SPEAKE-MARIN演技指導がきっかけとなったピアース・ブロスナンとの出会い
演技指導がきっかけとなった
ピアース・ブロスナンとの出会い
名畑:では、ピーターさんの時計におけるイギリスらしさとは?
スピーク・マリン:自分自身がイギリス人ですから、わかりにくいのですが、デザインじゃないでしょうか?
名畑:私が思うのは視認性が第一ということ。独立時計師の時計で、ここまで針とインデックスがカッチリしていて時刻が読み取りやすいものは珍しいです。
スピーク・マリン:そうかもしれません。作家や画家が作品を通して自分を表現するように、私も時計師として、時計という作品で自己を表現しているのでしょうね。
名畑:しかもピーターさんは最初に会ったときから人物も時計も、その印象が一貫して変わっていません。これも凄い。
スピーク・マリン:確かに私の時計は同じDNAを受け継いでいます。今ではコレクションも増え、バラエティに富んでいますが、そこにひとつのつながったイメージやセンスを感じていただけたら幸いです。
名畑:もちろん、最初に会った時より規模は拡大していますし、生産数も増えていますが、我々に対する態度はまったく変わりません。それがピーターさんの個性でしょうね。
スピーク・マリン:会社を作ってブランドを立ち上げるのは、とても大変です。ただ、我々はまだまだ小さな会社ですから、小さいなりに魅力ある製品を作りたいと考えています。逆に大きな会社になると、思ったような時計が作れず、どこかに妥協が入るでしょう。その点では、スピーク・マリンは今も心をこめて時計を作ることができているはずです。
名畑:もちろん知名度もアップしましたが、世界的な映画スターであるピアース・ブロスナンさんをアンバサダーに起用したのには驚かされました。
スピーク・マリン:実はブロスナンさんのような大スターをアンバサダーに起用することは、まったく考えていませんでした。そういうことは大メーカーが行うことですからね。
ただ、2015年公開の『サバイバー』という映画で、ブロスナンさんが時計師役をやることになり、その演技指導をしたことで友達になったのです。しかも彼は、個人的に手に入れた私の時計の写真をSNSに上げてくれました。
そこで“ブランドの知名度を上げるためアンバサダーになってくれないか?”とオファーしてみたら、彼と私との友情が育っていたので“それが君のブランドを助けることになるなら”と快諾してくれました。
名畑:それも凄い話ですね。では最後に今日、集まった方々と日本の時計愛好家にメッセージをお願いします。
スピーク・マリン:日本の方は、繊細な感覚を持っていて、品質と職人技を非常に大事にしていると思います。また、時計作りにおける技術(それは完璧を追求するものですが)に費やされる仕事量や時間を正しく評価してくれています。
そして今回、このような私の作品を披露する場を与えていただき、また温かく迎えていただいて、本当に感謝しています。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
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