IWC Pilot’s Watches, Yesterday and Today
IWCパイロット・ウォッチのすべて
多言語国家のスイスにおいて約70%を占めるのはドイツ語圏である。フランス語圏はおおよそ30%、イタリア語圏は10%以下だ。ちなみに大勢を占めるドイツ語圏とフランス語圏の境界を“ロスティ(レシュティ=Rösti, Rööschti)・ライン”と呼ぶということを、20年ほど前の朝日新聞で読んだことがある。ロスティはジャガイモから作られるスイス発祥の郷土料理で、その名のとおりドイツ語圏でよく食されている。一方、スイスでの時計産業は国の西部、フランス国境に接するフランス語圏の独壇場だ。言語ではメジャーであるにもかかわらず、時計王国スイスではマイノリティのドイツ語圏、しかも最もドイツ寄りの地域である北東部の地シャフハウゼンに、1868年の創業以来本拠を構えるIWCはそれだけでも特筆すべき存在だ。さらに創業者フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ(F.A.ジョーンズ)が、米国ボストン出身のアメリカ人時計技師である点もユニーク。このIWCで1936年に誕生した「スペシャル・パイロット・ウォッチ(Special Watch For Pilots)」(Ref.IW436)は、彼らが放った最初のコレクション。かつ当時は極めて特殊な職業人であるプロフェッショナル・パイロット専用時計という、まだ抽象的なアイデアに具体的な“カタチ”を与えた時計でもある。その過去と現在の物語を始めたい。
>>前編「歴史」Part.1 IWCパイロット・ウォッチ登場以前の出来事
協力:IWC / Special thanks to:IWC
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