2023 New Model ｜ CHOPARD
2023年ショパール新作　L.U.C ストライクワン

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　2006年に初登場した毎時チャイミング機能搭載の最新モデルが「L.U.C ストライクワン（L.U.C Strike One）」。毎時チャイムは分針が12時位置に達した時にゴングが1回のみ作動する（つまり時刻の回数分鳴らすことはない）。この機構を搭載する自動巻きのCal.L.U.C 96.32-Lは、二重香箱によるショパールツインテクノロジーでソヌリモード起動状態でも65時間のパワーリザーブを確保。時刻を音で告知するゴングとダイアルの保護ガラスは一体構造で、ゴングはサファイアクリスタルの塊から削り出されるモノブロック構造。溶接やネジ、接着剤も一切使用せず、こうして単に音を告げるだけではなく、まるで楽器のように奏でるチャイミングウォッチが完成した。

L.U.C Strike One
L.U.C ストライクワン
Ref：161949-1001
ケース径：40.00mm
ケース厚：9.86mm
ケース素材：18Kエシカルホワイトゴールド
ストラップ：手縫いのグレーアリゲーターストラップ、グレーアリゲーターのライニング、ポリッシュとサテン仕上げを施した18Kエシカルホワイトゴールド製ピンバックル
ムーブメント：自動巻き、Cal.L.U.C 96.32-L、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、33石
仕様：時・分・秒(スモールセコンド)表示、ショパールが特許を取得するモノブロック構造のサファイアクリスタル／ゴングシステムによる毎時チャイムメカニズム、12時位置に“チャイム／サイレント”表示、ストップセコンド機能、ガルヴァニック加工によるグリーン・グレーカラーの18Kエシカルホワイトゴールド製文字盤、センターのメダイヨンに手作業によるギョーシェ装飾のハニカムモチーフ、COSC(スイス公式クロノメーター検定局)認定、ジュネーブ・シール品質証明、シースルーケースバック
限定：世界限定25本
価格：要お問い合わせ

＞このモデルの関連記事はこちら

※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。

ショパール初の毎時チャイミング機構搭載ムーブメントの発表は2006年。その10年後の2016年にはミニッツリピーター機構搭載の「L.U.C フルストライク」が発表され、当モデルは翌年の「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ 2017」で「金の針賞（Aiguille d'Or）」を受賞している。そのノウハウを生かしたモデルが、L.U.Cコレクション誕生25周年である2022年発表の「L.U.C ストライクワン」。この2022年発表モデルにおいて、今回の新作にも搭載された自動巻きのCal.L.U.C 96.32-Lが初登場する（なお、この年はミニッツリピーター機構＋サファイアクリスタル製ブリッジを採用したトゥールビヨンの「L.U.C フルストライクトゥールビヨン」も発表されている）。現在の時計界において「L.U.C ストライクワン」は、サファイアクリスタル製ゴングがクリスタルに直接取り付けられた、唯一のチャイミングウォッチとなっている。

2022年発表の「L.U.C ストライクワン」に初搭載されたマニュファクチュール・ムーブメントの自動巻きCal.L.U.C 96.32-L。当キャリバーには2006年のデビューモデルから2016年登場の「L.U.C フルストライク」に培われた多くの革新的技術が投入されている。例えば、従来モデルでは10時位置に配されたソヌリ起動プッシュボタンはリューズに内蔵され、また12時位置の小窓に表示されるモードをサイレントモードと毎時チャイムモードの切り替えが可能になった。Cal.L.U.C 96.32-Lはショパールが得意とする22Kエシカルゴールド製マイクロローターを装備（ケースのみならずパーツにまでエシカルゴールドを使用する徹底ぶりだ）。二重香箱も1996年発表の初のマニュファクチュール・ムーブメントであるCal.L.U.C 1.96以来の技術で、現在はショパールツインテクノロジーと呼称される。直径33.00×厚さ5.60mm、総部品数275個、石数33個、毎時28,800振動数（4Hz）、パワーリザーブ65時間。ジュネーブシール取得、COSC（Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres / スイス公式クロノメーター検定協会）認定クロノメーター（写真はムーブメントのダイアル側。マイクロローターが見えるケースバック側の写真は上部に掲載）。