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2023 New Model | CHRISTIAAN VAN DER KLAAUW
2023年 クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウ新作 アリアドネ

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 複雑技術の発露である天文時計を専門としながらも、より一般的な時計愛好家に向けた初のモデルが「アリアドネ(Ariadne)」である。ムーンフェイズ機構を備えたフルカレンダーに、24時間表示計とクロノグラフを統合した複雑モデルで、写真のネイビーブルーダイアルの他アントラサイトとフロスト・シルバーを用意。搭載される自動巻きCal.CVDK7758は、ETA ヴァルジュー7754をベースにCVDK独自製造の複雑機構を組み合わせたムーブメント。一見すると複雑なダイアルに見えるが、カレンダーパートとクロノグラフパートを明確に区別した明快なレイアウトだ。3時位置にはCVDKのシグネチャーである“12個の爪(klaauw=爪)”を持つ様式化された太陽が配される。


Ariadne
アリアドネ
Ref:CKAR3366
ケース径:40mm
ケース素材:ステンレススティール
ストラップ:ブルーレザー
ムーブメント:自動巻き、Cal.CVDK7758、25石、最大約48時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、スモールセコンド(9時位置)、24時間表示(9時位置)、日付(センターカレンダー)・曜日&月表示(12時位置)、ムーンフェイズ(6時位置)、クロノグラフ(12時位置=30分積算計、6時位置=12時間積算計)、シースルーバック
価格:1,738,000円(税込)




典型的なフルカレンダー+ムーンフェイズのレイアウトに、24時間表示計と6・9・12時のベーシックなクロノグラフ・サブダイアルを組み合わせたレイアウト。一見すると複雑な構成だが、各々の機能表示計を明快なデザインで役割分担しているので、読み取りやすさを重視した複雑表示系モデルの代表例と言える。複数の針の同軸表示は9時位置(内周部の24時間表示針と外周部のスモールセコンド)とセンター(時・分針、クロノグラフ針、指針式日付)で、12時位置は文字表示(右側=月、左側=曜日)と針(30分積算計)で区別、また6時位置は針(12時間積算計)とお馴染みのムーンフェイズ・ディスクで区分する。誤読防止用にセンターのクロノグラフ針は赤、指針式カレンダー針はブルーと先端部の赤で色分けされる。3時位置は製品説明文で既述のとおりCVDKのシグネチャーとブランド名を刻印。見たとおりダイアルのデザインは、12時-6時の垂直線と3時-6時の水平線を中心に完璧に均等配分された美しさを表現。1990年代にはよく見かけたスタンダードなデザインだが、最近ではクロノスイスやA.ランゲ&ゾーネといったドイツを出自とするブランド以外ではあまり見かけない。「今見るとかえって新鮮に見えるから、若い世代の時計愛好家の心を惹くのではないか」とは、ある時計ジャーナリストの言葉。


Cal.CVDK7758のローターのローズゴールド・プレート部には、CVDKのシグネチャーである様式化された太陽の「爪」が彫金されている。これはドイツの有名なエングレーバーであるヨッヘン・ベンジンガー(Jochen Benzinger)の手作業によるもの。1961年ドイツに生まれた彼のキャリアは、スイスとフランスに国境を接する同国南西部のプフォルツハイムでの彫金師の見習いから始まり、1985年にはギョーシェ彫刻の長い伝統を持つコルマー社を引き継ぐまでに至る。当初はカフリンクスやペンダントの彫刻を行っていたが、やがてマーティン・ブラウンからダイアル製作の依頼を受けるようになるまで成長。現在ではその高い技術と品質で、エングレーブ界での第一人者のひとりに数えられている(『WATCH WIKI』より)。


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    株式会社ノーブルスタイリング
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