Gressive Premiumパテックとジュルヌ、オーデマ ピゲ……“時計芸術”を極めた作品が上位を占めた2021年第9回「オンリーウォッチ」in ジュネーブ
パテックとジュルヌ、オーデマ ピゲ……
“時計芸術”を極めた作品が上位を占めた
2021年第9回「オンリーウォッチ」in ジュネーブ
2005年の初回を皮切りに、2年に1度スイスで開催されるチャリティー・オークション「オンリーウォッチ(ONLY WATCH)」。その目的は難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィー症(DMD)研究への寄附であり、毎回のテーマを元に製造される世界で唯一無二の希少コレクションは時計界の大きな宝でもある。第9回を迎えた2021年のオークションは、同年11月6日にジュネーブ、パレクシポで開催。“オレンジ”という今回のテーマを元に出品した53個のタイムピース中、パテック フィリップ、F.P.ジュルヌ、オーデマ ピゲ等5つのタイムピースが各々100万スイスフラン(約1億2,400万円。1スイスフラン=約124円で計算。以下同)を超える落札価格を記録、全53のタイムピースの落札合計額は2,976万スイスフラン(約36億9,024万円)に上った。時計製作者、コレクター、デュシェンヌ型筋ジストロフィー症の研究者にはそれぞれの喜びをもたらすオークションだが、何よりも難病に苦しむ世界の人々への福音の一助となることに「オンリーウォッチ」の最大の意義がある。本企画では本年の総括と落札価格ベスト10のモデルを解説する。
>>>2005年より2年に1度開催される「オンリーウォッチ」とは?
取材協力:クリスティーズ ジャパン / Special thanks to:Christie's Japan