2024 New Model ｜ SPEAKE MARIN
2024年スピークマリン新作　リップルズメタリックグリーン

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　2022年11月発表の「リップルズメタリックグリーン（Ripples Metallic Green）」は、スピークマリン流解釈の“高級ラグ・スポ”ウォッチの最新作。当ブランドは創業者ピーター・スピークマリン氏の誕生地、英国ロンドンにちなんだ事柄をコレクション名に採用するが、“リップルズ（ripple＝波紋）”はダイアルの12本の立体ウェーブ等が当地の現代建築からインスピレーションを得ている。また角を落とした2種類のケースで構成される独特な立体構造を、当ブランドでは“ラ・シティ”と呼ぶ。これもロンドンの旧市街に位置する“シティ・オブ・ロンドン”からの命名。また1時30分の大型スモールセコンドもスピークマリンのデザイン・アイコンである。

Ripples Metallic Green
リップルズメタリックグリーン
Ref：604015460
ケース径：40.3mm
ケース厚：9.2mm
ケース素材：ステンレススティール
防水性：5気圧(50m)
ストラップ：ステンレススティール
ムーブメント：自動巻き、Cal.SMA03-T、52時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、部品数147個、31石
仕様：時・分・秒(1時30分の位置にスモールセコンド)
価格：4,174,500円(税込)

水面に立つ波のようにダイアルに刻まれた12本の水平ウェーブが「RIPPLES（波紋）」というモデル名の由来。この数年流行色として定番化したグリーンをモチーフに採用する。波の間に浮き立つアップライト・インデックスが水面から顔を覗かせる建造物のようだ。大型スペード針や13時30分にひと際目立つスモールセコンドは、創業者から続くスピークマリンのアイコンである。また当コレクションで注目すべきはラウンド、クッションあるいはTVシェイプのいずれにも該当しない独特な八角形のケース。これを当ブランドでは“ラ・シティ”と呼称する。言わずと知れたロンドンの中心街“シティ・オブ・ロンドン＝ザ・シティ（The City）”からの命名である。

大きめに分割された地板と大型マイクロローターを特徴とする自動巻きムーブメントのCal.SMA03-T。ジュネーブ・ストライプの地板はダイアルの12本の水平ウェーブと呼応しているかのようだ。製造はラ・ショー・ド・フォンの高級ムーブメントメーカーで、スピークマリン社のオーナー、クリステル・ロズノブレ夫人が2020年に株主に就任したルセルクルデオルロジェ。もちろんスピークマリンへのエクスクルーシブ・ムーブメントである。直径30.0×厚さ3.9mm、部品数147個、31石。