Gressive Premium vol.05 Saxon Watch Story 東京・小石川に誕生した 世界初のオンリー・ブティック
「モリッツ・グロスマン」の名を聞いて“ムムッ!”と思われたなら、貴兄は相当のウォッチ・エンスージアストである。なぜなら彼は高級時計の生産地として世界的に知られるドイツ・ザクセン地方のグラスヒュッテにおいて、極めて重要な仕事を成し遂げた伝説的な時計師。彼の名を受け継ぎ、2008年に誕生したウォッチ・ブランド「モリッツ・グロスマン」は、知名度こそまだ低いものの、世界の頂点に君臨する有名ウォッチ・メゾンに勝るとも劣らない品質を持つ、ハイエンドな時計作りを実践する希有なメーカーである。
このモリッツ・グロスマンを扱うブティックが、去る2015年1月、東京にオープン。まず特筆すべきは、モリッツ・グロスマンにとって、ここが世界初のオンリー・ブティックだということ。これだけでもモリッツ・グロスマンにとって日本という市場の重要性を知ることができる。
そして、このブティックを作ったのが、モリッツ・グロスマン・ジャパンの代表であり、20年間にわたって名だたる高級時計の輸入・販売を手がけてきた工藤光一氏であることだ。
工藤氏は1980年代はじめ、アパレル業界からキャリアをスタートさせたが、1990年代には時計業界に転身。以来、いくつかの輸入代理店を渡り歩く過程で、数多くの高級時計ブランドを担当。そして2012年、かつて手がけたブランドから集結した人たちが設立したモリッツ・グロスマンに出会い、日本での販売を決断したという。
「私は長年の経験から、日本人の審美眼は世界一だと考えています。ただ今の時計界は、伝統的な作りからはずれた新鮮さが受け入れられているように思いますが、モリッツ・グロスマンは伝統を突き詰めた上での良さなので、これはすでに良い時計を持っている人でないと、なかなかわかりにくいのでは、と思ったのです。
しかも、この時計の良さは、写真では平板すぎて伝わりにくく、わかっていただくには、手にとって見てもらうしかない。そこで日本導入にあたってはブティックを作らざるをえなかったのです」
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モリッツ・グロスマン・ジャパン代表取締役の工藤光一氏。20代のころはアパレル業界で働いていたが、1997年、フランク ミュラー ジャパンに転職して時計業界に身を投じ、以来、いくつもの高級時計ブランドの輸入・販売を手がけてきた。
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ドイツ・グラスヒュッテの本社工場から持ち込んだ製作途中の時計部品がショーケースに展示されている。これはつまりほとんどのパーツが自社内で製作されているということの証明でもある。
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針も自社工場にて製作されている。独特な形状を持ち、温度を調整することで、通常のブルーではなく、ブラウンあるいはブラウン・バイオレットに焼かれているのも特徴だ。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
※掲載されている情報は2015年4月のものとなります。
モリッツ・グロスマン(MORITZ GROSSMANN) についてのお問合せは……
モリッツ・グロスマン・ジャパン
〒112-0002 東京都文京区小石川4-15-9
TEL:03-5615-8185
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