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2022 New Model | BREGUET
2022年 ブレゲ新作 トラディション トゥールビヨン・フュゼ 7047

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 懐中時計時代に考案された円錐滑車によるフュゼ(鎖引き)伝達機構とは、主ゼンマイの巻き上げ量に関係なく一定の動力を供給し続ける定力装置(コンスタントフォース)のこと。ブレゲが当機構を初採用し2007年に発表したトラディション・コレクションの最新作が「トラディション トゥールビヨン・フュゼ 7047(Tradition Tourbillon Fusee 7047)」。熱処理によるブルー仕上げのダイアルとトゥールビヨンキャリッジ、フュゼのチェーンが、時計全体のアンスラサイトカラーから特別の存在感を醸し出している。当モデルは初代ブレゲ発明のトゥールビヨンに特許が認可された1801年6月26日を記念し、本年(2022年)同月同日を迎えるにあたり発表された。


Tradition Tourbillon Fusée 7047
トラディション トゥールビヨン・フュゼ 7047
Ref:7047PT/1Y/9ZU
ケース径:41mm
ケース厚:16mm
ケース素材:プラチナ
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ミッドナイトブルー アリゲーター
ムーブメント:手巻、Cal.569、50時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)
仕様:時・分表示、フュゼ(鎖引き)トゥールビヨン、オフセンターに配置されたブルー仕上げゴールド製ダイヤル(手彫りギヨシェ模様)
価格:28,809,000 円(税込)

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※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。


香箱(写真左上)外周部に少し見えるのが鎖引き機構のチェーン。写真では見えないが円錐滑車の上部から下部に向けて滑車の直径は大きくなり、これに巻き上げられたチェーンは主ゼンマイが解けるに伴い最上部から直径の大きい下部へと移る。主ゼンマイ解放時の初期にはトルクが大きく、時間が経つにつれて小さくなるという力の不均衡を均一化するためのシステムである。ただし円錐滑車の構造上ケース本体には厚みを要し、Cal.569搭載の当モデルのケース厚は16.0mmになる。


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