ファーラン・マリの機械式時計は自動巻きと手巻きの2種類が用意される。自動巻きではラ・ジュウ・ペレのCal.La Joux-Perret G100、手巻きでは写真の「ディスコ・オニキス・ダイヤモンド」等に搭載されるプゾーのCal.PESEUX 7001を採用する。当キャリバーはプゾー社が1971年に開発し、後の1985年にETA社に買収された後の現在でも生産し続けている名機である。薄型でありながら堅牢性に優れた高機能ムーブメントとして定評があり、“薄さ”を必須条件とするファーラン・マリの時計製造思想に合致するムーブメントだ（写真のモデルのスペック等に関してはP.02で紹介）。
Gressive Impression Watch Persons Interview vol.105
FURLAN MARRI Founders Andrea Furlan, Hamad Al-Marri
ファーラン・マリ 共同創設者 アンドレア・ファーラン、ハマド・アル-マリ
“ヴィンテージの極意は薄さにあり”。
ベテランから入門者まで
全時計愛好家を魅了する「ファーラン・マリ」
2021年に彗星のごとくスイス時計界に登場したジュネーブの時計工房がある。彼らは創立後間もない同年のGPHG（Le Grand Prix d'Horlogerie de Genève：ジュネーブ時計グランプリ）において、“Horological Revelation Prize（オロロジカル・レヴェレイション賞。“時計製造の革新”賞）”を受賞する。その登場は瞬く間に世界の時計愛好家、コレクターの注目するところとなった。彼らの名はファーラン・マリ。スイス出身のアンドレア・ファーラン氏と、サウジアラビア出身のハマド・アル-マリ氏による新進気鋭の時計会社の一端を、ふたりへのインタビューを通して明らかにする。
取材協力：ヒラムパートナーズ Special thanks to：Hiram Partners
INFORMATION
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