Watch Person Interview vol.45 さらに円熟味を増し SIHHでは高い評価を獲得
2013年、長年務めたジャガー・ルクルトCEOの職を辞し、同じリシュモングループのモンブラン インターナショナルCEOへと転身したジェローム・ランベールさん。彼が先頃来日し、我々のインタビューに応じてくれた。
まず伺いたかったのはモンブランCEOとして二回目となったSIHH(ジュネーブ・サロン)の反響だ。
「これは非常に良いもので、皆さんから歓迎いただきました。また、サロンを取材していただいたジャーナリストからの評価も高いものでした。
それはモンブランの3つの特徴が評価されたからだと思います。その特徴とは、品質・価値・性能ですね。
今回の新作では『ヘリテイジ スピリット オルビス テラルム』を発表しました。このモデルはモンブランのクラシックな表現を踏襲したワールドタイムです。
この文字盤は時間が経過すると大陸の色が変わり、その地域が夜か昼かがわかるようになっています。時差の修正も容易で、技術的にもワールドタイムとしては滅多にないモデルです。
また、手巻きのエクストラフラット・モデル(極薄型)の『ヘリテージ クロノメトリー ウルトラ スリム』も好評でした。これは直径38.0mmのケースで、仕上げに非常に気を遣ったモデルです。文字盤には細かい粒をぶつけて表面の光沢を調整する技法を用いています」
実は筆者の個人的なことになるが、数年前、ある雑誌の対談でモンブランの印象を尋ねられ、「時計ブランドとしての風格が出てきたように思う」と答えたことがあったが、ランベールさんのCEO就任以来、さらにその感が強くなり、ウォッチ・ブランドとしてブレのない姿勢が確立されたように思う。そんなモンブランの姿勢が2015年の新作には色濃く反映され、それが高評価に結びついたのだと思うのだ。
インタビュー時、ランベールさんが着用していたモデルはモンブラン ヴィルレ・コレクションの『メタモルフォシス II』だった。「これはヴィルレで作られたグランドコンプリケーション・モデルです。文字盤が透明で自分が使いたい機能に従って変化するのです。これが水平方向だけでなく、垂直方向にも変化し、動きはスムーズです。合計で8種類のダイアルの変化が組み込んであります」
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
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