Watch Person Interview vol.47 いよいよスタートした パルミジャーニの日本再上陸プロジェクト
“神の手”を持つと言われる天才時計師ミシェル・パルミジャーニ。彼が創設したブランド「パルミジャーニ・フルリエ(Parmigiani Fleurier)」が、新たに自ら日本法人を設立し、市場への再上陸を果たした。
この新しい動きに込めた彼らの戦略とは? 日本法人の設立お披露目で、パルミジャーニ・フルリエ最高経営責任者ジャン・マルク・ジャコさんが来日。早速、新しい東京・青山のオフィスを訪ね、インタビューを試みた。
「日本へ来たのは3~4年ぶり。最後に訪れたのが、ちょうど日本への輸出が終了した頃でしたから。ただ、これは当社が日本市場に見切りをつけたわけではなく、輸入代理店から申し出があったから。当然、私たちは日本市場から身を引くのは寂しかったんです。
そこで日本での販売を続けるべく、新しい代理店を探したのですが、これがなかなか見つかりませんでした。
思えば、20~25年前なら、どのブランドも輸入代理店と取引をしていて、現地法人を持っているのは、ごくわずかでした。
しかし今では、多くのブランドが日本に現地法人を作り、ブランド自身が輸入と販売を行っています。
そこで我々も、代理店を見つけるのも、現地法人を作るのも、結局、やることは同じだと考え、日本にオフィスを構えることにしたのです。
この方針は世の中の流れに沿ったものですが、やはり実際の現場で、我々のブランドがどうなっているかを適確にコントロールすることが必要だと考えたからです。
まず我々は、日本におけるチームを編成することにしました。なにしろ新しい時計を作っても、それを世に送り出す人がいなければ何にもできませんからね。
その責任者(パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン ジェネラル・マネージャー)がブルーノ・モアネです。彼がマネージャーとなり、人を集めてチームを作りました。こうして我々の会社に3人の日本人が参加することになったのです。
またブルーノは新しいオフィスを見つけました。それがこの場所です。これも非常にうまくいったと思います。青山のこのオフィスは、決して広くはありませんが、別に大きな必要はありません。それよりも明るく心地よい空間で、アクセスが便利。プレスの方々に来ていただくには、まさに好適。これから我々の日本における重要拠点になるでしょう」
新設された東京オフィスに展示された『オーバル パントグラフ(OVALE PANTOGRAPHE)』とその原型となった懐中時計。楕円形のダイアル上を、針が伸縮しながら外周に沿って動き、決してケースの枠にぶつからないという巧妙なメカニズムが特徴。
『オーバル パントグラフ』の原型となったのは、1800年代に「ジャルドン&ステッドマン(Jardon & Stedmann) 」が製作した楕円形の懐中時計。パンタグラフ針という凝ったメカニズムと美しいケース装飾に目を見張る。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:山下亮一 / Photos:Ryoichi Yamashita
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