CITIZENグループブランドの視線(3)ブローバが重視する“声”
ブローバの多彩な歴史を発信し
顧客のリアルな声を拾い上げられる旗艦店の重要性
「ブローバはこれまで“業界初”となる事業を展開してきました。これを今後も推し進めていくためにも、シチズンとの関係は重要だと考えています」
ブローバは、最初期(1926年)にラジオCMを放送し、その後、1941年には世界初のテレビCMを放映。プロダクトにおいては、先にも述べた世界初の音叉時計「アキュトロン」を1960年に発表するなど、輝かしい実績を残してきた。
「142年の歴史には、たくさんのストーリーが詰まっています。その中でさまざまな“ファースト”を手掛けてきました。これらの事実をまとめ『History of Firsts』というキャンペーンを展開しているのですが、今後は日本でも、ブローバをもっと理解していただくために、私たちの歴史を伝えていきたいと思っています」
そんなブローバにとっての新たなる“世界初”が、2016年のバーゼルワールドで発表された「カーブ」である。そのネーミングが示すとおり、世界初のカーブしたクロノグラフムーブメントを搭載したコレクションで、腕にぴったりと収まる流麗なケースフォルムと高い装着感が魅力だ。
「現在は、新しいムーブメントやテクノロジーを訴求していくことが重要だと考え、このモデルを完成させました。さらに、2017年はダイヤモンドをセットしたモデルも追加しています。もちろん『カーブ』だけではありません。1971年にアポロ15号が月面着陸に成功した際、船長が装着していたブローバのパイロットクロノグラフを復刻させた2016年モデル『ムーンウオッチ』や、NASAからの要請で作られた製品の復刻版『クロノグラフC』など、歴史的モデルを復刻することも重要だと考えています。私たちのコレクターの中には、こうした“ブローバの歴史”を好む方も多いので、そういった方々の意見を取り入れながら、新しいスタイルで復刻させる取り組みも続けています」
つまり、自社の企画のみならず、シチズンとの共同開発、さらにはユーザーの声もダイレクトに製品に結びついていることになる。
「コレクターの方々をはじめ、他の消費者の方からも常に意見をいただきながら、現在、2018年モデルの開発に取り組んでいます。こうした意見の吸い上げは、各種団体との連携はもちろん、フィールドスタディ、さらに店舗調査から行い、さらにシチズンウオッチグループとの連携から新しいアイデアが生まれていくのです。CITIZEN FLAGSHIP STORE GINZAにブローバのブースを設置できたことは、他のブランドと一緒にいる場所でフィードバックをもらえることがポイントだと考えています」
銀座という場所柄、女性の意見はもちろんだが、アーカイブモデルを好む時計ファンが多い日本においては『クロノグラフC』へのダイレクトな反応も楽しみだと語るチャンドラーさん。
「ブローバはアメリカが最大のマーケットです。しかし、常にグローバルを視野に入れているので、日本の市場はとても重要なのです。日本が求めるサイズ感や嗜好、さらには銀座の女性がどういうスタイルを好むのか…ということについても、これからいろいろ学んでいきたいですね」
取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
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