MONTBLANC de la Culture Arts Patronage Award 2015 20年にわたるクラシックバレエの認知向上と 後進ダンサー育成の業績を評価
2015年7月23日、東京都港区芝の増上寺光摂殿において、モンブラン文化財団による『第24回モンブラン国際文化賞授賞式』が開催された。
今年度は、長年にわたり日本のクラシックバレエの認知向上に貢献し、バレエ教育や人材育成に大きな功績を残した日本を代表するバレエダンサーである熊川哲也氏に、この栄えある賞が贈られた。
熊川氏は、10歳からバレエを始め、1987年に名門・英国ロイヤル・バレエ学校に入学。1989年には、世界的に有名な『ローザンヌ国際バレエ・コンクール』で日本人初のゴールド・メダルを受賞し、世界のバレエ界に、その名を轟かせた。
その後、東洋人としては初めて英国ロイヤル・バレエ団に入団し、同団史上最年少でソリストに昇格。そして1993年にはプリンシパルとなった。
その在団中にはボリショイ・バレエ団の『ジゼル』など、世界各国の著名なバレエ団に客演し、世界的に活躍。
やがて1998年、熊川氏はロイヤルバレエ団を退き、母国・日本でバレエ芸術を普及・発展させるため帰国。日本の一般大衆に最高クラスのクラシックバレエを提供することを目的として「Kバレエカンパニー」を設立した。
同バレエ団では、主役ダンサー、教師、芸術監督を兼任し、日本におけるクラシックバレエへの関心を育むと同時に、国際的に活躍する数多くの才能に溢れたダンサーを輩出。 1999年には「K バレエスクール」を開設し、次世代のダンサーの指導・育成も開始。2013年には同スクールの10周年を記念し、プロフェッショナルへの懸け橋として舞台経験の場を作るべく「K バレエユース」が設立された。
今回の受賞は、長年にわたる熊川氏のこれらの活動が高く評価された結果であり、熊川氏には、この賞のために製作された「パトロンシリーズ」のルチアーノ・パバロッティをテーマにした限定万年筆と賞金1万5000ユーロが贈られた。ちなみに、この賞金は「K バレエユース」のプロジェクトに活用されるとのことだ。
【モンブラン国際文化賞とは】
1992年に設立。芸術・文化の世界において、情熱と献身を傾けて若い才能の支援を行うアートパトロンを讃える世界唯一の文化表彰。毎年1回、世界各国(本年度は、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、英国、米国、スイス)で、各芸術分野の中でパトロンとして活躍する人々から、各国1名ずつが選ばれる。これまで日本では、アーティストのオノ・ヨーコ氏(2011年)、歌舞伎俳優の市川猿翁氏(2013年)、指揮者の小澤征爾氏(2014年)などに贈られている。
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『第24回モンブラン国際文化賞授賞式』が開催されたのは、東京都港区芝の増上寺光摂殿(こうしょうでん)。この施設は2000年、「心を洗い、生きる力を育てる」ための講堂、道場として建造された。まさに今回の授賞式にふさわしい施設である。
授賞式の会場には『K バレエカンパニー』が「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」などで実際に着用した公演衣裳が展示された。
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会場では東京目黒の『八雲茶寮』によるケータリング・サービスが行われた。抹茶を炭酸で割った新感覚の飲料を初め、『モンブラン』のシンボルマークを象った和三盆の落雁(らくがん)も供された。
取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
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