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2023 New Model2023年 新作情報

時を巡る旅 2023
2023年 新作情報

新型コロナ禍を超えて
力強く立ち上がった時計界の現況

 およそ3年にもおよぶ世界的な新型コロナ感染症の影響がほぼ払拭され、スイスでも春の到来を告げるかのように世界的な時計見本市「Watches and Wonders Geneva 2023(ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2023)」が3月27日から4月2日に開催されました。


 このイベントには48もの主要時計ブランドが出展し、盛況のうちに幕を閉じましたが、この3年の間にさまざまな環境が大きく変貌し、かつてとまったく同じとは到底、言えない状況となっています。


 そのひとつが世界的なインフレーション。航空料金はもちろん、宿泊費も高騰し、以前のように気軽にスイス取材を行える状況ではなくなりました。実際、我々グレッシブにおいても、スタッフを絞っての取材となりました。


 また、新型コロナの流行によって時計の新作発表の時期や形態が大きく様変わりしました。つまり、以前のように春の見本市に合わせて無理矢理にでも新作開発を完了させねばならない、という縛りがなくなり、年間を通してそのモデルにもっともふさわしく、出荷体制が整った段階で発表するというスタイルが、かなり一般化したことです。


 また、ウェブを通しての発表会も増えましたが、これに関してはリアルな発表会に比べると、いまひとつ現物の感触がつかみにくく、場合によってはネット接続の不具合が生じたり、リアルタイムの翻訳によるもどかしさなどの諸問題が露見。以前ほどの頻度では開催されなくなっています。


 また、ウェブ発表会の物足りなさと新作発表の時期が随時となったことで、日本においても少し待っていれば新作の実機が届き、それを手に取りながらリアルでの説明が受けられるようになってきたので、スイスの時計見本市への参加の必然性が低下しています。


 そんな状況を踏まえつつ、これからもグレッシブでは新作ウォッチの紹介を現地取材による動画を軸として、随時、進めていきたいと考えています。


文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata

2023年発表ブランド新作モデル一覧


Watches and Wonders Geneva 2023 新作ニュース一覧


Gressive取材スタッフ紹介

  • 名畑 政治

    名畑 政治
    Masaharu Nabata


    Gressive編集長。1959年、東京都生まれ。時計、カメラ、ギター、ファッションなど膨大な収集品をベースに、その世界を探求。1994年から毎年、スイス時計フェア取材を継続中。

  • 田中 克幸

    田中 克幸
    Katsuyuki Tanaka


    Gressive編集顧問。1960年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後、徳間書店に就職。文芸部を経て1988年「グッズプレス」創刊に携わり、後に編集長に就任。この間、1993年に同社で「世界の本格腕時計大全(後の『TIME SCENE』)を創刊し、2009年まで編集長を務める。同年より「Gressive」に参加。1994年よりスイスを中心としたヨーロッパ各国を取材、現在も継続中。

  • 篠田 哲生

    篠田 哲生
    Tetsuo Shinoda


    1975年、千葉県生まれ。40を超える媒体で時計記事を担当しており、10数年ものスイス取材歴を重ねてきたが、この業界では今でも“若手”というちょうどよい湯加減のポジションをキープ。快適な出張にこだわり続け、スイスに小型炊飯器を持ち込み、朝から飯を炊くという業界屈指の実践派。

  • 竹石 祐三

    竹石 祐三
    Yuzo Takeishi


    1973年、千葉県生まれ。1998年よりモノ情報誌編集部に在籍し、2011年から時計記事を担当。2017年に出版社を退社し、Gressiveの記事制作に携わる。

  • 堀内 僚太郎

    堀内 僚太郎
    Ryotaro Horiuchi


    フォトグラファー。1969年、東京都生まれ。1997年に独立。広告、ファッション、CDジャケットやポートレイト等で活動。2006年からスイス時計フェアの撮影を続け、2009年からGressiveに参加。2018年にH2Fotoを立ち上げ写真講師としても活動。

  • 江藤 義典

    江藤 義典
    Yoshinori Eto


    フォトグラファー。1981年、宮崎県生まれ。2001年に上京。2006年、知人の紹介でカメラマンの個人スタジオのアシスタントに。スタジオ勤務を通し写真撮影とデジタル・フォト加工技術を習得。2013年に独立し、自らのスタジオを開設。Gressiveをはじめ、メンズ誌、モノ情報誌、広告等で活動。スイス時計フェアは2015年から撮影を継続。


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