KUMAMOTO 世界の名門時計ブランドがそろう 『時計の大橋』新館
新館1階で大きなスペースを占めるカルティエ。『時計の大橋』は九州地区におけるもっとも古いカルティエ取扱店のひとつであり、その存在は非常に大きく、特別な信頼関係を構築しているという。
明治27年(1894年)、大橋善次郎が創業した『時計の大橋』は、大正7年(1916年)には上通の現在地に移転。平成7年(1995年)には大幅に店舗をリニューアルし、現在の本館が完成。そして平成27年(2015年)3月、本館となりにオープンしたのが、世界有数のウォッチ・ブランドを集めた新館である。
この1階にはカルティエ、グランドセイコー、IWC、パネライ。2階にはフランク・ミュラー、ブライトリング、ジャガー・ルクルト、タグ・ホイヤー、ゼニス、ブルガリを展開。 3階は貴重な時計関連書籍を集めたライブラリーを併設したラウンジとなっており、さまざまなイベントに活用できる多目的空間となっている。
しかしなぜ、貴重な3階をラウンジとしたのか? その真意を『時計の大橋』代表の大橋善治さんに聞いた。
「なぜ、このようなスペースを設けたかといえば、今、後継者として家業に携わる娘の意見が大きく影響しています。新店舗の設計を娘と設計デザイナーと進めていく中で、いくら見ごたえのある空間を持つことができたとしても、九州新幹線も開通しお客様はそのまま県外にも買いに行かれることも可能な時代です。
素晴らしい時計を並べるだけではなく、ほんとうに時計好きの方が集まり楽しんでいただける場所を作りたいという娘の提案を受けて、このフロア(OHASHIラウンジ)を作ったのです。
そして、当店で素晴らしい時計を買っていただいても、なかなか着けて楽しむ特別な場所がないとおっしゃるんですね。ここは時計の好きな方が集まり、時計を眺め、 存分にくつろげる、そんな豊かな時間を提供できたらいいなと考えています。
これからの時計店のあり方として、最新の設備を整え一流の時計をそろえるだけで本当に良いのか? それも皆さんに伝えていける場所にしたいですね。」
“時計というモノを売るだけではなく、時計を通した体験(コト)を提供したい”。3階のラウンジには、そんな大橋社長と次女・瑠里さんの思いが込められている。
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1階の奥にコーナーを構えるオフィチーネ・パネライ。『時計の大橋』ではパネライが日本デビューした時代から扱いを開始し、骨太な歴史と洗練されたスタイルを伝えている。
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国産時計の雄「グランドセイコー」のコーナー。『時計の大橋』は全国でも有数のグランドセイコーマスターショップであり、ここでしか販売されない限定モデル等を入手できる。
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スイス・シャフハウゼンに本社を構える名門IWC。『時計の大橋』でも歴史あるブランドのひとつ。60年以上前に販売したモデルを本社で1年以上かけて修復したこともあるという。
時計の大橋
〒860-0845 熊本県熊本市中央区上通9-5 / TEL:096-353-0084 / 営業時間:10:30~19:30 / http://www.tokei0084.co.jp/
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シンボルカラーでまとめられたブライトリングのコーナー。日本法人設立以前から扱い、スイス本社とも強い絆で結ばれている。「ブライトリング・フォー・ベントレー」も展示。
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ローマのジュエラーであるブルガリのコーナー。個性的なデザインに精密な自社製ムーブメントなどを搭載し、最先端のウォッチ・メイキングを実践するハイエンドなブランド。
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1990年代半ば、スイスの名門ながら日本市場では冷遇されていたゼニスは、大橋社長のアドバイスで日本への本格導入が決定づけられた。そのコーナーは2階に設置されている。
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その真価をいち早く見抜き、九州で最初に扱いを開始したフランク・ミュラー。ゆったりした空間演出の中、滅多に見ることのできない稀少なコンプリケーション・モデルも展示。
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タグ・ホイヤーも九州で最初に扱いを開始したブランドのひとつ。最新モデルはもちろん、稀少な限定モデルなど、あらゆる要望に応えるべく、幅広いラインナップを展開する。
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2階奥のコーナーに鎮座するのがスイス屈指のマニュファクチュール・ブランドであるジャガー・ルクルト。ベーシックなモデルから複雑時計まで本格機械式時計の魅力が満載。
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi
時計の大橋 についてのお問合せは・・・
〒860-0845 熊本県熊本市中央区上通町9-5
TEL:096-353-0084
営業時間:10:30 - 19:30
定休日:火曜日(月・火が祝日時は営業)
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