Watch Person Interview vol.46 フォルティスの遺伝子を受け継ぐ 新たな『テレスティス・コレクション』
スピッツィさんCEO就任によって生まれた新しい『テレスティス・コレクション』。その特徴は、どこにあるのだろうか?
「この新コレクションは、フォルティスのヴィンテージ・モデルをモチーフに開発しました。つまり、まったく新しいモデルを作るのではなく、フォルティスの歴史にあったモデルをベースに開発されたものです。
ご覧の通り1940年代風のスタイル。そこには『ナインティーン・フォルティス』、『ヘドニスト』、『オーケストラ』、『タイクーン クロノグラフ』、『タイクーン デイト』という5種類があります。特に『オーケストラ』は、ドーム型のクリスタルや特殊なラグなど、技術的にも難しかったのですが、なんとか実現できました。
1942年モデルをモチーフにした『タイクーン クロノグラフ』は、8つのスクリュービスで留める裏蓋を採用しました。これは技術力の高さをアピールするために採用した構造であり、大メーカーが行う大量生産とは違って、我々はひとつずつ手作業でネジを留めていることをユーザーに知ってもらうためです。
このコレクションの開発は、これまでとは違い、多くの工程に困難がありましたが、技術のある時計師によって可能になりました」
自社製のヴィンテージ・ウォッチをベースに開発されたという新コレクション。そこから学んだ事は多い、とスピッツィさんは言う。
「この新しいコレクションを作ることで、改めて古いモデルを研究することが大事だと痛感しました。しかし、単純にヴィンテージをコピーしたのではなく、著名なデザイナーのアトリエにヴィンテージを持ち込み、それをベースとしつつ、細部にはモダンなテイストを盛り込みました。
我々は戦略的な意味でクラシックなモデルを作りましたが、これまでフォルティスを知らなかった人にも興味を持っていただけたらと考えています。また、フォルティスはメンズ時計として有名ですが、ヨーロッパでは女性がクラシックな時計を身につけることも多いので、新コレクションの開発は、そのためでもあります。
もちろん、新しい顧客を惹きつけるだけでなく、これまでのファンにも魅力を感じて欲しいですね」
スピッツィさんの指揮によって誕生した『テレスティス・コレクション』。写真は左の2本が『ナインティーン・フォルティス』、右の2本がティアドロップ型ラグが特徴の『オーケストラ』。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
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