Cartier | カルティエ 2023新作 象徴的なフォルムを起点にコードを覆した希少かつ貴重な要素をすべて付け加えた、カルティエのジュエリーウォッチ
ジュエリーウォッチ
「タンク」のレクタングルに、「ベニュワール」のオーバル。カルティエは、象徴的なフォルムを起点にコードを覆した希少かつ貴重な要素をすべて付け加えることで、メゾンのサヴォアフェールを称えるウォッチをつくり出しています。専門技術とフォルムの探求を凝縮させたクリエイションは、ウォッチとジュエリーが絶妙に調和することで生み出されています。
「タンク」ジュエリー ウォッチ
剌激と丸み
1917年に誕生した「タンク」ウォッチは、モダンなデザインを象徴するクリエイションです。延長線上にブレスレットを組み込むレクタンギュラーの文字盤は、カルティエを象徴するひとつのシグネチャーになっています。カルティエが幾何学模様とコントラストの視点で探求することを選んだのが、このアイコンウォッチでした。幾何学模様とコントラストは、メゾンにとって、象徴的なスタイルのひとつであり、メゾンはフォルムとモチーフをベースに、シンメトリーとアシンメトリー、そしてインパクトのあるカラーコントラストを起点としてデザインを考えました。平行する2本の縦枠、レクタンギュラーのケースなど、今回の新作「タンク」にも、もちろんオリジナルモデルの痕跡は見られます。ですが、「タンク」のもうひとつの特徴であるケースに組み込まれたラグは、今回はリンクによって連結されたモバイルシリンダーで構成されています。
思わず触れて動かしてみたくなるシリンダーは、その可動性がしなやかさと着け心地のよさを保証します。この新作モデルの美しさが集約されているのがブレスレットで、オニキス、クリソプレーズまたはコーラルのシリンダーで構成されるブレスレットは、パビリオンを逆向きにセットしたストーンとゴールドのクル(スパイク)を配したカボションによって仕上げられています。ここには、ビーズをあしらったデザインに対するカルティエのオマージュが込められています。このデザインは、メゾンの歴史に欠かせない重要人物で、1933年からカルティエの制作指揮を担っていたジャンヌ・トゥーサンが、かつて官能的かつ刺激的なデザインに取り人れていたモチーフで、カルティエのシグネチャーです。
ゴールドを中心としたバリエーション
ブラック オニキスの文字盤にダイヤモンドのインデックスが輝くこのウォッチは、エレガントでクラシカルな調和を見せます。縦枠は、サイズの異なるダイヤモンドがセッティングされ、ウォッチの構造を描くと同時にブレスレットヘと続きます。気品あふれるその機構は、リンクとオニキスのシリンダーを通じて構成され、各シリンダーの両端には、ダイヤモンドがセットされたゴールドのクルが飾られています。
ジャンヌ・トゥーサンの足跡をたどる色調の探求
この新作「タンク」ウォッチのために、カルティエは、さらに高級感あふれる2つのモデルをデザインしました。煌めくカラーストーンをデザインに取り入れたもので、ジャンヌ・トゥーサンのカラーパレットを再解釈します。
ブラック、グリーン、レッド:カルティエを象徴する3つのカラーが彩るこのホワイトゴールド製ウォッチは、カラーコントラストとカラーコンビネーションが巧みに作用。シリンダー、縦枠の側面、文字盤を飾るオニキスのブラック。クリソプレーズビーズのアクセントの効いたグリーン。垂直の縦枠やクリソプレーズカボションの先端を飾るクルのルビーのレッド。3つのカラーが絶妙なコントラストを演出します。
コーラル、クリソプレーズ、アメシスト、ダイヤモンド:4つのストーンを組み合わせることで、素材の探求というメゾンのシグネチャーを追求したモデル。色鮮やかでアクセントの効いたこのコンビネーションは、文字盤にパヴェダイヤモンドがスノーセッティングされたこのプレシャスなウォッチと調和します。シリンダーを構成するクリソプレーズは、ビーズ状にカットされたコーラルの有機的な鮮やかさと、クリソプレーズの両側にセットしたアメシストの甘美さと、コントラストを演出。垂直方向と水平方向の縦枠、側面、ブレスレットをさまざまなカットのダイヤモンドが飾り、その輝きが全体を照らします。
「ベニュワール アロンジェ」とメティエダール
スウィンギング ロンドン全盛の1960年代にロンドンで生まれた「ベニュワール アロンジェ」は、意表を突く独創性を徹底して追求したモデルです。文字盤の広がりとケースの湾曲を特徴とするこのウォッチに対して、カルティエは、あらゆる可能性を探り、初めてその象徴的な文字盤の空間にメティエダールの美しさを取り入れました。技術をデザインのために活用するという、カルティエが大切にしている原則を基盤に、メゾンのデザイナーは、クリエイティビティの限界を自由に押し広げ、斬新なフォルムと驚くようなカラーと素材のコンビネーションを大胆に融合します。メゾン デ メティエダールの職人たちは、理想を現実のものとし、新たな挑戦に挑むために、豊かなサヴォアフェールをベースに最適なソリューションを導き出しました。それはまさに、細部をよりいっそう昇華させる、目に見えないところで光る技術です。
幾何学模様とコントラスト
メゾンの特徴的なスタイルのひとつである幾何学模様とコントラストから、個性あるウォッチの審美性を再解釈する。こうした強い思いから、新しい「ベニュワール アロンジェ」は生まれました。
この創作原理は、広い文字盤に湾曲したフォルムのデザインとは対極を成すものであり、作業の難度はいっそう高まりました。2色のケースを制作するためには技術的な課題を克服する必要があったのです。そうして生み出されたケースは、イエローゴールドとホワイトゴールドのふたつの部分で構成され、このふたつを統合するために、時計職人はマイクロ溶接の技術を活用。2色のゴールドの境目は、ラッカーのラインによって巧みに隠されています。
ゴールドの文字盤は、ブラックラッカーやエナメルで覆われており、加工が施されるなど、さまざまなサイズのセクションに区切られています。ホワイトゴールドとイエローゴールドのパーツは、ポリッシュ仕上げが施され、手作業で錐をつかってサンレイモチーフに仕上げられており、作業は繊細かつ忍耐を要するため、ひとつの文字盤を仕上げるのに4時間が費やされました。また、雲母の浮き上がるようなスパンコールが半透明のラッカーにコーティングされたセクションもデザインされています。なかでも、ブラックラッカーとエナメルパーツで技術的な挑戦となったのが、文字盤の湾曲で、着用時に強い色を放ちながらもなめらかな表面を維持する必要がありました。ブラックの強い発色が、ダイヤモンドが輝くケースとコントラストを成し、ダイヤモンドのセッティングはウォッチの曲線と絶妙な調和を見せています。
加工からエナメル、ラッカー、ジュエリーまで、ひとつのウォッチの制作に9種類のサヴォアフェールが用いられ、完成までに24ヶ月以上の作業が費やされました。
素材、カラー、幾何学模様の新たな探求を通じてメティエダールを引き立てる、抽象的なモチーフのこのクリエイションは、50本の限定製造です。
オーバーサイズの「ベニュワール」を彩るミニチュアのマルケトリ
カルティエが「ベニュワール アロンジェ」の文字盤にセレクトしたメティエダールは、マルケトリです。ウォッチに採用されることはあまりないこの技術によって、色彩が際立つ抽象的なモチーフのウォッチが生まれました。
まず最初に驚かされるのが、パビリオンを逆向きにセットしたダイヤモンドやグレースピネル、ブルートルマリンが並ぶ「ベニュワール」のベゼルです。曲線と丸み。文字盤の広がりと、触れると刺すようなストーンの官能性。こうした強烈なコントラストがウォッチのデザインに組み込まれ、パビリオンを逆向きにしたこのセッティングは複雑さを極めるため、通常よりも作業時間は2割多くかけられました。
文字盤上では、マザーオブパール、ターコイズ、オニキス、ホワイトゴールドが、抽象的な構図を成し、シャイニーカラーとマットカラーの相乗効果を演出。色の調和を得るために厳選された素材は、レーザーでミニチュアサイズにカットされ、パズルピースのように組み立てられ、すべての手順はきわめて繊細なため、両眼のルーペを使って行われました。弓なりに反った表面にマルケトリ細工を施すことは、職人にとってまさに挑戦であり、ひとつの文字盤に25時間もの作業を要しました。
このウォッチの制作には、ジュエリー職人、マルケトリ職人、石留め職人、時計職人がもつ4つのサヴォアフェールが使われており、50本限定で製造されます。
「ベニュワール」ジュエリーウォッチ
「ベニュワール」は、20世紀初頭のルイ・カルティエによるウォッチのフォルムへの追求という伝統を継承するものです。1904年の「サントス」のスクエアケース、1906年の「トノー」に続き、1912年に初めてメゾンのレパートリーに登場したオーバル ウォッチ。その後、オーバル ウォッチは進化を遂げましたが、1973年にようやく登場したのが、日用品を洗練されたフォルムで描いた「ベニュワール」と名付けられたウォッチで、カルティエならではの物の見方によって、いたるところにある美しさを形にしたモデルでした。誕生以来「ベニュワール」は、オリジナルに忠実ながらもさまざまなバリエーションを生み出していきます。カルティエはフォルムに無限の可能性を授け、「ベニュワール」はその連続性を継承しながらも、常に「ベニュワール」であり続けています。
まさに絶えず刷新し続ける才能を持ったモデルとして、カルティエはこの新しいイヴニング ウォッチコレクションを通じて、フォルムを探求する機会を幾度となく得てきました。「ベニュワール」のふたつの新作は、2サイズで展開され、いずれもはっきりとしたダイヤモンドのラインが際立ちます。
二重または三重のラインがウォッチの曲線を引き立て、手首になじむこのウォッチは、すべてダイヤモンドで、あるいは、サファイア、エメラルド、クリソプレーズ、ブルートルマリンの組み合わせでデザインされました。繊細に湾曲した構造の中、文字盤はスノーセッティングが施され、金属部分が完全に見えないようパヴェセッティングが凝らされています。ランダムなカットのストーンが、きらびやかに色を変える素材をつくり出します。この光り輝くうねりは手首へと続き、さまざまなサイズが並ぶストーンが手首に沿い、ウォッチに自由ときらびやかさを授けるかのように、さまざまな光が色を帯び、輝きを放ちます。
Tank Jewelry Watch
「タンク」 ジュエリーウォッチ
Ref:CRHPI01592
ケースサイズ:31×24.2mm
ケース厚:6.75mm
ケース素材:イエローゴールド
防水性:日常生活防水
ストラップ:イエローゴールド
ムーブメント:クォーツ
仕様:時・分表示、ケースにブリリアントカット ダイヤモンド、リューズにダイヤモンド、ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンドとオニキス、オニキス製ダイアルにダイヤモンド、ポリッシュ仕上げイエロースティール製剣型針
予価:12,144,000円(税込・参考価格)
Tank Jewelry Watch
「タンク」 ジュエリーウォッチ
Ref:CRHPI01596
ケースサイズ:31×24mm
ケース厚:6.75mm
ケース素材:ピンクゴールド
防水性:日常生活防水
ストラップ:ピンクゴールド
ムーブメント:クォーツ
仕様:時・分表示、ケースにブリリアントカット ダイヤモンド、リューズにダイヤモンド、ブレスレットにブリリアントカット ダイヤモンドとアメシストとコーラルとクリソプレーズ、ピンクゴールド製ダイアルにブリリアントカット ダイヤモンド、ピンクゴールド仕上げスティール製剣型針
限定:世界限定30本、個別番号入り
予価:33,000,000円(税込・参考価格)
Baignoire Allongée
ベニュワール アロンジェ
Ref:CRHPI01561
ケースサイズ:47.00×20.72mm
ケース厚:9mm
ケース素材:ホワイトゴールド、イエローゴールド
防水性:非防水
ストラップ:ブラック パテント カーフスキン、ホワイトゴールド製アルディロン バックル
ムーブメント:手巻き、Cal.1917 MC
仕様:時・分表示、ケースにブリリアントカット ダイヤモンド、バックルにブリリアントカット ダイヤモンド、ブラックエナメルのダイアル、ポリッシュ仕上げゴールド剣型針
限定:世界限定50本、個別番号入り
予価:11,814,000円(税込・参考価格)
Baignoire Allongée
ベニュワール アロンジェ
Ref:CRHPI01562
ケースサイズ:47.00×20.72mm
ケース厚:9mm
ケース素材:ホワイトゴールド(ロジウム仕上げ)
防水性:非防水
ストラップ:ブラック パテント カーフスキン、ホワイトゴールド製アルディロン バックル
ムーブメント:手巻き、Cal.1917 MC
仕様:時・分表示、ケースにブリリアントカット ダイヤモンドとブルートルマリンとグレー&ブラックスピネル、バックルにブリリアントカット ダイヤモンド、ダイアルにマザーオブパールとターコイズとオニキスとホワイトゴールドのマルケトリ、ポリッシュ仕上げブラックスティール製剣型針
限定:世界限定50本、個別番号入り
予価:12,342,000円(税込・参考価格)
※2023年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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