PARMIGIANI FLEURIER創業25年の通過点が詳らかにした不変の美意識と革新性の追求 02
パルミジャーニ・フルリエ第2章の始まりにふさわしい
「トンダ PF」のモダン×エレガントなデザイン
クラシカルな雰囲気漂う腕時計を数多くリリースしてきたパルミジャーニ・フルリエだが、2020年には突如、従来とは趣を異にする「トンダ GT」を発表する。それは、ケースとブレスレットに一体感を持たせたデザインが特徴のデイリーウォッチで、ブランドにとっての新境地とも言えるコレクション。ラグジュアリースポーツウォッチに通じるルックスを取り入れたことも手伝い、バックオーダーを抱えるほどの好評を博し、パルミジャーニ・フルリエが新たなフェーズに突入するうえでの見事なプロローグを飾った。
「トンダ GT」に続き、新CEOにグイド・テレーニを迎えた2021年のコレクションとして発表されたのが「トンダ PF」だ。こちらもケースとブレスレットがシームレスにつながったデザインを採用しているものの、スポーティーな雰囲気は影を潜め、むしろ現代的なエレガンスを強調したタイムピースに仕上がっている。
コレクションは4つのラインナップで構成。なかでも特徴的なクリエイションを堪能できるのが「トンダ PF マイクロローター」と「トンダ PF スプリットセコンドクロノグラフ」だろう。
「トンダ PF マイクロローター」はコレクションの特徴的なデザインがしっかりと感じ取れる、ごくシンプルな二針モデル。バーリーコーン(麦の穂)パターンのギヨシェを施したダイアルにはオーバル型の新しい「PF」エンブレムを配し、エッジの効いたインデックスを控えめにレイアウト。新たに設計されたオープンワークの時分針はこのダイアルにマッチし、さらにデイト表示を6時位置に設けたことで実現したシンメトリックなデザインが、モダンな雰囲気を放っている。
エキシビションではこのモデルを手にする機会を得たが、装着感は実に良好。プラチナ製マイクロローターを備えた3mm厚のムーブメントによってケース厚はわずか7.8mmに抑えられ、さらにしなやかに動くブレスレットを組み合わせたことで、手首に載せた瞬間から軽快な着け心地が実感できる。
一方の「トンダ PF スプリットセコンドクロノグラフ」は、ブランドの創設25周年を記念して製作された、世界25本の限定モデル。ケースとブレスレットにはプラチナ950、ダイアルにもサンドブラスト加工を施した無垢のプラチナを使用し、他のモデルにはない特別な仕様になっている。でありながら、コレクションのベースとなっている繊細かつモダンな表情はしっかりと踏襲。3インダイアルに加えてダイアル外周にはパルスメータースケールも備わるなど、構成要素は多いものの、全体をワントーンでまとめたことですっきりとした雰囲気を感じさせてくれる。
プラチナを採用しているため重厚感は格別。しかもムーブメントには、ジュネーブ時計グランプリでの受賞歴があるChronoOr(クロノール)の後継機で、ふたつの動きを1/10秒単位で計測できる高振動スプリットセコンドクロノグラフキャリバーPF361を搭載するなど、25周年の記念モデルにふさわしい完成度を誇っている。
同時代性を盛り込んだ「トンダ PF」をフックに、ブランドは今後、どのようなコレクションを創造していくのか。25周年の節目に、パルミジャーニ・フルリエの第2章が本格スタートした。
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