AUDEMARS PIGUETキャラクターウォッチの新たな表現を作り上げたオーデマ ピゲとマーベルの邂逅 03
今後の展開に強い期待を抱かせる
圧巻のクリエイション
「ロイヤル オーク コンセプト“ブラックパンサー”フライング トゥールビヨン」は実物を目にしたことでクリエイションの高さを実感できたが、そこで気になったのが、前述のバーチャルイベントで披露された「もうひとつの時計」である。
2021年4月10日に催されたバーチャルイベントでは特別オークションも行われており、その売上金は「ファーストブック」「アショカ」とともに立ち上げた、恵まれないコミュニティや歴史的に疎外された地域の人々のための長期教育プログラムに寄付された。ここでオーデマ ピゲが発表したのが「ロイヤル オーク コンセプト“ブラックパンサー”フライング トゥールビヨン ユニークピース」。18Kホワイトゴールド製のケース&ベゼルを採用した世界でたった1本のユニークピースであり、なんと520万ドル(約5億6000万円!)で落札されている。
注目すべきはその作り込みだ。ベゼルとケースには、ブラックパンサーのマスクに施されているトライバルパターンをエングレービングし、時計に重厚な雰囲気を与えるとともに、ブラックパンサーの世界観を強調。また、インナーベゼルとストラップにのみ用いられていたパープルの挿し色はキャラクターにも施し、よりリアル感を高めている。ストラップにブラックパンサーが引っ掻いたような傷跡をつけているのもニヤリとさせられる意匠だ。ユニークピースゆえ実物を見ることは叶わなかったが、これを手にしたい、一度でいいから眺めてみたいと思ったファンは間違いなく多いだろう。
先にも述べたとおり「ロイヤル オーク コンセプト“ブラックパンサー”フライング トゥールビヨン」は、第1作目にしてキャラクターウォッチの域を超える圧巻のクリエイションを提示したと思う。ブラックパンサーの精緻なレリーフもたしかに凄いのだが、何より拍手を贈りたいのは随所に“マーベル愛”が感じられる時計を本気で作ってきたことだ。
こうなると、フランソワ-アンリ・ベナミアスのマーベル作品に対する思いを聞きたくなってくるし、2作目、3作目のキャラクターの選定はもちろん、それをどんな方法で表現してくれるのかが早くも楽しみになってきた。「ロイヤル オーク」に代表される数々のタイムピース、そして本作がそうであったように、この後のオーデマ ピゲ×マーベルも、賛否両論を巻き起こしつつもファンを魅了する“問題作”を提示してくれるのだろうと期待は膨らむばかりだ。
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