LAURENT FERRIERついに日本への本格展開が始まったジュネーブの実力派高級ウォッチ・メゾン、ローラン・フェリエの全貌

独創の美学と高度な技術が融合した
ローラン・フェリエのタイムピース

　極めてシンプルな三針ウォッチとしての外観を保ちながら、そのムーブメントには高精度なダブル・ヘアスプリングのシステムを包含するトゥールビヨンを搭載する「ローラン・フェリエ」の処女作にして代表作の「ガレクラシックトゥールビヨンダブルスパイラル」。このモデルの発表以後、「ローラン・フェリエ」は古典的な時計を範としながらも、そこに高度な技術に裏打ちされた大胆な発想を持ち込み、新たな時代に向けたマスターピース（傑作）と呼ぶべきタイムピースを次々に現実のものとしてきた。

　そこで日本市場への本格上陸にあたって、ラインナップの一部を紹介しよう。

GALET CLASSIC TOURBILLON DOUBLE HAIRSPRING
ガレクラシックトゥールビヨンダブルスパイラル

2010年のバーゼルワールドで発表されたローラン・フェリエの旗艦モデル。時計愛好家が憧れるマスターピース。古い懐中時計を思わせるシンプルな外観とは裏腹に、時計を裏がえすと素晴らしい仕上げと静かに回転するトゥールビヨンを見ることができる。

Ref.：LF619.01
ケース径：40mm
ケース素材：18KYG
防水性：30m
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：手巻き、Cal.FBN916-01、23石、パワーリザーブ80時間、トゥールビヨン
仕様：シースルーバック、高温焼成エナメル・ダイアル、ダブルスパイラル・ヘアスプリング
価格：23,800,000円（税抜）

GALET TRAVELLER GLOBE CLOISONNE ENAMEL CENTRE BLUE-TONED DIAL
ガレトラベラーグローブクロワゾネエナメルセンターブルートーンダイアル

9時位置の窓でホームタイムを示し、時計の左側上下にあるボタンで現地時刻を示すセンターの短針の時差修正が簡単に行える実用的なデュアルタイム・ウォッチ。フランス・ブザンソン天文台のクロノメーター精度検定に合格した高精度モデルである。

Ref.：LCF012.G1.C1GE01
ケース径：41mm
ケース素材：18KWG
防水性：30m
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：自動巻き、Cal.LF230.01、48石、パワーリザーブ80時間、第2時間帯表示、日付
仕様：シースルーバック、18Kゴールド製マイクロローター
価格：9,900,000円（税抜）

GALET TRAVELLER DUAL TIME
ガレトラベラーデュアルタイム

3時位置の窓で日付を、9時位置の窓で24時制のホームタイム（自国の時刻）を示し、センター針で現地時刻を示すデュアルタイム・モデル。自社開発のマイクロローター搭載自動巻きムーブメントを装備。ケースとダイアルが異なる多くのバージョンが用意されている。

Ref.：LCF007.R5.CW1
ケース径：41mm
ケース素材：18KRG
防水性：30m
ストラップ：アリゲーター
ムーブメント：自動巻き、Cal.LF230.01、48石、パワーリザーブ80時間、第2時間帯表示、日付
仕様：シースルーバック、18Kゴールド製マイクロローター
価格：7,550,000円（税抜）

独創の美学と高度な技術が融合した
ローラン・フェリエのタイムピース

　DKSHジャパンにより日本への本格展開が決定した「ローラン・フェリエ」。そのお披露目のための説明会および「マスタークラス」と名付けられた講座が、去る2018年12月11日、東京・三田のDKSHジャパン本社で開催された。
　まずは来日した「ローラン・フェリエ」CEOヴァネッサ・モネステル氏によるブランドの説明。そしてDKSHジャパンの時計師柴田氏によるメカニズム解説を経て、いよいよ「マスタークラス」がスタート。この講座では「ローラン・フェリエ」の特徴のひとつである徹底した仕上げを受講者自ら体験してもらうのが目的。実際のパーツで研磨を体験した。筆者も参加したが製品レベルに仕上げるのは大変。ダイヤモンドペーストを塗った亜鉛の板で磨くのだが、なかなか均一にならず、キズ見（ルーペ）で見て「磨けた！」と思って顕微鏡で見るとムラがあり不合格。時計工房の現場ではこれでは仕事にならず、時計師が手を抜かずに完璧な仕事をこなしていると改めて確認できた。