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2023 New Model | CZAPEK
2023年 チャペック新作 アンタークティック・レヴェラシオン

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 オープンワーク・ダイアル&シースルーバック仕様の新作「アンタークティック・レヴェラシオン(Antarctique Révélation)」。チャペック初の自社ムーブメントであるCal.SXH5(2020年発表。「アンタークティック」搭載)のメカニズムを、ダイアル側から鑑賞できるように再構築した自動巻きCal.SXH7を搭載する。チャペックではスプリットセコンド機構のダイアル側への設置に成功した2021年の「アンタークティック・ラトラパント」に続く試みだ。2020年の「アンタークティック・アビス」では、南極海の深淵をヴァーニッシュ(ニス)仕上げの“工芸美”で表現したチャペックだが、一方で“機械美”の追求においても意欲的だ。年間100本の限定生産。


Antarctique Révélation
アンタークティック・レヴェラシオン
ケース径:40.5mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:120m
ストラップ:リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット、独自の「イージー・リリース」システム、マイクロ・アジャストメント機構、カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.SXH7、約60時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、スモークグレイのサファイアクリスタル製ミニットトラックとスモールセコンドのサブダイヤル、シースルーケースバック
限定:年間100本
予価:7,040,000円(税込)

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Cal.SXH5のメカニズムをダイアル側へ再構築する…、今回の新型ムーブメント、Cal.SXH7のアイデアはケース内でムーブメントの一部を上下(天地)逆転、つまりケースバック側のメカニズムをダイアル側へ逆転させ、さらに地板をスケルトン化するというものだった。その最初の課題がエスケープメントの完全逆転化。さらにCal.SXH5の特徴のひとつである独自形状の7つのブリッジの存在で、Cal.SXH5と同じように秒針のセンター付けが不可能となり、その解決策として4-5時位置のスモールセコンドの新設が行われた。地板の完全スケルトン化は採用されず、結果的に一部をシースルー化。なおCal.SXH5とCal.SXH7は共にマイクロローターを採用する。今回の新作の誕生は、チャペックのコレクターやシェアホルダー等で構成されるコミュニティからの発案がきっかけとなった。ファン・コミュニティに舞い降りたアイデアは、まさに彼らにとっての “レヴェラシオン(Révélation)”(仏語。“天啓”“啓示”の意味)となったであろう。


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