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LAURENT FERRIER | ローラン・フェリエ 2026新作 ローラン・フェリエ「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」

LAURENT FERRIER(ローラン・フェリエ) 2026新作 ローラン・フェリエ「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」

 ローラン・フェリエが2026年の新作として、「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」を発表しました。「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」は、この比類なきコレクションに、爽やかな風とまったく新しい色彩をもたらします。グレード5チタン製ケースと、ほのかなブルーの光を帯びたオパライン仕上げのアイスバーグダイヤル。その内側には、ダブルヘアスプリングを備えた手巻きトゥールビヨン、キャリバー LF619.01が搭載されていますが、ダイヤル側からその精巧なムーブメントを見ることはできません。あえて控えめにすることによって、スポーティなエレガンスを生み出しています。それは、ラグジュアリーを誇示するものではなく、静かに見いだされるものに価値を感じるコレクターや美を愛する人々のために生まれたものです。


グランドスポーツコレクション:深く結びついた二つのストーリー

 グランドスポーツが誕生したのは2019年。ローラン・フェリエにとって深い結びつきを持つふたつの世界、モーターレースと高級時計製造を背景に生まれました。遡ること40年前、1979年のル・マン 24時間レースで、ローラン・フェリエとフランソワ・セルヴァナンは、フランソワ・トリスコーニとともに、クレマー・レーシングのポルシェ 935T(ゼッケン40号)を駆り、総合3位を獲得しました。ちなみに、ディック・バーバー、ロルフ・シュトメレン、ポール・ニューマンがドライブしたポルシェ 935は、総合2位でフィニッシュしています。

 2019年はローラン・フェリエのブランド創業から10年という節目であり、創業の2009年にはメゾン初となるトゥールビヨンが設計されました。翌2010年に正式に発表されたこのモデルは、素晴らしい成果をもたらしました。メゾン初の作品である「クラシック・トゥールビヨン ダブルスパイラル」が、同年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)において、メンズウォッチ賞を受賞したのです。

「グランドスポーツ・トゥールビヨン」の初代モデルは、このコレクションのデザインを方向づける存在となりました。クッション型のベゼルと、トノー型のフォルムを描くミドルケースを組み合わせた44mm幅のケースに、ステンレススティール素材と手巻きキャリバー LF619.01を採用しました。世界限定12本のこのモデルは、トープブラウンのグラデーションを施したオパラインダイヤルに、オレンジのスーパールミノヴァをアクセントとして配し、トープカラーのラバーストラップを組み合わせていました。

 この時計はローラン・フェリエならではの洗練された美学を貫き、トゥールビヨン機構はケースバックからのみ鑑賞できる設計となっていました。

 2020年に登場した「グランドスポーツ・トゥールビヨン」(Ref.LCF041.2.AC.C1GO)は、44mmのステンレススティール製ケースとキャリバー LF619.01を引き継ぎましたが、ダイヤルには、ブルーからブラックへと移り変わるグラデーションを施したオパライン仕上げを採用し、オレンジのスーパールミノヴァを再びアクセントとして配しました。なかでも注目すべきは、メゾン初となる一体型のステンレススティール製ブレスレットを採用したことです。3列のリンクには、サテン仕上げと鏡面仕上げが交互に施されています。このモデルも世界限定12本で販売されました。

 2022年に登場した「グランドスポーツ・トゥールビヨン ゴールデンブラウン」(Ref.LCF044.R5.B1RC1)は、控えめにラグジュアリーを表現するモデルへと進化しました。グランドスポーツならではのケースデザインとキャリバー LF619.01はそのままに、ケースと一体型ブレスレットには5Nレッドゴールドを採用。オパラインダイヤルには、センターから外周に向かって深みを増すチョコレートカラーのグラデーションが施されています。ラグジュアリーでありながら、あくまで控えめな存在感を放つこのモデルは、世界限定24本で販売されました。

 そして2023年1月に「グランドスポーツ・トゥールビヨン パシュート」が登場し、この特別なコレクションに初めてグレード5チタンが採用されました。ケースと一体型ブレスレットのすべてにこの素材を用い、サーモンカラーのグラデーションを施したオパラインダイヤルを組み合わせています。その色彩は、ル・マン 24時間レースの舞台、ミュルサンヌ・ストレートの夜明けを彩る空の色から着想を得たものです。直径44mm、重量わずか118gのパシュートは、レギュラーコレクションとして年間生産数を15本に限定して製造されています。このモデルは同年11月に、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)において、トゥールビヨンウォッチ賞を受賞しました。

 これらの素晴らしいコレクションに新たに登場したのが「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」です。

LAURENT FERRIER(ローラン・フェリエ) 2026新作 ローラン・フェリエ「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」

アイスバーグダイヤル:ほのかにブルーの輝きを宿す、純粋な色彩

「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」では、ローラン・フェリエが大切にしてきた、控えめな美しさへのこだわりがさらに深められています。初代モデルのブラウンとオレンジのコントラスト、2020年モデルの深みのあるブルーのグラデーション、ゴールデンブラウンのチョコレートカラー、そしてパシュートのサーモンカラーの輝き。これらの系譜を受け継ぎながら、新作では、自然の鉱石のような静謐な美しさが追求されています。

 アイスバーグダイヤルが表現しているのは、極寒の中で見られる雪や流氷ならではの独特な色彩です。淡く繊細な色合いに、ほのかなブルーの反射が重なります。オパライン仕上げが無機質な質感と、ひんやりとした清涼感を強めています。まるで光をそっと受け止め、柔らかく放つかのようです。永遠に続く雪景色を思わせるこのダイヤルが、44mmのスポーティシックなタイムピースに、類まれな静けさをもたらしています。

 徹底して装飾をそぎ落としたダイヤルでは、ひとつひとつのディテールが、必要なものだけを残すというシンプルな原則に従っているかのようです。伝統的なドロップ型のアワーマーカーとアセガイ型の針にはホワイトゴールドを使用し、ルテニウム加工を施しています。いずれもローラン・フェリエの伝統に深く根差した、メゾンを象徴するデザイン要素です。

 文字表記もまた、必要最小限にとどめられています。針の中心軸の下には、「Tourbillon Grand Sport」の文字がダイヤルと同系色で控えめに転写され、内部に秘められた高度な機械技術を示す唯一の手がかりと言えます。6時位置のスモールセコンドには、円周状のスネイル仕上げが施されています。落ち着いた表情を損なうことなく、繊細な質感と動き、そして光の変化をもたらし、静謐なダイヤルにほどよい表情を添えています。

 トゥールビヨン機構をダイヤル側から見ることはできません。この控えめな姿勢は、グランドスポーツ・トゥールビヨンの誕生以来、一貫して受け継がれてきたものです。それは、メゾンが長年大切にしてきた哲学にも通じています。機構の見どころをダイヤル上で華々しく披露するのではなく、サファイアクリスタル製ケースバックの中にそっと秘めておくこと。まるで氷山のように、その真価は水面下にこそ隠されているのです。


軽やかなケースに宿る、優美な曲線

 新作「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」は、パシュートの開発で採用された手法を受け継ぎ、グレード5チタン製のケースと一体型ブレスレットを採用しています。航空宇宙産業でも広く用いられるこの素材は、軽量でありながら高い強度を備え、熱伝導率が低いことも特徴です。これらの特性により優れた装着感を実現しています。直径44mmというサイズでありながら、時計全体の重量はわずか118gに抑えられています。

 このデザインの特徴は、存在感と落ち着きのコントラストにあります。クッション型のベゼルにはサーキュラーサテン仕上げを施し、側面は鏡面仕上げにすることで、手首の動きに合わせて光を受け、繊細な輝きを放ちます。トノー型を流麗かつしなやかに解釈したミドルケースは、表面に縦方向のサテン仕上げ、側面に水平方向のサテン仕上げを施し、さらに鏡面仕上げとの対比を生み出しています。こうした異なる仕上げの織りなす表情が、滑らかでエアロダイナミックな自動車のボディワークを思わせる、独特のケースデザインを生み出しています。

 創業者が抱くレースやモータースポーツへの情熱は、カーブが生み出す緊張感、フォルムの絞り込みや広がり、そしてマットな面と光を反射する面との対比に表れています。

 緩やかなドームを描くサファイアクリスタルも、このしなやかな造形美を引き立てています。ケースの輪郭を視覚的に柔らかく見せるとともに、手に取った瞬間に感じられる、途切れのない一体感をいっそう際立たせています。3列リンクの一体型ブレスレットは、ミドルケースのラインに自然につながり、滑らかな一体感を生み出します。各リンクには縦方向のサテン仕上げを施し、中央のリンクとサイドリンクのエッジには鏡面仕上げを採用。光を巧みに操りながらも、決して華美にならない、控えめな輝きを生み出しています。

 パシュートと同様にケース径は44mm、厚さは13.40mmです。サファイアクリスタル製のケースバックからはムーブメントを鑑賞でき、100mの防水性能も備えています。

 数字だけを見ると存在感のあるサイズですが、チタンの軽さ、ラグを設けないデザイン、そして柔らかな曲線を描くフォルムによって、実際に手首に着けるとその印象はぐっと穏やかなものになります。

LAURENT FERRIER(ローラン・フェリエ) 2026新作 ローラン・フェリエ「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」

キャリバー LF619.01:高級時計の傑作

「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」の裏面を見ると、その表情は一変します。ダイヤルが静謐な美しさを追求しているのに対し、サファイアクリスタル製のケースバックからは、ローラン・フェリエが誇る高級時計製造の豊かな世界が姿を現します。

 時計を動かすのは手巻きキャリバー LF619.01です。直径31.60mm、厚さ5.57mmのムーブメントは、23石を含む188個の部品で構成されています。振動数は3Hz(毎時21,600振動)、パワーリザーブは80時間以上を確保しています。スイスレバー脱進機を採用したトゥールビヨンには、ふたつのヒゲゼンマイを互いに反対向きに取り付けています。また、ネジによって慣性モーメントを調整する可変慣性テンプを組み合わせています。

 なぜダブルヘアスプリングを採用するのか。その目的は、計時精度の向上にあります。互いに反対向きに配置されたふたつのヒゲゼンマイは、テンプの軸が横方向に変位する影響を相殺するように設計されています。一方、トゥールビヨンは回転することで、時計の姿勢(垂直方向の各位置)の違いによって生じる歩度のばらつきを平均化します。このようにローラン・フェリエは、ふたつの精度向上のための機構を、視覚的な演出よりも機能を重視した構造の中に組み込んでいます。トゥールビヨンのキャリッジはダイヤルの下に隠され、時計を裏返したときに初めてその姿を現すのです。

 このような抑制された美とは、仕上げを簡略化することではありません。むしろ、細部に至るまで丹念に仕上げることこそ、ジュネーブのメゾン、ローラン・フェリエのものづくりの根幹にあります。

 LF619.01のブリッジには、水平方向のサテン仕上げにルテニウム処理が施され、初代「クラシック・トゥールビヨン ダブルスパイラル」の伝統的な装飾とは一線を画す、現代的な表情が与えられています。一方、トゥールビヨンキャリッジのブリッジは、熟練の職人の手によって丹念に仕上げられています。鏡面仕上げの面取り面に加え、30か所以上の内角には手作業による仕上げが施されています。こうした細部にこそ、仕上げの精度に対する妥協のない姿勢が表れ、愛好家の目にはその卓越した仕事ぶりがはっきりと映るのです。

 こうした目に映る仕上げの美しさに加え、巻き上げ操作には、より親密で手に伝わるような魅力が宿っています。このキャリバーには、19世紀の懐中時計に用いられた構造から着想を得た、ロングブレードラチェット機構が採用されています。それが収めるブリッジの窪み部分も手作業で仕上げられ、巻き上げる際には、柔らかくも特徴的な機械音が響きます。時計とオーナーとの間に生まれる操作を通じた感覚的なつながりは、ローラン・フェリエが一貫して大切にしてきたものです。メゾンの時計に共通する、指でつまみやすいボール型リューズもまた、時計とそれを身に着ける人との間に確かな結びつきを生み出したいとする、その姿勢を象徴しています。


「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」を通じて、ローラン・フェリエは現代のトゥールビヨンウォッチの一般的なスタイルとは一線を画す、洗練されたタイムピースを提案します。ダイヤルに大きな開口部を設けて機構を大胆に見せることも、ムーブメントの動きを常に視覚的に楽しませることも、華美な装飾で目を引くこともありません。そこにあるのは、繊細な仕上げを施したチタン、瞑想を誘うような自然の鉱物を思わせる静かなダイヤル、そしてその奥に収められたメゾンを象徴するキャリバーのひとつです。

 この新たな解釈は、何よりも、審美眼を持つコレクターの心を捉えることでしょう。一見するとシンプルな佇まいの奥に、ダブルヘアスプリングを備えたトゥールビヨンの複雑な機構と、手作業による仕上げが示す一切の妥協を許さない姿勢が分かる人々にこそ、その真価が伝わるタイムピースです。

 また、控えめでありながら他とは一線を画すデザインに惹かれる、美意識豊かな人々をも魅了するでしょう。真のエレガンスとは、どれほど強い印象を与えるかではなく、曲線の描き方、質感、そしてプロポーションの精緻さにこそ宿ると考える人々にふさわしい時計です。

 複雑機構を目に見える形で誇示することが多い時計界にあって、ローラン・フェリエの「グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ」は、あえてその逆を選びます。それは、身に着ける人だけがその真価を知るという、特別な喜びをもたらすのです。

Grand Sport Tourbillon Iceberg
グランドスポーツ・トゥールビヨン アイスバーグ

Ref:LCF044.T1.C3GC1
ケース径:44.0mm
ケース厚:13.4mm
ケース素材:グレード5チタン
防水性:100m
ストラップ:グレード5チタン製3列リンク一体型ブレスレット、フォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻き、Cal.LF619.01、80時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、23石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、トゥールビヨン(ケースバックから視認可能)、オパライン仕上げの淡いブルーニュアンス文字盤、ルテニウム仕上げの18Kホワイトゴールド製インデックスに白のスーパールミノヴァを塗布、シースルーケースバック
価格:34,760,000円(税込)

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※2026年11月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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