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OMEGAついにマスタークロノメーター・モデルが定番化!「オメガ ムーンウォッチ」の現在 02

新型「ムーンウォッチ」の
ディテール研究

左が新作の「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル マスター クロノメーター Ref.310.30.42.50.01.002」(サファイアクリスタル・モデル)、右が現行の「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル Ref.311.30.42.30.01.006」

左が新作の「スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター Ref.310.30.42.50.01.002」(サファイアクリスタル・モデル)、右が現行の「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル Ref.311.30.42.30.01.006」。一見するとブレスレットのコマの幅ぐらいしか違いがないように思えるが、実際は細かな部分がいくつも変更されている。

 2021年1月に発表された新しい「ムーンウォッチ」のデザイン・ベースとなったモデルは1964~68年に製造された「Ref.ST 105.012」。これは1969年に宇宙飛行士たちが月面で着用した第4世代の「ムーンウォッチ」であり、このスタイルとディテールが新作に採用されている。

 このモデルの1964年以前のモデルとの最大の違いはケース。リューズとクロノグラフのプッシュボタンを保護するガードが張り出した左右非対称のケースが初めて採用され、これが後のスタンダードとなったエポックメイキングなモデルである。

 さらにダイアルに段差のある「ステップダイアル」や、裏蓋に2段の傾斜がついた「ダブルベベル」なども特徴。

 さらにアルミニウム製のベゼルリング上に印字されたタキメーターのアラビア数字目盛りにも現行モデルとの違いがあるが、その詳細は写真をご覧いただきたい。

 これら新旧ふたつのモデルを実際に着用し、まず感じたのは新モデルの薄さと軽さだ。ケース厚については極めて僅かだが、重量は22g軽くなっているという。その差は着用した際に「あ、軽い!」と実感できるもの。

 またブレスレットのコマ幅が狭まりテーパー感が強まった点については、現行モデルのほうがガッチリとしたマッシブな感じが強く、新作ではケース重量が軽くなった点と合わせてヴィンテージ感が強まった印象を持った。

 ちなみに新作の登場により、すぐに現行モデルが製造終了してしまうわけではないが、将来的には徐々にフェードアウトしていくことになるだろう、というのが現時点での感触だ。そして、このようなディテールの変更について、オメガではこのように紹介している。「ひとつひとつは細かなデザインですが、スピードマスターのストーリーを語る上でどれもとても重要な要素なのです」と。







  • 取材・文 / Report & Text

    名畑 政治 / Masaharu Nabata
    Gressive編集長。1959年、東京都生まれ。時計、カメラ、ギター、ファッションなど膨大な収集品をベースに、その世界を探求。1994年から毎年、スイス時計フェア取材を継続中。

  • 写真 / Photos

    江藤義典 / Yoshinori Eto
    フォトグラファー。1981年、宮崎県生まれ。2001年に上京。2006年、知人の紹介でカメラマンの個人スタジオのアシスタントに。スタジオ勤務を通し写真撮影とデジタル・フォト加工技術を習得。2013年に独立し、自らのスタジオを開設。Gressiveをはじめ、メンズ誌、モノ情報誌、広告等で活動。スイス時計フェアは2015年から撮影を継続。

協力:スウォッチ グループ ジャパン オメガ事業部 / Special thanks to:Swatch Group Japan OMEGA Division

INFORMATION

オメガ(OMEGA)についてのお問合せは・・・

オメガ
TEL: 0570-000087


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