発揮できるようになりました。

防水性

　ねじ込み式というデザインにより、 新しい「パシャ ドゥ カルティエ」 は、薄さを維持しながらも10気圧(lOOm)防水を実現します。

PASHA de Cartier
パシャ ドゥ カルティエ

Ref.：WSPA0009
ケース径：41.00mm
ケース厚：9.55mm
ケース素材：スティール
ストラップ：クイックスイッチ インターチェンジャブル、グレー アリゲーターレザーストラップ及びスティール製ブレスレット、スマートリンクサイズ調整システム
ムーブメント：自動巻き、Cal.1847 MC（マニュファクチュール）、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石
仕様：時・分・秒表示、リューズにブルーシンセティック スピネルカボション
予価：710,000円(税抜)
発売予定：2020年9月

PASHA de Cartier
パシャ ドゥ カルティエ

Ref.：WSPA0012
ケース径：35.00mm
ケース厚：9.37mm
ケース素材：スティール
ストラップ：クイックスイッチ インターチェンジャブル、ネイビーブルー アリゲーターレザーストラップ及びフューシャ アリゲーターレザーストラップ
ムーブメント：自動巻き、Cal.1847 MC（マニュファクチュール）、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、23石
仕様：時・分・秒表示、リューズにブルーシンセティック スピネルカボション
予価：605,000円(税抜)
発売予定：2020年9月

PASHA de Cartier
パシャ ドゥ カルティエ スケルトン トゥールビヨン

Ref.：HPI01435
ケース径：41.00mm
ケース厚：10.45mm
ケース素材：18Kホワイトゴールド
ストラップ：クイックスイッチ インターチェンジャブル、グレー アリゲーターレザーストラップ及びブラック アリゲーターレザーストラップ
ムーブメント：手巻き、Cal.9466 MC（マニュファクチュール）、約50時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、19石
仕様：時・分表示、トゥールビヨン、スケルトン、リューズにブリリアントダイヤモンド(0.36ct)、ベゼル・ムーブメント・バックルにブリリアントカットダイヤモンド179個(2.59cts)
予価：14,640,000円(税抜)
発売予定：2020年9月

PASHA de Cartier
パシャ ドゥ カルティエ ウォッチ＆カフリンクスボックス

ケースサイズ：13.0×13.0×10.5cm
ケース素材：ラッカーウッド、ブラック、ゴールドデコール
※ブルー＆パラジウムデコールモデルもございます。

　2020年4月28日（火）日本時間21:00より、ゼニスCEOジュリアン トルナーレ氏とゼニスフレンズの一人であり、世界的テクノDJカール・コックスが「ZENITH ON AIR」だけの特別なライブセットでエレクトロニックミュージックを創造する革新的な精神や芸術性を語り合います。

　また、ゼニスのCEO ジュリアン トルナーレ氏よりビデオメッセージも到着しました。ビデオメッセージでジュリアン氏は下記のように語っています。

「ゼニスマニュファクチュールは3月17日に全社を一時クローズとしましたが、5月から徐々に再開します。少人数体制ではありますが、まずは週に一度、再開してきているマーケットへの商品出荷、アフターサービスの時計の受け入れ、配送を行います。

　また、引き続き、SNSを通じて皆さんと繋がっていきます。ゼニスインスタグラムではゼニスに関わる著名人とのオンライントーク（ON AIR Instagram）も定期的に実施しております。また、状況が良くなり、皆さまとお会いできる日を楽しみにしております。」

※ジュリアン トルナーレの動画メッセージはこちらよりご覧いただけます。

「ZENITH ON AIR」詳細
　ゼニスCEOジュリアン トルナーレとゼニスフレンズの一人であり、世界的テクノDJカール・コックスが「ZENITH ON AIR」だけの特別なライブセットでエレクトロニックミュージックを創造する革新的な精神や芸術性を語り合います。

配信時間：2020年4月28日（火）日本時間21:00～
配信アカウント：@zenithwatches
視聴方法： 無料アプリInstagram（インスタグラム）をダウンロードして、@zenithwatchesをフォロー。
配信時間にアプリを起動し、画面上部の「ライブ動画」と記されているアイコンをタップして視聴できます。

　また、4月30日(木)日本時間21：00よりPETROLICIOUSのエディトリアル ディレクターのTED GUSHUE氏とのON AIR Instagramも予定されています。

YATAGALLAS
世界レベルを超越した
究極のニキシー管クロック
『YATAGALLAS』誕生物語

かつてデジタル表示の電子機器に盛んに用いられたニキシー管。1970年代、発光ダイオード（LED）や蛍光表示管（VFD）、液晶（LCD）が登場し普及するにつれて消えていったニキシー管がチェコで劇的に復活し、これを用いた高級インテリア・クロックが我が国の『JAEGER DOCSON（イエガードクソン）』社が国産化した。なぜ前世紀の遺物とも思えるニキシー管が高級クロックに採用されたのか？　その謎を追った。

>>ひとりの起業家が実現したニキシー管の復活

取材・文：名畑政治 / Text&Report：Masaharu Nabata
協力：イエガードクソン / Thanks to:JAEGER DOCSON

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　ジャガー・ルクルトより高い人気を集めるレディスモデル、「レベルソ・ワン」のデザインを新たに解釈した2020年の新作モデルが登場します。レベルソのすべてのモデルと同様に、オリジナルのアールデコ様式のデザインから着想を得たピュアで力強いラインが際立ち、ケースの上下にあしらわれた3本の直線によるゴドロン装飾が特徴的な新しい「レベルソ・ワン」は、コレクションに新鮮なカラーと新たな洗練さを加えます。

　約90年前、ジャガー・ルクルトは、20世紀のデザインにおける傑作となる腕時計、レベルソを発表しました。フォルムと機能が巧みに一体化されたレベルソは、史上最も有名で特徴的な腕時計の一つとなり、現在でも初めて発表された時と同様にフレッシュでモダンです。

レッドワインカラーのレベルソ・ワン

　 1931年に発売された最初のレベルソ・レディにインスパイアされたデザインである長方形ケースと、ケースの上下に施されたゴドロン装飾を際立たせる一列に配されたグレインセッティングのダイヤモンドによって、レベルソ・ワンは、クラシカルに洗練されたスタイルで女性らしさを演出します。手書きのように軽やかで優美なアラビア数字を配したダイヤルを、繊細に描かれたラインのコーナーが囲みます。

　 2020年、この美しく控えめなデザインに衝撃的で大胆なカラーが組み合わされ、新しい鮮やかな レッドワインカラーのダイヤルとともに登場します。その深みのある輝きは、綿密なサンレイ・ギョーシェ仕上げの上にラッカーを何層にも施すことによって実現し、ホワイトの数字とポリッシュ仕上げのステンレススチール製ケースのクールな輝きがアクセントになっています。華やかな演出の仕上げには、新しいレッドワインカラーの光沢仕上げのアリゲーターストラップが取り付けられ、ダイヤルに完璧に融合します。

　 レベルソ・ワンのソリッドなステンレススチール製ケースバックは、真っ白なキャンバスのようで、特別なメッセージや、大切な日付、特注のデザインなど、オーナーのお好みのエングレービングによって腕時計をパーソナライズできるようになっています。ジャガー・ルクルトのデザイナーや彫刻師の専門技術と同様に、その可能性は無限大です。

　愛情と前向きでエネルギッシュなカラーを称える、新しいレッドワインカラーのレベルソ・ワンは、レベルソ・コレクションに、はつらつとした社交的な女性らしさを加えます。

レベルソ・ワン
REVERSO ONE

Ref.：Q3288560
ケースサイズ：縦40.0×横20.0mm
ケース厚：7.9mm
ケース素材：ステンレススチール、ダイヤモンド27個(0.3カラット)
防水性：3気圧
ムーブメント：クオーツ、Cal.657
仕様：時・分表示、ギョーシェ・ラッカー仕上げのレッドワインダイヤル、ケースバックにクローズド-エングレービングが可能なスペース
価格：570,000円(税抜)

　 2020年の新作として、シチズンより時を愉しむためのウオッチブランド「カンパノラ」の光発電エコ・ドライブを搭載したコレクションから、伝統技法「塵地螺鈿（ちりじらでん）」を用いた数量限定モデルが登場します。12時位置と6時位置のサブダイヤルを取り巻くように施した回転連続パターンでふたつの次元をワームホールがつなぐイメージを電気鋳造で表現し、6時位置のサブダイヤルには貝の真珠層を散りばめた「塵地螺鈿」細工を用いた、壮大な宇宙空間をデザインしたモデルです。

　この「塵地螺鈿（ちりじらでん）」限定モデルは、『カンパノラ』のデザインコンセプトである「宙空の美」を漆黒と神秘的なゴールドを組み合わせて表現、壮大な宇宙を時計の中にデザインしています。

　 日本の伝統技法である漆塗りに、貝の真珠層を散りばめた「塵地螺鈿」細工が施された 6時位置のサブダイヤルが特長です。宇宙船の窓から眺めた漆黒の宇宙空間に輝く星空や、ムーンフェイズにより夜空に浮かぶ月の満ち欠けを表現しました。また、古代アステカ風の文様で太陽を描いた 12時位置のサブダイヤルは針で日付を表示します。12時と 6時のサブダイヤルを取り巻く様に電気鋳造で回転連続パターンを施し、あたかもふたつの次元をワームホールがつなぐような世界を作り上げました。定期的な電池交換が不要な光発電エコ・ドライブの中でも、文字板の見返し部分にリング状のソーラーセルを備えた仕様のため、このような多彩な文字板表現が可能となりました。

　さらに、シチズン独自の表面硬化技術デュラテクト DLCで加工した高級感のある艶やかな黒いケースは、すりキズに強いのが特長です。

■壮大な宇宙空間をデザイン

・6時位置のサブダイヤルは日本の伝統技法である漆塗りに、貝の真珠層を散りばめた「塵地螺鈿」細工を用い、漆黒の空間に輝く星を表現、ムーンフェイズとともに宇宙船の窓から眺める宇宙をデザイン
・漆黒と神秘的なゴールドで宇宙の壮大な風景をデザイン
・針で日付を表示する 12時位置のサブダイヤルは、古代アステカ風文様の太陽を電気鋳造で表現
・12時位置と6時位置のサブダイヤルを取り巻くように施した回転連続パターンはふたつの次元をワームホールがつなぐイメージを電気鋳造で表現

■デュラテクト DLCケース

・デュラテクトDLCで加工したすりキズに強い高級感のある艶やかな黒いケース

■光発電エコ・ドライブ リングソーラー

・文字板の見返し部分にリング状のソーラーセルを備えた光発電エコ・ドライブなので、定期的な電池交換が不要 /sites/default/files/newsImage2/03_BU0024-02E.jpg

CAMPANOLA（カンパノラ）
エコ・ドライブ「塵地螺鈿」限定モデル

Ref.：BU0024-02E
ケース径：43.5mm
ケース厚：14.8mm（設計値）
ケース素材：ステンレス デュラテクトDLC
ストラップ：ワニ革
防水性：日常生活用防水
ムーブメント：光発電エコ･ドライブ、Cal.8730、フル充電時約6ヶ月可動
仕様：時・分・秒表示、月差±15秒、月齢表示（ムーンフェイズ）、デュアル球面サファイアガラス（無反射コーティング）、夜光（時針＋分針）、ブラック×ゴールド（一部漆）文字板
限定：300本(予定)
価格：340,000円(税抜)
発売予定：2020年5月14日

2020 New Model ｜ RADO
2020年 ラドー新作情報

新キャンペーン「Feel It!」で
勝負する“マテリアルの名匠”ラドー

「Feel It！」。これは2020年ラドー（RADO）のすべてにフォーカスした、総合的なブランドキャンペーンのキャッチフレーズである。1957年の初コレクション「ゴールデンホース」を起点とし、1962年には高耐傷性能を有する超硬金属ケース「ダイヤスター」で飛躍を遂げた“マテリアルの名匠（Master of Material）”＝ラドーのリブート（再起動）とも解釈できる活動だ。「Feel It！」の「It」とは彼らのキーエリアであるマテリアル、デザイン、イノベーションを中心にテクノロジーや伝統など、その範囲はかなり広い。おそらく過去四半世紀の中で、これほどの強力なキャンペーンを展開するのは初めてではないかと思われる。全新作にはメインカラーとしてグリーンを採用。今回のラドーは超硬金属ケースに代表される金属素材のイノベーターでありながら、自然のイメージに根ざす環境にも敬意を表していると思われる。まったく2020年のラドーは驚きである。

＞キャプテン クック オートマティック ブロンズ（Captain Cook Automatic Bronze）

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文：田中克幸 / Text：Katsuyuki Tanaka
※表記は2020年5月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2020年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。

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H.Moser ＆ Cie.
H.モーザーから新時代のクロノグラフ「ストリームライナー」が登場
流線型の時代、再び

スイスとドイツが国境を接するノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするH.モーザーが先頃発表した新作「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」。開発に5年の歳月を費やしたこの新作クロノグラフは、1920～30年代に時代を席巻した流線型の高速列車に触発された流麗なデザインと共に、ブランドの特質の根幹をなすミニマリスムを、時を計測し表示するというシステムに注入した意欲作である。

>>新時代の到来を告げる新開発クロノグラフ

取材・文：名畑政治 / Text&Report：Masaharu Nabata
撮影：江藤義典 / Photo：Yoshinori Eto

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2020 New Model ｜ CHRONOSWISS
2020年 クロノスイス新作情報

2020年 クロノスイス新作情報

＞レギュレーター クラシック（Regulator Classic）

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＞2020年 クロノスイス（CHRONOSWISS）
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2020 New Model ｜ MONTBLANC
2020年 モンブラン新作情報

“自然回帰”のテーマを推し進め
「1858」のラインナップをさらに強化

　2019年に続き、モンブランは「1858」を軸とした構成で新作を発表した。「1858」はミネルバへのオマージュラインで、そのコンセプトは“Mountain Exploration（山岳探検）”。そして時計部門の責任者であるダビデ・セラート氏によれば、この「1858」は「長期的目線で新しいウォッチ・メイキングを行っていくラインである」という。これらを明確に表すのが、昨今のトレンドにも合致した“自然回帰”のテーマで、これまで、ダイアルやストラップのカラーで“土”や“森”といった自然を表現してきたが、2020年は“氷河や雪山の自然”に着想を得たブルーの色使いが印象的なコレクションを披露した。それを象徴する「モンブラン 1858 ジオスフェール（Montblanc 1858 Geosphere）」をはじめ、1920～’30年代のミネルバのタイムピースにインスパイアされた24時間時計やモノプッシャークロノグラフといった多彩な新作からは、ミネルバの遺産を活かしつつ表現を拡大していくモンブランの真摯かつチャレンジングな姿勢が感じ取れる。

＞モンブラン スターレガシー オルビステラルム（Montblanc Star Legacy Orbis Terrarum）

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＞2020年 モンブラン（MONTBLANC）
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2020 New Model ｜ A. LANGE & SÖHNE
2020年 A.ランゲ＆ゾーネ新作情報

少数精鋭の時計たちには
滋味深い味わいがある

　こう言ってしまうと元も子もないのだが、そんなに簡単に“新作時計”が生まれることはない。機構の開発に何年もかけ、デザインや素材を吟味し、生産やクオリティコントロールの体制を整えてからの発表となるのだから、むしろ毎年のように新作が生まれる方が不思議な話である。ましてやA.ランゲ＆ゾーネ（A. LANGE & SÖＨNE）は、基本的に1モデルに対して1つの専用ムーブメントを開発するのだから、時間がかかるのは当然。ゆえに毎年少数精鋭なのだ。と、言い訳をつらつらと書いたが、要するに2020年の新作は2つで、しかもこれまでに発表されたモデルのバリエーション違いである。しかし2019年秋にブランド初のスポーティウォッチ＆レギュラーのステンレススチールモデルとしてデビューした「オデュッセウス」に、リッチなホワイトゴールドが出たということと、伝統的な鳴り方から脱却した“デジタル式”のミニッツ・リピーターモデルに新色が登場。時計としての魅力は十分に深いのだ。

＞サクソニア・フラッハ（SAXONIA THIN）

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文：篠田哲生 / Text：Tetsuo Shinoda
※表記は2020年12月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2020年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。

＞2020年 A.ランゲ＆ゾーネ（A. LANGE & SÖHNE）
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