2021 New Model ｜ TUDOR
2021年チューダー新作　ペラゴス FXD

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　1956年の仏海軍付属機関による実機テストの結果、1961年に同海軍“マリーン・ナシオナル（Marine Nationale）”の正式サプライヤーとしての地位を獲得、すでにそれ以前の1950年代に始まり1980年代まで続いた同海軍への納入業者としての歴史を築いたチューダー。その彼らが新たに仏海軍戦闘ダイバー部隊「コマンドー・ユベール」と共同開発した新作が「ペラゴス FXD（PELAGOS FXD）」である。かつて仏海軍に納入されたRef.9401を顕彰するブルーのダイアルとベゼル、スノーフレーク針とスクエア型のアワーマーカーで外装をデザインし、非磁性シリコンバランススプリングを備えるCOSC認定の自社製自動巻きムーブメント、Cal.MT5602を搭載する。

PELAGOS FXD
ペラゴス FXD
Ref：25707B/21
ケース径：42.00mm
ケース厚：12.75mm
ケース素材：チタニウム(サテン仕上げ)
防水性：200m(660ft)
ストラップ：セルフグリップ着脱システムによるファブリックストラップ(ネイビーブルーにグレーのセンターライン入り)、テキスタイルモチーフがエンボスされたネイビーブルーのラバーストラップとチタニウム製バックルが付属
ムーブメント：自動巻き、Cal.MT5602、約70時間パワーリザーブ、25石、COSCによるスイス公認クロノメーター認定
仕様：時・分・秒表示、秒停止機能による正確な時刻設定、チタニウム製両方向回転ベゼル、セラミック製ディスク、連続した水中ナビゲーションをサポートする反時計回りの60分目盛り、固定構造のストラップバー、チタニウム製リューズ、スチール製ケースバック
価格：443,300円(税込)

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※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。

2019年より秘密裡に計画開始、本年の2021年5月に発表された「コマンドー・ユベール」とのパートナーシップ。彼らの作戦方法のひとつである“水中ナビゲーション”（目標ポイントまでの正確な水中潜行）に特化したスペックで、大深度潜水は不要なため防水性能は200mに限定。

モデル名の“FXD”とは“FIXED”の略。かつての仏海軍納入品と同様バネ棒ではなく固定式ストラップバーの採用から命名。ストラップはセルフグリップ着脱システムにセンターライン入りネイビーブルーファブリックストラップ（右）と、テキスタイルモチーフをエンボス加工したラバーストラップ（左）が付属。共に引き通し式だが後者にはグラスファイバーが織り込まれており、薄さに対する強度を確保。

ケース本体のチタニウム製に対し裏蓋はステンレススティール製。そこには碇マークの入った仏海軍“Marine Nationale（マリーン・ナシオナル）”のロゴを刻印。さらに1970〜1980年代のモデルから着想を得た“M.N.21（Marine Nationale 2021）”のエングレーブが施される（なお、2022年製造品は“M.N.22”となる）。