CITIZENグループブランドの視線(2)カンパノラが見つめる“世界”
マルチブランド戦略を機に
世界へのアピール力を強化するカンパノラ
「CITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYOには、限定モデルをデザインすることで関わりました。銀座という場所を意識したモデルになっています」
旗艦店のオープンに合わせて用意された限定モデルはふたつ。ひとつは、シチズンの技術力をアピールする「エコ・ドライブ ワン」。テジュー(トカゲ)革の交換用ストラップを付属し、漆のボックスに収められた5セットの限定モデルで、こちらはオープン当日に完売した。そしてもうひとつが、カンパノラの「金鸞(きんらん)」で、こちらも限定数はわずか20本。いずれも、御園氏が率いる部門で企画、監修された。
「銀座は、伝統的な文化の香りを漂わせながら商業都市として発展してきた街。その街並みや建造物は、西洋の文化を取り入れつつも、金や黒といった、日本で受け入れられる色調を融合させた華々しいものでした。そのような銀座の街をイメージしてデザインしたのが、カンパノラの『金鸞』になります」
カンパノラは「宙空の美」をデザイン・コンセプトに、2000年にデビュー。シチズンの中では高級ラインとして位置づけられているブランドだ。
「カンパノラに限らず、シチズンの高級品全体に言えることなのですが、自社の技術に裏打ちされていたり、コンセプトをしっかりと守っていたりといった、他には真似できないような価値を創出すべく取り組んでいます。その最たる例が、カンパノラにラ・ジュー・ペレのモジュールを使っていることですが、これまで打ち出してきた『メカニカル』『コンプリケーション』『コスモサイン』『エコ・ドライブ』というカンパノラの4本柱は継続して展開していきます」
2017年のバーゼルワールドでは約5~6年ぶりに新作を発表し、多くの海外旅行者が訪れるGINZA SIXのCITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYOでの取り扱いもスタート。シチズンウオッチグループのひとつのブランドとして、この先、カンパノラはどのようなポジションを確立していくのだろうか?
「基本的には、今までのスタンスをさらに推し進め、世界を見据えた高級品という形で発展させていきます。カンパノラはまだまだ、日本での展開が多いのですが、先のバーゼルワールドや旗艦店での販売に次いで、より世界の方々の目に触れていただけるような機会を増やしていきたいですね。今後、マルチブランド化によって、各ブランドの個性は分かりやすくなると思っています。今回、限定モデルの金鸞では日本の漆を使いましたが、これによって、他の高級ブランドであるアーノルド&サンやフレデリック・コンスタントとは違う、カンパノラの良さが際立ってきました。でも、それは他ブランドも同様。カンパノラと並ぶことで各ブランドの良い部分が出てくるでしょう」
>>グループへの参画によってさらに強固になった製品開発力とマーケット展開
取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
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