2009年は、IWCが新たな時計哲学へと踏み込んだ特筆すべき年と言える。
「アクアタイマー」はより本格的なモデルとして、ケースやベゼルの形状、そして水中での操作性の向上が図られているだけでなく、水深計機能の「ディープ・ツー」や「クロノグラフ」、そしてIWCの自然環境への取り組みを示す「ガラパゴス・アイランド」と、多彩なラインナップを揃えた。
「インヂュニア」は、従来の<AMG>のコンセプトからは離れ、より知的で頑丈なフォルムへとデザインはブラッシュアップされたが、今までどおり衝撃や磁気に対するタフさはキープしている。
そして「ダ・ヴィンチ」からは驚異的なデジタル表示の永久カレンダーが誕生したが、搭載されているムーブメントに駆使されている技術が、今後IWCのコンプリケーションを牽引する存在であることは、言うまでもない。
また、今年でラストコレクションとなる4代目の「サンテグジュペリ」や、2008年に続いてRGとWGのヴィンテージコレクションなど、2009年は、IWCがよりメカニックを極めたブランドへ躍進するため、大きく舵をきった年であると言えるだろう。
AQUATIMER CHRONOGRAPH in RED GOLD
モデル名:アクアタイマー・クロノグラフ・レッドゴールド
Ref:IW376903
ケース径:44mm
ケース厚み:15mm
ケース素材: RG(5N)
防水性:12気圧
ストラップ: ラバー
ムーブメント:自動巻 Cal.89360 毎時28,800振動 68時間パワーリザーブ
仕様:無反射コーティングドーム型サファイアガラス、秒針停止機能付きスモールセコンド、ブレスレットクイック交換システム、フライバッククロノグラフ、サファイヤガラス・シースルーバック
価格:2,362,500円(税込)
発売予定: 2009年 11月
※クリックすると詳細をご覧になれます
これまでには無かった、「アクアタイマー」の持つ<エレガンス>を具現化したのがこの「アクアタイマー・クロノグラフ・レッドゴールド」である。その重厚で華やかな魅力を、陸上で楽しむのはもちろん、ダイバーズウォッチとしての本領も見のがせない。「アクアタイマー・クロノグラフ」は、このレッドゴールドケースのみフライバック機能が搭載されているのだ。12時側のインナーダイヤルには12時計と60分計の2本の針が同軸上に備えられており、それまでに計測した時間を読みやすく表示。また、アウターベゼルも1分刻みで回転させることもでき、様々なシーンで、大いに活躍する機能にあふれている。
文:天野靖恵 写真:板津亮
※表記は2009年2月現在のものになります。
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