A.LANGE&SÖHNE 生産体勢を充実させるA.ランゲ&ゾーネの新工房が完成。
時計産業というのは、どうしてもスペースが必要だ。
パーツやケースを作るための切削マシンは高性能になるほど巨大化し、丁寧な仕上げを行うための職人たちを抱えているため作業スペースも必要だ。A.ランゲ&ゾーネでは、1990年の復興時からグラスヒュッテに時計工房を構えるが、ブランド自体が成長し、モデル数も複雑機構もスタッフも増えたため、遂に2015年に新工房をオープンさせた。(2015年8月26日に行われたオープニングセレモニーでは、メルケル首相も列席) 近代的な建物の内部は、機能的で全てがクリーンな環境に整えられている。
これだけ大きな工房であれば、生産本数も増やせるだろうが、A.ランゲ&ゾーネでは増産させることは考えていないそう。新工房を作ったのは、あくまでも作業効率を高めるためであり、よりハイレベルな時計作りを進めるための、未来への投資となっている。
ちなみに工房には地熱を利用した地中熱交換器を設置しており、CO2を排出しないクリーンエネルギーを使って室内空調をコントロールしている。環境に優しい工房を作るというのも、地球に対する未来への投資であり、伝統を守る老舗ならではの矜持の表れとなっている。
構成・文:篠田哲生
Composition&Text:Tetsuo Shinoda
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