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2024 New Model | CZAPEK
2024年 チャペック新作 アンタークティック マウント・エレバス ディープブルー

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 ブランド再興5年目の2020年に登場したアンタークティック・コレクションは、自社製ムーブメントのCal.SXH5と南極の深淵なる世界を表現したダイアルが注目の的となった。チャペックの高度なダイアルの創造力はアンタークティックから始まったといえる。発表後、コレクターからのプレシャスメタル・バージョンへの切望に応えたのが世界限定100本の「アンタークティック マウント・エレバス ディープブルー(Antarctique Mount Erebus Deep Blue)」だ。モデル名の“エレバス”とは、南極のロス島にある世界で最南端の活火山の名前が由来。その特徴は溶岩から大気中に放出される1日あたり80gの金の量で、まさにゴールドモデルにふさわしい名称である。


Antarctique Mount Erebus Deep Blue
アンタークティック マウント・エレバス ディープブルー
ケース径:40.5mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:18K(5N)ローズゴールド
防水性:120m
ストラップ:リンクがモダンな「C」を描く18K5Nローズゴールド製ブレスレット、ローズゴールド製フォールディングバックル付きのラバーストラップが付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.SXH5、毎時28,800振動(4Hz)、約60時間パワーリザーブ、部品数193個、28石
仕様:時・分・秒・日付表示
限定:世界限定100本
予価:10,978,000円(税込)


※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。


初の自社製自動巻きムーブメントのCal.SXH5を搭載し、細かな台形型模様が全面に敷き詰められたトラぺゾイド(台形)パターンや、“アンタークティック アビス”と呼ばれる南極の最南端海域をイメージした数々のダイアルを備えて2020年に発表されたアンタークティック。当コレクションは2015年に再興したチャペックのまさにゲームチェンジャーとなり、時計愛好家が俄然注目するところとなった。2020年は「アンタークティック テール・アデリー」や「アビス」、「パサージュ・ドゥ・ドレーク」等いずれもステンレススティールでの発表。しかし世界の時計愛好家たちはプレシャスメタル、特にゴールドモデルの登場を切望し、そのような彼らの要望に応えたのが今回の「アンタークティック マウント・エレバス ディープブルー」である。キャンバスに塗られた絵の具を櫛削ったかのようなダイアルの模様は、チャペック再興当初よりのパートナー企業であるメタレム社が30年ほど前に開発した“ラメ(Lamé)”技法が用いられている。なお、当モデル名に採用された“エレバス”とは、南極のロス島に存在し今でも火山活動を続ける世界最南端の活火山“エレバス山”に由来する。さらに付け加えると、この山の名前は1841年にロス島を発見した英海軍軍人であり、探検家のジェームズ・クラーク・ロス卿が指揮官を務めた英国戦艦エレバス(HMS Elebus)にちなんでいる。当活火山は溶岩に含有される金の存在で知られており、金属微粒子で大気中に放出される金の量は1日あたり80gと推定されているが、採取は不可能とのこと。ケース一体型の18K(5N)ローズゴールド製ブレスレットの内側リンクは、“CZAPEK”の“C”をデザイン化したものだ。


2020年のアンタークティック・コレクションに搭載されて以来、チャペックの基幹ムーブメントの一端を担う自社製自動巻きムーブメント、Cal.SXH5。再興以来のパートナー企業であるル・ロックルのムーブメント製造メーカー、クロノード社との共同開発。リサイクルのプラチナ製マイクロローターを装備し、直径30.0(13 ¼リーニュ)×厚さ4.2mm、振動数28,800/時(4Hz)、部品総数193個、石数28個。スイスレバー脱進器に4個のゴールド製慣性ウェイト装備。シングルバレル、パワーリザーブ約60時間。チャペックのムーブメント総数はCal.SXH1~SXH8までの計8個(2024年3月現在)。2019年発表のCal.SXH4のみはアワーグラス(砂時計)の「クリスタル・タイム」搭載ムーブメントで、これ以外は腕時計用の手巻きもしくは自動巻きである。Cal.SXH4を除けば手巻きが3基(Cal.SXH1、Cal.SXH2、Cal.SXH8)で自動巻きは4基(Cal.SXH3、Cal.SXH5、Cal.SXH6、Cal.SXH7)。自動巻きの中でもマイクロローター採用ムーブメントはCal.SXH5、Cal.SXH6、Cal.SXH7の3基で、唯一フルローターのCal.SXH3はチャペック初のインテグレイテッド・クロノグラフ・ムーブメントだ。特に2023年の1年間でCal.SXH7とCal.SXH8が発表されている点に注目したい。2023年のチャリティー・オークション出品作「プラス・ヴァンドーム“コンプリシテ”『いつも心に勇気を』」搭載のCal.SXH8は、独立時計師ベルンハルト・レーデラー氏との共同開発になる。そのきっかけは、チャペックCEOのザビエル・デ・ロックモーレル氏のご子息とレーデラー氏のお嬢さんが同じ学校に通うクラスメートだったこと。お互いの家族の紹介から始まったコラボレーションで、さすが広いようでいて世間が狭いスイスらしい話だ。


    MODEL Catalogチャペック モデルカタログ

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    INFORMATION

    チャペック(CZAPEK)についてのお問合せは・・・

    株式会社ノーブルスタイリング
    〒153-8580 東京都目黒区三田1-4-1
    TEL: 03-6277-1604


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