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Watch Person Interview vol.59  シンプルを追求した「シグネチャー1」に初のステンレススチール・モデルが登場!

シンプルを追求した「シグネチャー1」に初のステンレススチール・モデルが登場!

シグネチャー 1 18K 5N レッドゴールド(Signature 1 18K 5N Red Gold) テンプや脱進器、マスロットからネジまで自社製造という徹底したこだわりで設計・製作。シンプルさを追求し伝統的な時計製造の技術伝承の目的もこめられた、グルーベル フォルセイ史上もっとも貴重なモデル。2017年には完全受注・世界限定66本のステンレススチール・モデルも発表され、コレクターでは話題沸騰。

 では、2016年の新作であり、フォルセイ氏いわく「グルーベル フォルセイ史上もっとも貴重なモデル」の「シグネチャー1(Signature 1)」の話題に入りたい。なんとこのモデルには、グルーベル フォルセイの象徴ともいえるトゥールビヨンが排除されている。


「これは『コレクター向けのもっとも美しい時計』『わかりやすく、シンプルに仕上げること』を目指し、2010年頃より始まった企画です。ケース直径はコレクション中もっとも小さい41.4mm(厚さは11.7mm)、ダイアルの一部はコート・ド・ジュネーブ仕上げ、毎時18,000振動数のロービートです。

  要となるテンプ自体のデザインはロベールとの共同設計で、製作は我が社でも最古参のディディエ・クレタン(Didie Cretin)という時計師が担当し、彼の名前はキャリッジに刻印されています。テンプ自体を自社設計・製造する会社は滅多にありません。これには3年かかりましたが、長年の夢だったのです。世界中のグルーベル フォルセイの顧客からの評価も高いですよ」


  また当モデルに関して、彼らが特に集中したのが『磨き』の技術。


「磨きの技術は、時計の精度向上と腐食の防護に欠かせません。現在、仕上げの伝統的な技術がどんどん失われているので、この伝統の継承が何よりも必要です。これは学校では学べないので、現場で師匠に学ぶしかない。そこで我が社の工房では磨き・仕上げ専用のアトリエを用意し、基礎に2年間を要しています。この『シグネチャー1』では8年の訓練が必要ですね。

  10年前の職人の数は3名ほどでしたが、現在は社内に18名、契約職人が2名の計20名います。今の時代、ひとつの工程にこだわりと丁寧さが必要ですし、顧客も5年前と違ってそのことを要求しています。これは職人ひとりひとりが伝統を守るべきだと思いますよ」


  この伝統技法の継承を目指し、彼らは独立時計師フィリップ・デュフォー氏と共に、2008年に共同で“Le Garde-temps.Naissance d'une Montre(時を計る、時計の誕生)”プロジェクト財団を立ち上げている。パリの時計学校との共同作業で、伝統技術に則り一切マシンを使用しないという、すべて手作業による時計製作に挑戦。2015年には最初の11本が完成し、同年のクリスティーズで最初の1本がオークションに出品され、結果は最初の設定価格の5倍という145,000,000円で落札されたという。


  この手作業を最重要視した作品のひとつが「シグネチャー1 」であるが、2016年は18Kホワイトゴールドと18K 5N レッドゴールドのみの発売だったが、ここで2017年の最大のニュースとしてステンレススチール・モデルの発売が決定済みだ。完全受注生産で世界限定66本。同年2月頃よりの出荷開始で、予定価格は日本円で18,500,000円。グルーベル フォルセイの平均価格が4000万円から6000万円を考えるとこれは破格であり、すでに日本ブティックには問い合わせが何件も届いているという。


  2017年は創立13年目を迎えるグルーベル フォルセイ。トゥールビヨンだけではなく、ダブル・バランスやGMT、パーペチュアルカレンダーを発表してきた彼らだが、シンプルモデルの追求という新たなステージの扉を開きつつある。


グルーベル フォルセイの世界唯一の ブティックが東京・銀座にオープン

2016年6月1日に東京・銀座の外堀通りにオープンした、世界唯一のグルーベル フォルセイのブティック「グルーベルフォルセイ ヴィタエルーキス銀座ブティック」。「ヴィタエルーキス」とはラテン語で「輝く生活」を意味し、グルーベル フォルセイの最新作や時計グランプリ等の受賞作品、ユニークピースを展示し受注販売を行っている。奥行きのある店内はグルーベル フォルセイの拠点であるラ・ショー・ド・フォンの自然を意識した作りで、外装と内装にはジュラ地方を想起させる石材による構成だ。壁には大きく拡大されたグルーベル フォルセイの作品パネルが展示され、ジュラの自然で製造される当ブランドの存在を感じ取れる演出が成されている。


取材・文:田中克幸 / Report&Text:Katsuyuki Tanaka
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto


GREUBEL FORSEY(グルーベル フォルセイ) についてのお問合せは……
カミネ 旧居留地店
〒650-0036 神戸市中央区播磨町49旧居留地平和ビル1
TEL: 078-325-0088
>>GREUBEL FORSEY(グルーベル フォルセイ) 公式サイトはこちら
>>GREUBEL FORSEY(グルーベル フォルセイ)のGressive掲載ショップはこちら

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