SIHH2018 ULYSSE NARDIN New Model2018年 ユリス・ナルダン新作 マリーン トゥールビヨン ブルー グラン・フー
深遠なるブルーの表現に成功したグラン・フーモデル
2017年、新作展示会の場をバーゼルワールドからSIHHへと移したユリス・ナルダン。この時、彼らが発表した「マリーン トゥールビヨン」の新色ブルーダイアル・モデルが2018年の今年、登場した。船舶用マリーン・クロノメーター製造で歴史を築き、世界数十カ国の海軍で採用された実績を誇るユリス・ナルダンにふさわしく、その深遠なる海洋を想起させるブルーはグラン・フー(高温焼成)エナメルで成形されている。
製造は1990年代からユリス・ナルダンのダイアルを担当し、2012年にその傘下に収まったル・ロックルのドンツェ・カドラン社。今より四半世紀近くも前から、エナメルダイアルをコレクションに揃えていたユリス・ナルダンの先見性に改めて驚くが、方やドンツェ・カドラン社の技術力や創造性も、スイスではダイアルメーカーの筆頭に名を連ねるほどの高いレベルである。
「マリーン トゥールビヨン」は、ユリス・ナルダンのアイデンティティに必須の「自社製造」「先進技術」「高次元の芸術性」という3本の柱によって完成したモデルだ。
その3本の柱を説明すると、まず「高次元の芸術性」は前述したグラン・フー・エナメルダイアル。次に「自社製造」と「先進技術」は、主にル・ロックルの自社内で設計・製造された自動巻きCal.UN-128を意味する。
これは機械式時計の精度に多大な悪影響を及ぼす磁気を回避すべく、高耐磁性能を持つシリシウム性脱進機及びヒゲゼンマイを採用したムーブメント。さらにダイアル側のブリッジを廃することで、キャリッジが浮遊しているように見えることから名付けられたフライングトゥールビヨンも6時位置に搭載する。ちなみにフライングトゥールビヨンのキャリッジ、歯車、ネジ、ヒゲゼンマイも完全自社製を実現。このCal.UN-128は、2006年に発表された初の自社製ムーブメントCal.UN-160から継続される、ユリス・ナルダンのムーブメント開発精神を受け継ぐものである。
このようにダイアルといった外観から内部のムーブメントまで、総合的な機械美を堪能できる新作が「マリーン トゥールビヨン ブルー グラン・フー」である。
エナメルダイアルの第一人者が製造を担当
Marine Tourbillon Grand Feu Bleu マリーン トゥールビヨン ブルー グラン・フー / Ref.:1283-181/E3 / 予価:3,240,000円(税抜)
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マリーン トゥールビヨン ブルー グラン・フー
Marine Tourbillon Grand Feu Bleu
Ref.:1283-181/E3
ケース径:43mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:レザーストラップ
ムーブメント:自動巻き、自社設計・製造ムーブメントCal.UN-128(シリシウム製脱進機及びヒゲゼンマイ)、28,800振動/時、約60時間パワーリザーブ、36石、パワーリザーブ表示(12時位置)、60秒フライングトゥールビヨン
仕様:グラン・フー(高温焼成)エナメルダイアル、オープンケースバック
予価:3,240,000円(税抜)
発売予定:2018年3月
取材・文:田中克幸(ページ01、02)、篠田哲生(総論、ページ03、04) / Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto(総論、ページ03、04)
※表記は2018年1月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2018年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。
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