HYT | エイチ・ワイ・ティ 2025新作 ギョーシェ彫りの文字盤とユニークな流体機械式時計製造技術を組み合わせたタイムピース。HYT「T1 チタン ギョーシェ」

2025年の新作としてHYTが「T1 チタン ギョーシェ」を発表しました。世界8本限定のT1 チタン ギョーシェでは、HYTの現代的な流体式機械時計製造技術に、ある伝統的なコンセプトが導入されています。数世紀前に初めて時計製造に採用された、ギョーシェ彫りの職人技です。
18世紀後半にさかのぼるフランス語の「ギョーシェ」という言葉。これは、フランスで働いていた「ギヨ」という名の技師に由来しています。正確な日付や、ギヨ氏のファーストネームは不明ですが、この技師がギョーシェ模様をつくる工具ないし旋盤を考案・製造したと言われています。
1770年代には、古代のオリエント、古代ギリシア、ローマの建築にみられる交差する渦巻や重なる渦巻、その他の形状の反復的な建築模様や、中世初期のアングロサクソン芸術の織り模様に対しても、さかのぼって「ギョーシェ」という言葉が使用されていました。
<時代をつなぐHYT T1 チタン ギョーシェ>
ギョーシェ彫りの時計の文字盤をつくるには、時間、工具、技能、才能が必要だということは、昔も今も変わりません。ギョーシェ彫り職人は、古めかしいローズエンジン旋盤、直線旋盤、錦織機械を使用して、金属に精巧で複雑な模様を刻んでいきます。文字盤にギョーシェ模様を刻むには、まず文字盤が正しい方向になるようにギョーシェ彫り職人が機械を位置決めすることから始まります。
次に、刃を押しつけ、その力加減を変化させることで、また異なった仕上がりを生んでいきます。こうして、綿密な構造の文字盤ができ、比類のない、鮮やかで躍動感にみちた光の反射が得られるようになります。ギョーシェは、昔は時計専門学校で教えられていた、人気のある技法だったと言われています。たとえば、1896年から1932年までは、スイスの時計づくりで名高いラ・ショー・ド・フォンの街にある応用工芸学校では、ギョーシェ彫りに関する定員10名の授業が行われていました。これは遠い昔のことで、今では手作業によるギョーシェ彫りの技法をマスターしている専門職人は、ほんの数人しか残っていません。その点でHYTは、今回新作のブルーコーティングの真鍮の文字盤に、手作業によるギョーシェ彫り装飾を施したことを誇らしく思っています。

<職人技への愛着>
HYTのCEO、ヴァへ・ヴァーツベッドは、T1コレクション、とりわけ今回リリースする魅惑的な文字盤の限定モデルに対し、強い思い入れがあります。
「2024年のT1シリーズの導入は、タイムピースの快適性と着用性を高めながら、初めてスケルトン加工を施さない文字盤としたことで意表を突き、また伝統的な手法で表現することが可能になったという点で、HYTにとって重要なステップとなりました。T1シリーズコレクションは、私たちが深い愛着を抱いている魅力的な職人技を導入できるプラットフォームのようなものです。その最初の例がT1 チタン ギョーシェです。世界限定わずか8本で、ギョーシェは完全に手作業でつくられています。伝統的な時計製造にみられる非常に純粋な表現と、私たち独自の流体による時間表示とを組み合わせたタイムピースを発表することができ、大変誇らしく思っております」
大ぶりなブルーの文字盤には3種類の模様が刻まれています。メインダイヤルの中心からは躍動感あふれる円形模様が輝き、境界をなすアラビア数字が置かれたフランジには線状の模様が施されています。第3の模様は、2時位置と3時位置の間のパワーリザーブを示す小さなサブダイヤルに見られます。これはサンレイ模様で、繊細なタッチを添えると同時に抜群の視認性を示し、忘れることなく情報を読み取るのに役立ちます。入念に彫り込まれた立体的な模様は、物理的にはごく小さなものでありながら、光が当たると壮麗な印象を生み出します。
<新しいデザインの地平を開拓する第3世代のT1>
T1 チタン ギョーシェは、第3世代のT1タイムピースです。2024年春、T1コレクションの4つのモデルがデビューし、モダンなルックス、人間工学に基づいたデザイン、スケルトン加工を施さない控えめな文字盤によって時計業界を驚かせました。このT1シリーズは、HYTのまったく新しいデザインコンセプトの幕開けとなりました。同じ年、T1ミレジメ エディションも発表されました。ヴィンテージワインにインスピレーションを得たカラフルな文字盤の各モデルは、それこそヴィンテージワインのように、2024年9月から2025年4月までの期間のみ製造されました。
T1 チタン ギョーシェという名前に含まれる「T」の文字は「伝統」(トラディション)を意味しているため、引き続きヴィンテージのテーマを追求するのが筋です。今回は、以前にもまして冒険的に、また大胆になりました。八角形のナチュラルカラーのブラックコーティングを施したソフトなサテン仕上げのチタン製ケースは、歴史的な折衷様式のタイムピースにとってコントラストの効いた基礎となります。面取りしたケースの直径は45.3mm、厚さは17.2mmです。こうしてプロポーションのとれたケースは、非常に着用しやすいものとなっています。しかし、これはバランスのとれたサイズと人間工学に基づいたケース形状だけが理由ではありません。
人間工学に基づいてつくられたケースの比較的短い直径が、急角度でラバーストラップまたはファブリックストラップとつながっていることで、T1はほぼどのような腕の太さの方でも安定して快適に身につけることができるのです。ストラップとケースがシームレスに溶け込んでいることも、外観上の美しさを添えています。もうひとつの興味深い外観上の要素は、人間工学にも基づいている2時位置と3時位置の間に組み込まれたリューズです。リューズをこの位置に設け、1つの長いリューズガードを取り付けたことで、腕にリューズの跡がつくことがありません。

<流体時間の源を探る>
伝統の香り高いギョーシェ彫りの文字盤が、流体時間表示にとってこれほど見事にふさわしい装飾になるとは、誰が予想したことでしょう。しかし、HYTはこれを考案し、実現しました。
時刻は、レトログラード式流体による時間表示と、大ぶりの鮮やかなブルーの文字盤の中央にある大きな分針によって表示されます。ハイテクのホウケイ酸ガラス製キャピラリーチューブは、6時位置でから伸びています。チューブの内部では、ブラックの流体がフランジ上の時を示す目盛を通過しながら移動します。
T1 チタン ギョーシェの透明なケースバックを眺めると、流体時間表示のしくみを理解する手がかりが得られます。T1 チタン ギョーシェに搭載されたムーブメント、キャリバー 501-CMは、ブランドの12年間に及ぶ絶え間ない進化の賜物です。この部品数352個、振動数4Hz、72時間パワーリザーブの手巻き式ムーブメントは、信頼性の高いユニークな微小機械です。
時を示すために使われる2個の小型ベローズは、モーターサイクル エンジンのピストンのようだと評する人もいます。片方のベローズが圧縮すると、他方のベローズが膨張し、文字盤側でブラックの流体が動く仕組みになっています。
<伝統とユニークさとの出会い>
ムーブメント、キャリバー 501-CMはミニチュアのパワープラントのように見え、圧倒的で、魅力的で、完全にユニークです。352個の部品からなるムーブメントは伝統的な高級時計の仕上げが施されており、また他のユニークな部品と視覚的コントラストを成しています。たとえばベローズは合金製で、隔壁は髪の毛のわずか4分の1の厚さしかありません。
8本限定のT1 チタン ギョーシェには、2本のストラップが付属します。ラグジュアリーなブルーのアリゲーターレザーストラップと、スポーティなピュアブラックのラバーストラップです。どちらのストラップも、サテン仕上げとサンドブラスト仕上げを施したチタン製ピンバックルを採用しています。丈夫で扱いやすいクイックチェンジシステムにより、簡単にストラップを交換し、ドレッシーな装いとカジュアルな装いを切り替えることができます。
古代からのインスピレーション、クラシックな装飾技法、そしてアヴァンギャルドなマイクロ流体による時計という不可思議な組み合わせにより、美しさの点でも極上のタイムピースとなっています。人間工学に基づいたT1 チタン ギョーシェは、驚くほど快適に着用できます。つまり、あらゆる点で並外れた時計と言えるでしょう。
T1 Titanium Guilloché
T1 チタン ギョーシェ
Ref:H03421-A
ケース径:45.3mm
ケース厚:17.2mm
ケース素材:シルバー&ブラックDLCチタン(サテン仕上げ)
防水性:50m
ストラップ:ピュアブラックラバー、ブルーアリゲーターストラップが付属、チタン製ピンバックル(サテン&サンドブラスト仕上げ)
ムーブメント:手巻き、Cal.501-CM、約72時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、41石
仕様:レトログラード式流体時間表示、センター分針、パワーリザーブ表示針、ブルーコーティング手作業ギョーシェ仕上げの真鍮製文字盤、ホウケイ酸キャピラリーチューブ(液体色 ブラック)、チタン製リューズ、シースルーケースバック
限定:世界限定8本
予価:14,410,000円(税込)

※2025年5月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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