CITIZENグループブランドの視線(3)ブローバが重視する“声”
グループブランドの視線(3)
ブローバが重視する“声”
グループへの参画によってさらに強固になった
製品開発力とマーケット展開
「ブローバがシチズンウオッチグループに加入したのは2008年ですが、特にこの数年は、シチズン時計との関係がより密接になりましたね。これまでにも、ムーブメントの供給を受けることはR&Dでは行われていたのですが、この数年は製造・開発のみならず、デザインにおいても関係性が深くなり、さまざまな意見を取り入れられるようになったと感じています」
グループ参画後のシチズンの印象についてこのように語るのは、ブローバのマーチャンダイジング担当上級副社長を務めるスーザン・C・チャンドラーさん。グループブランドの中でも最も早くに参画を果たしたブローバだが、シチズンとの関係がスタートしたのも早く、それは1970年にまでさかのぼる。
1875年、アメリカ・ニューヨークで創業した宝飾店を出自とするブローバが時計の製造をスタートさせたのは1911年のこと。翌1912年にはスイス・ビエンヌに自社工場を設立し、以後いくつものエポックなモデルを生み出しているが、その中でも最も有名なのは1960年に誕生した「アキュトロン」である。これは、一定の周期で作動する音叉を搭載した電池式時計で、月差±1分という高精度は当時最高峰であった。
そして10年後の1970年、シチズンはブローバと共同で(株)ブローバ・シチズンを設立。ブローバの技術提供を受けながら、音叉式時計を販売するのである。こうした歴史を見ても、後に両社が同じグループ内で事業を展開していくことは、ある種の必然であったと言えるだろう。
では2008年以降、シチズンとブローバとの関係性は、具体的にどのように変わってきたのだろうか? チャンドラーさんは次のように説明する。
「シチズンのデザインチームのサポート体制は、2008年にグループに加わった後にもあったのですが、新しい関係が構築できたのはこの1年です。ブローバはニューヨークにデザインチームを置いているのですが、ここではブローバが独自でデザインを行うこともあれば、シチズンとの共同開発も行うようになりました。こうした連携は、私たちのマーケット展開において今後、とてもプラスに作用していくでしょう。もちろん、共同開発とはいってもグループの中での差別化は重要ですから、ブローバの見え方やブランドらしさを尊重しながら開発していくことになると思います」
取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
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