Watch Person Interview vol.52 メンズ市場発展の 使命を帯びた 『アートコード タワー エッフェル』
「そもそもエッフェル塔の建造プロジェクトは、我々の創業年(1885年)にスタートしたと言われています。1889年にパリで行われる第4回万国博覧会を目指して作られましたからね。
このプロジェクトには、100名もの設計家が名乗りをあげましたが、そこからギュスターヴ・エッフェル氏の設計が選ばれたのです。というわけでプロジェクトの開始から数えると、サントノーレとエッフェル塔はちょうど同じ歳になるわけです」
ビローさんの説明のとおり、このモデルには随所にエッフェル塔をモチーフとする鉄骨のパターンが刻まれている。
「ベゼルだけでなくダイアルもエッフェル塔のイメージでデザインし、同じ模様をバックルにも刻んでいます。 ムーブメントはセリタの自動巻きを採用し、骨格の模様を刻んだ特別なローターを搭載しています。これらの多くのディテールがエッフェル塔にちなむもので、誰もが一目でこの時計がエッフェル塔の精神を引き継いだものだとわかるはずです。
さらに時計を収めるボックスも特別で、エッフェル塔の物語を記した特別なマニュアルや固有のシリアルナンバー入りの証明書も付属します。
このような世界で最も有名なモニュメントと契約できたことは、我々としても非常に喜ばしいく素晴らしいことですね」
そして今回、ビローさんの来日に合わせて新たなモデルが日本で発表された。
「バーゼルで発表した『アートコード タワー エッフェル』は男性向けのみでしたが、女性向けも作ったんです。サントノーレの売り上げの半分以上は婦人向けですからね。きっと、このモデルも女性たちに受け入れていただけると思います。
ダイアルとストラップがホワイトで統一され、1885個の限定製造。ムーブメントはメンズと同じセリタ製自動巻きです」
このようにサントノーレが婦人向けモデルに力を入れるのには理由がある。その売り上げは、世界的に見ると60%が婦人向けで男性向けは40%だが、日本では85%が婦人向けで残り15%が男性向けなのである。
この状況をビローさんは変えていきたいと語る。
「日本市場では圧倒的に婦人向けが強いので、男性向けモデルの導入は難しい判断です。ですから男性向けコレクションの展開は日本市場における課題のひとつです。
その課題をクリアするためのモデルが、今回の『アートコード タワー エッフェル』です。このモデルをきっかけに男性の関心を高めていきたいと考えています。
我々は単に部品を外注して組み立てるだけのメーカーではなく、130年間の時計メーカーとしての実績をバックボーンとし、自社工場を構え、市場の要求に迅速に対応できる自由度があります。ですから男性向けコレクションも、是非、日本で成功させたいと考えています」
アートコード タワー エッフェル
ダイアルのホワイトにマッチするホワイトのレザー・ストラップが特徴のレディス・モデル。ベゼルにはエッフェル塔からカットされたスチールを使用。Ref.SN79704017GAEF。自動巻き、Cal.Sellita SW200。SS、ケース径38.0mm、5気圧防水。世界限定1885本。380,000円(税抜)。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
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