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Top Gun“Best of The Best”米海軍超エリートパイロットを描く『トップガン マーヴェリック』 01

36年ぶりに古巣へ帰投した“一匹狼”トム・クルーズ『トップガン マーヴェリック』

36年ぶりに古巣へ帰投した“一匹狼”
トム・クルーズ『トップガン マーヴェリック』

実写主義を貫くトム・クルーズは、タンデムシート方式のF/A-18 ホーネットの後部座席にIMAXカメラを導入することで、超リアルな飛行映像の撮影に成功

実写主義を貫くトム・クルーズは、タンデムシート方式のF/A-18 ホーネットの後部座席にIMAXカメラを導入することで、超リアルな飛行映像の撮影に成功。観客にとってこれは“観る”のではなく“体験する”体感映像となる。百聞は一見にしかず、ぜひ劇場で体験してほしい。

「上層部は(君の)望む道を進ませる」

「できれば教官の仕事を」

「トップガンで? ……先が思いやられる(Gods help us.)」


 前作『トップガン』(1986年)のラストシークエンスのひとコマだ。5機のミグ28との空戦を終え、帰投したピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大尉(トム・クルーズ)へ向けた母艦艦長の言葉に対し、マーヴェリックはこのように答えている。


 その“マーヴェリック”が36年ぶりにトップガンへ帰ってきた!


 コールサイン“マーヴェリック”=“異端者、一匹狼”と言われるピート・ミッチェルは、36年間(当初の日本公開は昨年の2021年だったので劇中では35年ぶり)の軍歴で前作の大尉から本作では大佐に進級している(ちなみに前作では単に“Lieutenant”とのみ呼ばれている。米海軍では“Lieutenant Junior Grade”=中尉、“Lieutenant Senior Grade”=大尉)。大佐という佐官クラスながらその任務(おそらくテストパイロット)から推察すると、この年月の彼の軍隊生活が窺われる。また前作冒頭に「編隊長の資格取り消し3回、謹慎処分2回……」という履歴を見ると、トム・クルーズ出演2作目作品『タップス(Taps)』(1981年)で彼が演じた一途なデイヴィッド・ショーン役を思い起こさせる。一方、前作では最後に僚機(Wingman/自機と編隊を組む友軍機)と認識し合うまでの友情関係を築いたトム・“アイスマン”・カザンスキー(ヴァル・キルマー)は、今や海軍大将にまで進級し、その彼の要請でマーヴェリックは古巣へ戻る。


 しかし現在のマーヴェリックはもはや過去の彼ではない。前作で訓練中の事故によりパートナーのニック・“グース”・ブラッドショー(アンソニー・エドワーズ)を亡くし、そこから成長したように、さらにまた彼は成長を遂げていた。


 そもそも、我々は映画のタイトルである本家“トップガン=米海軍戦闘機兵器学校”のことをどれほど知っているのか?


 事の始まりは1965年、米国のベトナム戦争介入に始まる。当時、世界最高レベルの軍事力を誇っていた米国だが、当戦争においてその空軍力はわずかに北ベトナム空軍を上回っていた状態で、1975年4月30日の終戦までに総計1737機を戦闘で失う。その内67機は北ベトナム軍戦闘機による撃墜だ。この主な原因のひとつは当時の米空軍の訓練の重点が戦略空軍、つまり爆撃機部隊であり空対空の戦闘等の訓練が不足していたことにあるとされる(防衛省 NIDS防衛研究所「防衛研究所WEBサイト」より)。対北ベトナム空軍機との空対空戦闘での撃墜対被撃墜比率が3.7対1まで低下した事実を踏まえ、戦闘機パイロットの要請は急務であった。


 そこで前作冒頭のテロップにもあるように、1969年3月3日、失われつつある空中戦の技術訓練のため、カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地に海軍戦闘機兵学校(NFWS=United States Navy Fighter Weapons School)が開設される。その後1996年、NFWSは海軍攻撃戦センター(NSWC=Naval Strike Warfare Center)“STRIKE U”と、空母空中早期警戒兵器学校(CAEWWS=Carrier Airborne Early Warning Weapons School)“TOP DOME”とともに、ネバダ州ファロン海軍航空基地に新設の海軍航空戦開発センターに統合されている。


 これが米海軍のトップ1%のパイロットのためのエリート・パイロットスクール、“Best of The Best”=トップガンの創設経緯である(なお前作の時代は1986年のため、マーヴェリック等が集合したのはミラマー海軍航空基地)。

  • ロバート・“ボブ”・フロイド海軍大尉役のルイス・プルマン
  • ロバート・“ボブ”・フロイド海軍大尉役のルイス・プルマンは、同じく俳優のビル・プルマンの息子。面影が若い頃の父親に似ている。余談だが父親のビル・プルマンは、元戦闘機パイロットの経歴を持つ米大統領役を演じた『インデペンデンス・デイ』(1996年)で、(確か)F/A-18 ホーネットに搭乗し敵方エイリアン母船を攻撃している。親子二代、生粋の戦闘機乗りである。

『トップガン マーヴェリック』ストーリー

大ヒット上映中!


米海軍“Best of The Best”のパイロット集団=トップガン。遂行絶対不可能な任務に直面した彼らの元に、最期の切り札として“マーヴェリック”(トム・クルーズ)が着任する。彼を派遣したのはかつての“ウイングマン”(僚機)で、現在は海軍大将トム・“アイスマン”・カザンスキー(ヴァル・キルマー)。圧倒的な飛行テクニックと常識破りの訓練で周囲を圧倒するマーヴェリック。過酷な訓練と葛藤の後、生還可能性ゼロ・ミッションへ向かう彼らの運命は……?


監督:ジョセフ・コシンスキー(『オブリビオン』)
脚本:クリストファー・マッカリー(『ミッション:インポッシブル:フォールアウト』)ほか
製作:ジェリー・ブラッカイマー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)、トム・クルーズほか
キャスト:トム・クルーズ、エド・ハリス、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー
配給:東和ピクチャーズ
©2022 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.




協力:IWC / Special thanks to:IWC



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