2023 New Model ｜ GIRARD-PERREGAUX
2023年ジラール・ペルゴ新作　ネオブリッジアストンマーティンエディション

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　2021年発表のアストンマーティンとの公式パートナーシップ。その第5弾モデルが「ネオブリッジアストンマーティンエディション（NEO BRIDGES ASTON MARTIN EDITION）」である。今回はジラール・ペルゴのアイコンであるスリーブリッジを21世紀タイプに進化させた“ネオブリッジ”と、“スーパーツアラー”という新カテゴリーを創出し2023年5月に発表された“アストンマーティンDB12”とのコラボレーションモデル。外装とムーブメントは両社の共同製作チームが担当し、自動巻きのCal.GP084000-2164は従来型ムーブメントを反転させ天輪（テンワ）やテンプ等がオープンワークダイアルから確認できる構造となっている。全体を覆う暗色の中、ネオブリッジとミニッツスケールのグリーンが目に映える。

NEO BRIDGES ASTON MARTIN EDITION
ネオブリッジアストンマーティンエディション
Ref：84000-21-3236-5CX
ケース径：45.00mm
ケース厚：12.18mm
ケース素材：DLCチタン
防水性：30m(3気圧)
ストラップ：ブラックラバー(ファブリック仕上げにグリーンのステッチ入り)、チタン製DLC加工トリプルフォールディングバックル
ムーブメント：自動巻き、Cal.GP084000-2164、約48時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、29石仕様：時・分表示、蓄光塗料(グリーンに発光)を塗布したサスペンデッドインデックスを備えたリング、無反射加工サファイアクリスタル「ボックス」風防、ホワイトのアストンマーティンロゴデカール付きサファイアクリスタルケースバック
限定：世界限定250本
価格：4,961,000円(税込)

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完璧なシンメトリックを構成するオープンワークダイアルのデザイン。1-3時にはジラール・ペルゴ（GP）のロゴが刻まれたシングルバレル（単一香箱）、9-12時にはアストンマーティンの銘が打たれたマイクロローターを設置。これら香箱とマイクロローターのデザインの発想源は、アストンマーティンDB12のボディラインとスポークホイールの奥に見えるブレーキとGPは解説する。左右完全対照のデザインは2013年発表の「コンスタントエスケープメントLM」以来続く設計思想だが、その源流は1867年にコンスタン・ジラールが発案したスリー・ブリッジトゥールビヨンにある。直径45.00×厚さ12.18mmのケースはDLCチタン製、通常はケースバックに配置される天輪（テンワ）、テンプ等をダイアル側に反転させた設計が特徴。11個のインデックスはミニッツスケールから内側へ立ち上がった構造（GPでは“サスペンデッドインデックス”と命名）で、他のインデックスはグリーンの蓄光塗料が塗布されている。DLCチタン製ケースのブラックとムーブメントのグレー、ブリッジのブルーにスクリュー等のバイオレットという構成で、暗部では蓄光のグリーンが浮かび上がるのが印象的だ。

ムーブメントの主要部分をダイアル側に反転させたためか、Cal.GP084000-2164のケースバック側はほぼ1枚の地板に覆われ、視認できるのは香箱程度に留まる。ジラール・ペルゴの0800番台のムーブメントとしては、クラシックタイプのブリッジ（2本）を装備した「クラシックブリッジ 45MM」のCal.GP08600-0002がラインナップされ、さらに複雑系ムーブメントは0900番台が用意される。今回のモデルのCal.GP084000-2164は直径32.00（14 1/4’’’）×厚さ5.45mm、毎時21,600振動数（3Hz）、部品数208個、石数29個、パワーリザーブは約48時間。サファイアクリスタルのケースバックガラスには、ホワイトカラーのアストンマーティンのロゴデカールがレイアウトされる。