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BASEL WORLD2016 ORIS New Model2016年 オリス新作情報

ヒットモデルを確実に放ち 磐石の地位を築く
オリス(ORIS)

  一見すると華やかで安定感のある時計界だが、ブランドごとの浮き沈みが激しいのが実情だ。

  一世を風靡するモデルを発表したとしても、それが長続きせず、ついにはブランド自体が傾きかねない事実を、この20年以上の取材で何度か経験している。

  一方で、バーゼル会場で耳目を集めるような華美さとは少し縁遠いものの、時を経るにつれて磐石な地位を徐々に築き上げる“時計会社”も存在する。その代表格のひとつがオリスだ。

  オリスのコレクションは、ウィリアムズF1チームとの提携で熟成した「モータースポーツ」、BCコレクションに代表される「アヴィエイション」、定番中の定番モデルを揃える「ダイバーズ」、オーセンティックな時計「カルチャー」の4本柱。これらはいたずらに変えることなく、現在も継続中であることはもっと賞賛されるべきだ。


  本年も手堅い新作を発表したオリスだが、特に昨年リリースした「ダイバーズ 65(Divers sixty-five)」の評価が高い。オリジナルは1965年発表モデルだが、その当時の意匠を損なわない復刻ぶりが時計ファンの心を掴んだ。本年はさらにアーカイブの検証を深めた新作が登場した。

  また同じダイバーズ・モデルでも、米海軍史に名を残す伝説の潜水士を讃える「カール・ブラシア リミテッドエディション(Carl Brashear Limited Edition)」や、モータースポーツでは長年の提携関係にあるウィリアムズF1チームのドライバー、バルテッリ・ボッタスを顕彰する「ウィリアムズ バルテッリ・ボッタス リミテッドエディション(Williams Valtteri Bottas Limited Edition)」など、期待を裏切らない確実な新作をラインナップ。

  そして一般の時計ファンが手の届く範囲内での価格設定。オリスは今年も良心的な時計を世に送り出している。



取材・文:田中克幸 Report&Text:Katsuyuki Tanaka
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi

※表記は2016年8月現在のものになります。


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