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2022 New Model | JUNGHANS
2022年 ユンハンス新作 1972 コンペティション

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 1972年のオリンピック・ミュンヘン大会の公式計時を担当したユンハンス(JUNGHANS)。その偉業を顕彰する世界限定1972本の「1972 コンペティション(1972 Competition)」は、70年代腕時計の特徴であるオーバル型ケースに明るいオレンジを配色した“角クロノグフ”。12時位置にリューズとクロノグラフのスタート/ストップ、リセットボタンを配置するストップウォッチ・スタイルの“角クロノ”は一部に根強いファンを持ち、当モデルは歴史的遺産に忠実なデザインが施されている。1920年代の手動ストップウォッチに始まるユンハンスの機械式時計の頂点のひとつが、ミュンヘン大会の公式計時。その歴史の顕彰モデルとして50年後に誕生したのは意義深い。


1972 コンペティション

1972 Competition
1972 コンペティション
Ref:27/4203.00
ケース径:横45.5×縦41.0mm
ケース厚:14.5mm
ケース素材:ステンレススチール
防水性:10気圧
ストラップ:両サイドを2本のステンレススチール製スクリューで固定した円形の切り抜きとオレンジのライニングレザーのあるブラックレザー、ステンレススチール製バックル
ムーブメント : 自動巻き、Cal.J880.5、48時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、ストップセコンド、30分積算計、サンレイブラシ仕上げのアンスラサイトダイアル、ステンレススチールケースバック(エディションモチーフ)、オレンジ色の積算計とタキメーター、環境に配慮したルミナスを使ったスケールミニッツトラック
限定:1972本

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1970年代スタイルとも言えるオーバルシェイプに縦ふたつ目のツーインダイアルを搭載するクロノグラフ。操作系ボタンをトップに配置する“角クロノ”はヴィンテージ愛好家の目を惹くデザイン。アンスラサイト(無煙炭)のメインダイアルとオレンジ色のタキメーター外周リング、さらに同色のふたつのインダイアル(12時=30分積算計、6時=スモールセコンド)という配色も70年代モデルを彷彿とさせる。


ケースバックからはオーバルシェイプのケースとレクタンギュラー型のラグ部との独特な接合部が分かる。裏蓋には1890年に商標登録されたユンハンスのロゴ(JUNGHANSの“J”と歯車を象徴する八角形の星)、さらにミュンヘン・オリンピックの開催年と限定ナンバーが刻印。ストラップは上下各2本のネジ留め。


公式タイムキーパーを務めた1972年のオリンピック・ミュンヘン大会。写真はメインスタジアムのゴールカメラ。陸上競技の計時においてユンハンスは、スターティングブロックや電子式デジタルクロック、ゴール時の撮影カメラ等を連結する複合的なネットワークを構築し、測定の高精度化に成功した。スポーツ競技の判定がデジタル化される時期であり、当時このような技術を開発・運用できたのはオメガやセイコー等ごく少数のメーカーに限られていた。


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