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2023 New Model | RESERVOIR
2023年 レゼルボワール新作 カニスター 316

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 第二次世界大戦後の1948年に誕生した伝説の名車、356スピードスターのタコメーターに着想を得た「カニスター 316(KANISTER 316)」。製品名は独語の“燃料等の運搬用容器”に由来する。メーターはレトログラード式分針に変換し、6時位置にはジャンピングアワー、その下部にパワーリザーブ表示計を設置。搭載される新型ムーブメントのCal.RSV-240には、ラ・ジュウ・ペレのLJP-G100をベースに、ムーブメント製造会社テロス ウォッチ社(Télôs Watch SA)が開発したレゼルボワール専用モジュールが採用されている。モデル名の“316”はケース素材の316Lステンレススティールのこと。2022年「レッド・ドット・プロダクト・デザイン賞」受賞モデル。


カニスター 316

KANISTER 316
カニスター 316
Ref:RSV01.KN/133/BA
ケース径:41.5mm
ケース素材:316Lステンレススティール
防水性:5気圧(50m)
ストラップ:ステンレススティール、ステンレススティール製バタフライフォールディングバックル、ブラックレザーストラップまたはトープ オーストリッチ調レザーストラップ付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.RSV-240(LJP-G100ベースの113個のパーツから構成される特許取得済みのモジュール搭載)、毎時28,800振動、43石、約56時間パワーリザーブ
仕様:時(ジャンピングアワー)・分(レトログラード)表示、パワーリザーブ表示、シースルーバック
価格:777,700円(税込)


※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。


「カニスター 316」に搭載される新型ムーブメントのCal.RSV-240。2016年のレゼルボワール創立以来、全コレクションにはラ・ショー・ド・フォンのテロス ウォッチ社(Télôs Watch SA)がカスタムメイドで設計した“P068”モジュールを採用してきた。このモジュールは124個のパーツで構成され、レトログラードミニッツ、ジャンピングアワー、約37時間のパワーリザーブという3つの複雑機構を搭載する。しかし今回の新型ムーブメント、Cal.RSV-240は前述のモジュール“P068”の改訂版である“P168”を搭載し、パワーリザーブが約56時間に延長されるなど最適化に成功。このモジュール“P168”は、テロス ウォッチ社と同じラ・ショー・ド・フォンを本拠とするラ・ジュウ・ペレ社製“LJP-G100”をベースとする複合体ムーブメントだ。なお、ムーブメントの開発はラ・ショー・ド・フォンだが組み立てはニューシャテルで行う。今後、新型ムーブメントのCal.RSV-240はレゼルボワールの全コレクションに搭載する予定。


2016年にレゼルボワールを創設したCEOのフランソワ・モロー氏は、ヴィンテージカーやクラシックな航空機、船舶、音響機器のメーター類に限りない愛情を注ぐ人物。「カニスター 316」はモロー氏が356スピードスターのタコメーターに触発されて誕生。実際の参考車両は1956年か1957年の「356A 1600 スピードスター」と思われる。センターに設置されたタコメーターと時計のダイアルを比較すると、レトログラード式ミニッツトラックや2500rpm(時計では25分)から始まる7本のグリーンストライプ、またメーターとミニッツ・インデックスの書体に類似性を発見できる。その忠実な再現力とセンスは“ヴィンテージ計器愛好家”、モロー氏ならではだ。


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