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G-SHOCK金無垢G-SHOCKが魅せる“究極なまでに非常識”な仕上がり 01

“究極同士のコラボレート”という発想から生まれた
「DREAM PROJECT」

2015年のバーゼルワールドで披露されたコンセプトモデル

2015年のバーゼルワールドで披露されたコンセプトモデル。耐衝撃性を備えた究極の腕時計と、究極のメタル素材である金無垢とが融合した“究極のG-SHOCK”だ。


 2015年のバーゼルワールドで披露された「DREAM PROJECT DW-5000 IBE SPECIAL」は、世界中のG-SHOCKファンの度肝を抜いた。それもそのはず。G-SHOCKに不可欠な耐衝撃構造や防水性を備えつつ、ケースからバンドまで、外装のすべてが金無垢で作られていたのだから。だが、このG-SHOCKはあくまでもコンセプトモデル。しかも金無垢(18K)という高価な素材を用いているため1本しか作られず、当然、耐衝撃性や防水性の評価試験も実施されなかった。


「2013年にG-SHOCKが30周年を迎え、そのアニバーサリーイヤーが終わった頃、ふと『当たり前のようにすべてのモデルが発売されるのではなく、一度くらいG-SHOCKのコンセプトモデルを作ってもいいのではないか?』と思い始めたんです。そして、何を作ったら見ていただく方に喜んでワクワクしてもらえるだろうと考えた結果、丈夫な究極の腕時計であるG-SHOCKと、メタル素材の究極であり永遠の価値があるゴールドという“究極同士のコラボレート”が思い浮かんだのです」


 当時をこのように振り返るのは“G-SHOCKの生みの親”であるカシオ計算機の伊部菊雄氏。しかし、金無垢でG-SHOCKを作るにはいくつもの障壁があった。ゴールドは圧倒的に重く、高いため耐衝撃構造を見直さなければならず、そのうえ加工も難しいという点だ。さらに、この夢のようなコンセプトモデルを世の中にアピールするためのアイデアも検討する必要があり、製品の開発を行う羽村技術センターと本社のメンバーがひとつのプロジェクトに集結することとなった。それが“DREAM PROJECT”だ。



  このプロジェクトに抜擢されたひとりが、外装開発部に所属する西村美保氏。「女性のほうがゴールドを上手く処理できるかもしれないという期待があった」と伊部氏が語る一方で、「声を掛けられたとき、『私、ゴールドのアクセサリーなんてそんなに持ってないし……』と思った(笑)」と返す西村氏。「ただ、新しいことだったのでワクワクしながら取り組んだ」結果、西村氏は20気圧の防水性と全く新しい耐衝撃構造を備えたコンセプトモデルを完成させた。


「販売しないコンセプトモデルなら構造なんて気にしなくてもいいのではないかという声もありました。でも、それではG-SHOCKのコンセプトモデルとは言えない。彼女がすごいのは、当初から陽の目を見ないことが分かっていたモデルにも関わらず、全く新しい構造を考え出したこと。その功績はものすごく大きい」


 伊部氏はこのように評価するが、西村氏は「金属と金属の間に衝撃を緩和する素材をいろいろ入れてみたりと、試行錯誤を繰り返しました。でも実際には落下試験ができないので、本当に落としたらどうなるのだろう……と心配になりながらなんとか完成にたどり着いた感じです」と振り返る。そして、このときに生まれた新しい衝撃構造が、2018年で最大のヒット作となったG-SHOCKのモデルへとつながっていく。




取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

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