OMEGAついにマスタークロノメーター・モデルが定番化!「オメガ ムーンウォッチ」の現在 03
「ムーンウォッチ」の新時代を担う
「Cal.3861」と「Cal.321」
「スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター」に搭載される「Cal.3861」は、2019年5月にスイスで開催されたスウォッチ グループのハイエンド6ブランドによる新作発表会「TIME TO MOVE」において発表された「スピードマスター アポロ11号 50周年記念 リミテッド エディション」に初めて搭載されたムーブメント。現行の「ムーンウォッチ」に搭載されている「Cal.1861」をベースにコーアクシャル脱進機を組み込み、従来はなかったストップセコンド機能とオメガ独自の耐磁性テクノロジーを採用することで、スイス クロノメーター検定協会(COSC)の精度検定とMETAS(スイス連邦計量・認定局)による8つの厳格なテストに合格した「マスター クロノメーター」という称号を獲得したムーブメントだ。
そもそもコーアクシャル脱進機はイギリスの独立時計師であるジョージ・ダニエルズ博士(1926-2011)が考案し、オメガが1999年に史上初の市販モデルに組み込んだ脱進機。ふたつの歯車を同軸上に設置した独自構造により、作動時のインパクトを低減し、高い精度とメインテナンス性の向上を実現した。
その後、2008年には新開発のシリコン製ヒゲゼンマイの採用などで進化。2013年には耐磁性を15,000ガウスに強化した新型のコーアクシャル・ムーブメント「Cal.8508」を発表し、2015年にはCOSCとMETASのふたつの検定をパスした「マスター クロノメーター」となった。
そして2019年のアポロ11号50周年記念限定モデルおよび今回の新作ムーンウォッチに搭載される「Cal.3861」は開発に4年の歳月を費やしたという。サイズは現行の「Cal.1861」と同じだが、パワーリザーブが50時間に伸長、公認クロノメーターとしての高い精度と、15,000ガウスもの強い磁場に耐える耐磁性など、すべての面において格段に性能の向上が認められるのだ。
また、オメガは2019年に初期のスピードマスターに搭載されていたコラムホイール装備の傑作ムーブメント「Cal.321」の完全復刻を実現。伝説の名機と最先端の高性能ムーブメントの両方がコレクションにそろうという、夢のようなラインナップを現実のものとしたのである。
協力:スウォッチ グループ ジャパン オメガ事業部 / Special thanks to:Swatch Group Japan OMEGA Division
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