Cartier | カルティエ 2023新作 「カルティエ プリヴェ」コレクション「タンク ノルマル」

　毎年稀少なタイムピースが加わる「カルティエ プリヴェ」は、メゾンの伝説となったモデルを称賛し探求した愛好家に向けたコレクションであり、個別番号の入った限定モデルとして制作されます。そのユニークで洗練されたタイムピースたちは、カルティエのウォッチメイキングの伝統に刻まれたフォルムと、現代的なデザインのビジョンを融合させたもの。「カルティエ プリヴェ」から、「クラッシュ」「タンク サントレ」「トノー」「タンク アシメトリック」「クロシュ ドゥ カルティエ」「タンク シノワーズ」に続いて、7作目となる「タンク ノルマル」が発表されました。1917年にルイ・カルティエが制作し、その2年後に発売された「タンク」ウォッチは、 カルティエのみならず時計史においても傑出したクリエイションの一つです。その完璧なデザインと無駄を削ぎ落したラインにより、「タンク」は時代を超越するタイムレスなウォッチとなりました。

　2023年、カルティエが発表したこの2針モデルにはオリジナルのプロポーションが反映され、サファイアガラスにも面取りが施されました。本作ではブラウンアリゲーターストラップが付いたイエローゴールドモデルと、ブラックアリゲーターストラップが付いたプラチナモデルがラインナップされます。そして、「カルティエ プリヴェ」コレクション初となるイエローゴールド製ブレスレットとプラチナ製ブレスレットのモデルも用意され、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを織り交ぜて当時の空気感が演出されています。サテン仕上げによってケースとブレスレットに一体感が生まれ、ポリッシュ仕上げはこの統一感とコントラストを描くように、ケースの縦枠および角部の輪郭を引き立てています。

　メゾンの時計史を象徴するこのフォルムに、カルティエはシグネチャーのひとつであるスケルトンムーブメントと、同じくスケルトン仕上げが施された太陽と三日月の24時間表示機能を組み合わせました。分針は1時間で文字盤を一周しますが、時針は通常の12時間ではなく、24時間かけて一周します。すなわち、日中の時刻は文字盤の上部で、夜間の時刻は下部で読み取ります。昼から夜への移行を象徴的に表現しようと、時計職人たちは、文字盤のスケルトンブリッジの色調にグラデーションを施しました。

　このスケルトン仕上げの「タンク ノルマル」は個別番号入りの50本限定で、ブラウンとグリーン各色のアリゲーターストラップをイエローゴールドの本体に組み合わせ、リューズにブルーのサファイアカボションをあしらったモデル、そしてボルドーとグレー各色のアリゲーターストラップをプラチナの本体に組み合わせ、リューズにルビーカボションをあしらったモデルが展開されます。最後を飾るのがケースにブリリアントカット ダイヤモンドがセットされた、個別番号入りの20本限定モデルです。本モデルには2色のブルーから成るアリゲーターストラップを合わせ、リューズにブリリアントカットダイヤモンドがあしらわれています。

　豊富なバリエーションを展開しつつも、ブルーの針やリューズのカボションといった初期の「タンク」のデザインコードは忠実に守られており、シンプルな「タンク ノルマル」にはレイルウェイ ミニッツトラックとシークレットサインが施されるなど、コレクターに愛されるこの作品にはカルティエ ウォッチである証が所々に散りばめられています。