ヴァシュロン・コンスタンタンは、2016年4月1日から3日までパリで開催されるヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデーにおいて、新しいコレクション「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」を発表します。これらの作品を祝い、ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界最古のテキスタイルメーカーとして知られるヴィターレ・バルベリス・カノニコと共にサルトリアリズムを讃えます。
2社合わせて600年以上にも及ぶ歴史を読み解く
ヴァシュロン・コンスタンタンは、260年以上にも渡り、一度も途切れなく続く歴史を歩んできました。世界に目を向け、卓越性を追求する精神に導かれ、古くからの技の継承に努めてきたその歴史の節目を彩ってきたのは、さまざまな出会いです。今、ここに世界最古の高級時計マニュファクチュールと、高級生地の分野で350年以上の歴史を誇る世界最古の生地メーカーが出会うことで、新たな物語が綴られ、思いがけないストーリーが展開します。
2つのメゾンは、どちらも専門技術や伝統、気品が同じように要求される点では共通しています。また、各工程を正確な寸法や、細部に行き渡る感覚、完璧を求める精神が律しているのも同じです。2016年、新作「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」の発表を祝うためにヴァシュロン・コンスタンタンは、ヴィターレ・バルベリス・カノニコを招きました。男性のワードローブのデザインコードから想を得た5モデルから成るこのコレクションに表現されているのは、まさに<時の守護者>と<スタイルの守護者>との出会いです。
「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」の各モデルに用いられた文字盤の意匠は、それらを彩るための高級生地の選択からすべてが始まりました。すなわち、「プリンス・オブ・ウェールズ・チェック」、「ヘリンボーン」、「ウィンドーペーン」、「ピン・ストライプ」、「タータンモチーフ」です。これらは、ヴァシュロン・コンスタンタンの熟練のギヨシェ職人やエナメル職人に刺激を与え、共同で彼らの技を生かすこととなりました。
2つのメゾンは、高級素材や職人技への情熱を共に分かち合うことによって、サルトリアリズムに敬意を表しています。そして、経糸と横糸が紡がれる中で、時が永遠を織り上げていくのです。
ヴィターレ・バルベリス・カノニコについて
毛織物会社のヴィターレ・バルベリス・カノニコは、イタリアのピエモンテ地方の中心地プラトゥリベーロに構える歴史的な工場で、350年以上も服飾産業向けの高級テキスタイルを製造してきました。13代に渡ってファミリービジネスを営む同社は、400人以上を雇い、年間5,000スタイルもの生地を生産し、世界90か国以上に輸出をしています。ヴィターレ・バルベリス・カノニコは、“メイド・イン・イタリー”の服地の中でも、その高い価値と生産量においてまさに世界有数のメーカーです。その企業理念のモットーは、遺産、革新、エレガンスです。
[お問合せは]ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com
ヴァシュロン・コンスタンタンは、6年連続してフランス国立芸術工芸協会(INMA)と協力し、今年もヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)の後援を務めます。このヨーロッパ芸術の展示会は、古くからの専門技術を未来へと橋渡しする才能豊かな職人たちと一般市民が出会う貴重な機会として、必見のイベントへとますます成長しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、芸術的工芸の評価を高めることは、たんなる取り組みの一つではなく、むしろ義務であると捉えています。知られる機会も少なく、忘れ去られている芸術的工芸を世界に向けて広め、工芸作品の製作が心に訴えかける深い感動を人々に味わってもらうことが大切だと考えるからです。
したがって、ヴァシュロン・コンスタンタンは、フランス国立芸術工芸協会(INMA)との協力のもと、3月29日から4月3日までパリ装飾芸術美術館で開催される2016年のヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)の展示会“L'EMPREINTE DU GESTE”への後援を大変光栄に思います。
人の行為としての“empreinte”(これには印を押す、マークを記す、指紋など、さまざまな解釈があります)は、18人の創意あふれる才人たちの“geste”(熟達の職人技)により、次の5つのステージで表現されます。
- 情熱の表明
- 独創的なデザインの印
- 革新的な表現
- 美意識の共有
- 実り豊かな交流の記憶
オリジナルのコンセプトに基づくこのようなイベントは、芸術的工芸の現代的な意義を肯定しつつ、その独創性や社会および経済的役割に焦点を当て、将来のあり方を展望します。
高度な職人技の背後にある職人の存在をとりわけ重視するヴァシュロン・コンスタンタンは、展示会の後援にあたり、芸術的工芸の豊かな遺産を推奨し、教育すると共に、新たな職業を生み出すのに役立てたいと考えています。 ヴァシュロン・コンスタンタンは、芸術的工芸を一般に知ってもらう使命を世界規模で行っています。イタリアでは、コローニ伝統工芸財団(Fondazione Cologni dei Metieri d'Arte)とパートナーシップを組み、第21回トリエンナーレ・ディ・ミラノの“New Craft”展示会を後援します。アートとデザインの探求の奨励において先進的な役割を演じる国際的な博覧会のテーマは“21st Century. Design After Design(21世紀、デザイン・アフター・デザイン)”と題され、2016年4月2日から9月12日まで開催されます。4月1日から3日は、ミラノ市街に点在するアート工房で独創的なアーティストによるデモンストレーションが一般公開されます。
スイスでは、2016年4月15日から17日まで、ヴァシュロン・コンスタンタンは、ジュネーブ市をはじめとして、ヴォー州、ジュラ州、ヌーシャテル州の後援を務めます。ヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)では、特にジュネーブ州に構える50以上の工芸施設や職人の工房の一般公開を予定しています。また、今年のヴァシュロン・コンスタンタンは、ジュネーブの美術歴史博物館で芸術工芸のエスプリを映し出すアートと物との関係を描いた展示会を催します。
[お問合せは]ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
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ブレゲの「クラシック オーラ・ムンディ」は、デイ/ナイトと都市表示に連動するインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムが備わる、機械式では初の時計です。このモデルは、2011年に発表された時にメディアで大きな話題になり、国際的な時計専門誌のレボリューションでは、「Technical Achievement/技術成果」部門でウォッチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、またスイスでも、ザ・ウォッチ・マガジン誌が主催する一般投票でパブリックプライズを受賞しました。中国でも好評をもって迎えられ、またロブ・レポート誌でも絶賛され、名誉ある「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞を受賞しています。
今年のブレゲは、この重要なモデルに新たなデザインを施した「クラシック オーラ・ムンディ 5727」を発表します。2016年の新作では、世界地図を描いた以前のダイヤルに代わり、ゴールドのプレートに完全な手作業で「クル・ド・パリ」の模様を彫った、シルバー仕上げのダイヤルが配されています。3時と4時の間に置かれた24時間表示も、模様が異なる二つのギヨシェ彫りによって装飾されています。その上部は“フラメ”のモチーフで強調され、BREGUETの文字が刻まれています。下部は“パニエ”のモチーフで飾られ、時計のシリアルナンバーが記されています。時間と分は有名なブレゲ針で示され、これらは“サーキュラー・サテン”仕上げが施されたチャプターリングに印字されたローマ数字に沿って移動します。この「クラシック オーラ・ムンディ」は時針と分針のみで、GMTやデュアルタイムウォッチのようなサブ・ダイヤルはいっさいありません。時針と分針は、ダイヤルの下に置かれた機械的なメモリー装置と連携して、二つのタイムゾーンを常に表示できるようになっているのです。そのため、現在住んでいる場所の時刻や、世界の他の地域の時刻に合わせることができ、任意の操作でいずれの表示も可能になります。
このような複数のタイムゾーンを表示する時計を本当に使いやすいものにするには、ローカルタイムにおける現地の日付表示や、ホームタイムの昼夜の判別に関する情報の表示が不可欠です。「クラシック オーラ・ムンディ」では、メモリーに記憶された一つのタイムゾーンから別のタイムゾーンへと切り替えた際に、ドラッギング・カレンダー(徐々に推移するカレンダー)の日付表示やデイ/ナイト表示(24時間表示)も同時に修正されます。このような修正がすべて行われても、時計の歩度にはいっさい影響がなく、またストップセコンド機能を使って針を合わせている間も時計の精度は維持されます。ドラッギング・ディスクによって3日分の日付を一度に連続して表示する仕組みもきわめて独創的です。ブレゲのウォッチメーカーは、日付を読み取る際の混乱を防ぐために、ドラッギング・システムをレトログラード針で補完しています。この針は先端に丸い輪のフレームが配され、軸の部分はダイヤルの下に隠れています。この丸いフレームは、表示窓の左端に左に数字が現れるやいなや現在の日付を数字を囲んで示し、窓の右端に姿を消すまでそれを囲み続けます。深夜零時になると、丸いフレームがジャンプして表示窓の左端に移動し、次の日付をまた囲みます。
シリコン製脱進機を搭載したキャリバー777をベースに開発され、モジュールが付加された自動巻きの機械式ムーブメントについても、先進技術がふんだんに取り入れられ、4件の特許が登録されました。まず特許の一つめは、2つのタイムゾーンを表示する機構を備えた時計に対するものです。次にユーザーの任意の操作により、メインの時分針で異なるタイムゾーンの表示ができる点です。3つめは、時計に対してこの機械式メモリーのプログラミングができ、その修正もできる点です。そして最後は、日付のドラッギング針によって一定の範囲を一時的に表示する仕組みです。
外装について言えば、この時計の直径は43mm、厚さは12.6mmで、2011年に発表された同モデルの13.55mmより若干薄く、ケース素材は18Kローズゴールドもしくはホワイトゴールドです。裏はサファイア・ケースバックの透明裏蓋になっており、丸みを帯びた細身のベゼルや繊細なフルート装飾が施されたケースバンド、ロウ付けされたラグなど、ディテールに繊細なタッチが表現されています。
この新しい「クラシック オーラ・ムンディ 5727」によって、ブレゲは、高級時計に全力を傾けて、その卓越した技量をあらためて披露し、旅行のパートナーとして理想的な時計を作りあげました。
/sites/default/files/newsImage2/1227.jpgブレゲ クラシック オーラ・ムンディ 5727
BREGUET CLASSIQUE HORA MUNDI 5727
Ref.:5727BB/12/9ZU
ケース径:43mm
ケース厚:11.2mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:自動巻、個別番号とBreguetのサイン、cal.77F0(Cal.777をベースにして複雑機能を追加)、39石、55時間パワーリザーブ
仕様:ケースバンドに繊細なフルート装飾、サファイア・ケースバック、銀色仕上げ18Kゴールドダイアル、個別番号とBreguetのサイン、ブルー・スティールのブレゲ針、日付、デイ/ナイト、都市名表示が連動するインスタント・ジャンプ・タイムゾーン機能
予価:7,490,000円(税抜)
Ref.:5727BR/12/9ZU(18Kローズゴールド、予価:7,430,000円/税抜)もあります。
[ブレゲに関するお問合せは]ブレゲ ブティック銀座
TEL:03-6254-7211
ブレゲの「トラディション」コレクションに、新たに自動巻きの「トラディション レディ 7038」が仲間入りしました。名声を誇る時計製造に関心が高く、アイコニックなモデルを手に入れようと考える女性たちは、ウルトラモダンのスタイルをまとい、表からも裏からもムーブメントの部品が誇らしく見えるグラフィカルな構造をもった、気品豊かでテクニカルな「トラディション」のモデルを腕に着けたいと間違いなく望むでしょう。
この時計は、中央に香箱を据え、その動力で12時位置の針を動かし、テンプと中間車がそれぞれ4時から8時位置にかけて弧を描くデザインに特色があります。脱進機を支えるブリッジは手作業で面取りされ、ブレゲが発明したテン真を衝撃から保護する「パラシュート」耐震機構を際立たせています。「トラディション レディ 7038」の時刻を表示するダイヤルは、タヒチ産マザーオブパールから作られ、繊細なギヨシェ彫りで仕上げられています。また、ムーブメントの10時位置に配されたパワーリザーブ表示も、時刻表示に上品なアクセントを添えています。さらに、このレディスモデルの特色は、女性向けに特別にデザインされた装飾を用いたムーブメントの仕上げです。
「トラディション」コレクションに典型的なNAC加工の場合、グレーやアンスラサイト、もしくはゴールデンローズといった色調になりますが、このモデルではそれらとは違い、18Kホワイトゴールドのケースに合わせてムーブメントがフロストホワイトに仕上げられています。
ベゼルにはブリリアントダイヤモンドが繊細にセットされ、ムーブメントに使うルビーをリュウズに配するという異例の試みもなされ、「トラディション レディ 7038」の新鮮で眩い個性を引き立てています。
/sites/default/files/newsImage2/1226.jpgブレゲ トラディション レディ 7038
BREGUET TRADITION DAME 7038
Ref.:7038BB/1T/9V6 D00D
ケース径:37mm
ケース厚:11.2mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:自動巻、個別番号とBreguetのサイン、cal.505SR、38石、50時間パワーリザーブ
仕様:ケースバンドに繊細なフルート装飾。べゼルにブリリアントカットダイヤモンド68個(約0.895カラット.)。リュウズに人工ルビー、 サファイア・ケースバック、タヒチ産マザーオブパールダイヤル、ブルー・スティールのブレゲ針
予価:4,220,000円(税抜)
ブレゲ ブティック銀座
TEL:03-6254-7211
ブレゲ・マニュファクチュールは、2015年に音響の分野における7年間にも及ぶ研究成果を披露しました。まったく革命的なモデル、「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」です。このモデルでブレゲはそれまで成し得なかった挑戦に取り組みました。すなわち、まず時計に先立って音を決め、それに合わせて時計を開発するという試みです。このような思い切った先進的アプローチにより、ブレゲは、音が限りなく透明感にあふれ、かつてない響きをもった初の時計を創り出しました。そして今年、音の響きや機構の作動のさらなる向上のために改良を施した「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」が再びシーンに戻ってきました。今回は、完全に仕上がった製品として発表され、年末に発売を予定しています。
「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」は、グランドコンプリケーションの一つという域をはるかに超え、さまざまな革新が凝縮されたモデルです。この異例の時計を創作するにあたって、ブレゲのエンジニアは、何よりまず科学的研究に専念し、それから音の生成に必要なコンポーネントを作るという課題に取り組みました。彼らはまず、特別に開発された音源を使って20万以上もの周波数の組み合わせを実験し、それらを音響心理学に基づいていくつかのカテゴリーに分類しました。次に開発目的に最も適合する音階の組み合わせを決定するために、それらを聞いて評価を下しました。このような過程を経て選ばれた音を基準にして、モデルの開発と製作が進められたのです。前代未聞のアプローチでは、音の生成に関与する諸条件をよく理解し、精通していることはもとより、時計のあらゆる面で的確な選択が必要になり、それは組み込まれる革新的機構から構成パーツにまで及びました。「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」は、6件もの新しい特許登録を誇り、うち5件の主要な革新的な要素は、腕時計におけるミニッツリピーター機構では前例のないものです。
ゴングスプリングは、アブラアン-ルイ・ブレゲが発明し、ミニッツリピーター機構に不可欠な部品ですが、このゴングも全面的に改められました。一般的にゴングはムーブメントを取り巻いて付けられ、ハンマーはこれを横から水平に打ちます。しかしここでは、ゴングはベゼルに付けられ、ハンマーが縦方向から垂直に叩く仕組みになっているのです。この画期的な構造は、サファイアクリスタルとベゼルは、縦に振動させた場合に音の放射が最も効果的に行われるという事実に基づいています。つまり、ゴングがムーブメントからベゼルに向けて垂直に打たれると、ハンマーで生じた音がそれを放出する部品に対して強調され、空中に広がるわけです。このハンマーの構造にも革新的な特徴があります。ハンマーはゴングスプリングを叩いて振動を生じさせますが、従来のミニッツリピーターの場合、振動するゴングに対して、ハンマーの跳ね返りや打力の減衰を防ぐバッファースプリングが備わっています。しかし、このような構造には、ハンマーの叩く力の一部が弱まってしまうという不都合があります。この問題を解決するためにブレゲのウォッチメーカーが考案したのが「セミ・アクティブ・バッファー」と呼ばれる機構です。この機構は、ハンマーが叩いた後に作動し、ゴングの振動で引き起こされる二度打ちを回避するとともに、ゴングに打ちつけられるハンマーの力を最高に高めます。
「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」のゴングスプリングは耳たぶを思わせる独特の形状をしており、音響を豊かにし、残響を伸ばす特別な設計になっています。10年以上に渡るブレゲの音響研究に基づくこのゴングは、ケース素材と同じローズゴールドもしくはホワイトゴールドの合金から作られ、ロジウムプレートが施されています。そして、ミニッツリピーターの音響を効果的に伝達するためにベゼルに固定されています。ベゼルは、ケースに密着させるのではなく、3本の支柱でケースに取り付けられています。このような支柱のおかげでベゼルとサファイアクリスタルがある程度自由に動き、ゴングの音と共鳴して振動することができます。これにより、音がより豊かに放出され、ベゼルとサファイアクリスタルからはとくに低周波数での音がよく響き、ケースのほうは高周波数の音を伝達します。
またこの新しい「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」は、「クラシック ミュージカル」と同様に、ケースの内部に共鳴器、専門的にはヘルムホルツ共鳴器と呼ばれるものが組み込まれています。その役割は、ミニッツリピーター機構から生じる音にフィルターをかけ、特定の音の音量を増大させることにあります。ケースバックの周囲に配された下部ベゼルに並ぶ8つの穴から見えるこの共鳴器は、求める音の周波数と共振するように形が工夫されています。このモデルの共鳴器は、横から見ると長方形をしていて、ムーブメントを取り巻いていますが、ムーブメントを外気から遮断するために設計された膜で仕切られています。「クラシック ミュージカル」にリキッドメタルの膜が使われたのと違い、ここではゴールドで作られた膜がサファイアクリスタルに取り付けられており、ムーブメントの美しい姿が遮られずに見渡せます。
これらの際立った技術革新に加え、「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」では、「クラシック ミュージカル」にも使われている、磁力を利用したリピーター調速機「マグネティック・ガバナー」も重要です。この特許のシステムは、ガバナーの外周を囲むように磁石が配置されたシルバー性のウェイトによって構成されています。これが磁場をもたらす環境の中で回転すると、ウェイトによって電流が生じ、磁石の磁場に対して反発します。回転が速くなると抵抗は増加し、遅くなると減少します。その結果、加速と減速が同じような強さで相反する抵抗に対応するので、この装置はつねに一定のスピードを維持できるのです。「マグネティック・ガバナー」を使うと、さらに利点があります。それは無音です。機械部品どうしの接触がないので、ブレゲの特別な調速機はノイズがなく、完全に無音です。また「クラシック ミュージカル」の「マグネティック・ガバナー」が外から見えないのに対し、装飾仕上げやオープンワークを施したこのモデルでは、ダイヤル側からそのすべてを見ることができます。さらに、この調速機をミニッツリピーターの機構に組み込むために、膨大な計算と最適化が行われました。ムーブメントの地板とブリッジはチタンから作られています。チタンは、部品を適正なサイズに仕上げるのに向いているだけでなく、外装への音の伝達にフィルターをかける効果があり、リピーター機構から生じるノイズが伝播するのを防ぎます。
このような異例の技術的な特徴のみならず、さらに「トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087」は、ブレゲの長い歴史を称える機構も備わっています。トゥールビヨンはもちろんのこと、ペリフェラルローターによる自動巻き機構も搭載されています。リピーターの操作にも、従来のスライドレバーではなく、バヨネット型のプッシャーを採用しています。そして、フュゼ・チェーン・トランスミッションによる動力伝達も、フランス王妃マリー・アントワネットのために作られた有名な懐中時計「No.160」や2008年にブレゲによって復刻された同モデルを彷彿させます。
/sites/default/files/newsImage2/1225.jpgブレゲ トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン 7087
BREGUET TRADITION REPETITION MINUTES TOURBILLON 7087
Ref.:7087BR/G1/9XV
ケース径:44mm
ケース厚:11.2mm
ケース素材:18Kローズゴールド
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:自動巻、ミニッツリピーター及び6時位置に60秒トゥールビヨン、cal.565DR、58石、80時間パワーリザーブ
仕様:ケースバンドに繊細なフルート装飾、二重構造のサファイア・ケースバック、ケースにロウ付けされたラグとネジ留め式バー
予価:49,880,000円(税抜)
Ref.:7087BB/G1/9XV(18Kホワイトゴールド、予価:49,880,000円/税抜)もあります。
[ブレゲに関するお問合せは]ブレゲ ブティック銀座
TEL:03-6254-7211
時計製作技術の真髄を体現するカール F. ブヘラのマネロ コレクション。自社開発された新しいキャリバーCFB A2050 がマネロ シリーズのモデルに最初に搭載された理由は、まさにそこにあります。この新作のマネロ ペリフェラルは、伝統的な時計作りと高度な最新技術が融合されたタイムピースです。
カール F. ブヘラは、この新作モデル、マネロ ペリフェラルを発表することで、革新的なマニュファクチュール・ブランドとしての揺るぎない地位を確立するでしょう。このモデルはまた、自社の開発工房で数年にわたって研究された完全自社設計・製造キャリバーCFB A2000 シリーズのムーブメントのお披露目でもあります。そのムーブメントCFB A2050 は、CFB A2000 をベースとして新作ウォッチのマネロ ペリフェラルのために特別に開発された機構です。マネロ コレクションに加わるこの新しいモデルでは、中央の時針と分針のほか、6 時位置にスモールセコンド、3 時位置に日付表示を備 えています。
マネロのクラシックスタイル
この最新のウォッチムーブメントは、クラシックなデザインで多面的な形状のラウンド型ケースに収められています。鮮明なエッジと柔らかな曲線、そして表面に施されたポリッシュ仕上げとマット仕上げのコントラストが、時計の外観に強い印象をもたらします。マネロ コレクションのクラシックスタイルが受け継がれて丁寧に仕上げられたダイヤルには、くさび型のアプライドインデックスを配置。さらにマネロ シリーズの特徴であるファセットカットを施したドルフィン針を採用しました。
カール F. ブヘラの伝統
クラシックな外観の内側では、最新の技術が駆使されています。この自動巻きムーブメントは、ペリフェラルローターを備えた両方向巻き上げ式の自動巻き機構から動力を引き出して作動。これはカール F. ブヘラがCFB A1000 ムーブメントにおいて世界で初めて実用化した基本設計で、新作のマニュファクチュールキャリバー、CFB A2050 にもこの設計が適用されています。直線的なデザインが採用されたこのキャリバーは、技術と外観の両面でブランドが誇る特徴を受け継いでいます。そしてムーブメントのブリッジやテンプ受けに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾には、スイスの時計製造の伝統に対する賛辞が込められているのです。このマネロ コレクションの新作ウォッチは、その大きな回転運動量と55 時間のパワーリザーブにより、洗練された男性のための長く付き合える頼もしいパートナーとなるでしょう。
6つのバージョンを展開
新作モデルのマネロ ペリフェラルは6 つのバージョンで展開しております。直径40mm のケースはローズゴールド製またはステンレススティール製で、それぞれについて、深みのあるマットブラックまたはエレガントな陶器のようなホワイトカラーの洗練されたダイヤルをご用意いたしました。各バージョンに上質なアリゲーターレザーストラップが付いており、ステンレススティール製バージョンではさらに、ステンレススティール製ブレスレットと洗練されたダブルフォールディング クラスプを備えたモデルもお選びいただけます。
/sites/default/files/newsImage2/1224.jpgマネロ ペリフェラル(写真左上)
Ref.:00.10917.03.23.01
ケース径:40.6mm
ケース厚:11.2mm
ケース素材:18K ローズゴールド
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:ルイジアナ産アリゲーターレザー、18K ローズゴールド製ピンバックル
ムーブメント:自動巻、cal.CFB A2050、公認クロノメーター、33石、55時間パワーリザーブ
仕様:日付表示、時、分表示、スモールセコンド、ドーム型両面無反射サファイアクリスタル、サファイアクリスタル製ケースバック、ホワイトダイヤル
予価:2,190,000 円(税抜)
発売予定:2016年11月
Ref.:00.10917.03.33.01(ブラックダイヤル)もあります。
マネロ ペリフェラル(写真右)
Ref.:00.10917.08.33.01
ケース径:40.6mm
ケース厚:11.2mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:ルイジアナ産アリゲーターレザー、ステンレススティール製ピンバックル
ムーブメント:自動巻、cal.CFB A2050、公認クロノメーター、33石、55時間パワーリザーブ
仕様:日付表示、時、分表示、スモールセコンド、ドーム型両面無反射サファイアクリスタル、サファイアクリスタル製ケースバック、ブラックダイヤル
予価:840,000円(税抜)
発売予定:2016年11月
Ref.:00.10917.08.23.01(ホワイトダイヤル、予価:840,000円/税抜)、Ref.:00.10917.08.23.21(ホワイトダイヤル、ステンレススティール製ブレスレット予価:900,000円/税抜)、 Ref.:00.10917.08.33.21(ブラックダイヤル、ステンレススティール製ブレスレット、予価:900,000円/税抜)もあります。
【カール F. ブヘラのお問合せは】ブヘラジャパン株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:info@carl-f-bucherer.co.jp
www.facebook.com/carlfbuchererfineswisswatches/
カール F. ブヘラが、優雅なダイビングライフを約束する最新デザインのタイムピースを製作。今回登場するパトラビ スキューバテックは直径36mmのケースで、優れた機能とスポーツ感覚、そしてエレガンスが完璧に調和したモデルです。気品あるスタイルを際立たせるホワイトカラーを基調としたこの時計は、夏はもちろん、その他の季節にも、スタイリッシュなパートナーとして活躍します。
あらゆるシーンにしっくりと馴染む白。最近は暗めの色が流行していますが、純粋さを象徴する白は、全ての人や物に合うカラーです。そこでカール F. ブヘラは、パトラビ スキューバテック 36mmモデルのデザイン全体をホワイトで仕上げることにしました。時代を超えたエレガンスを体現する白というカラーによって、この時計は、ダイビング中も、それ以外の場でもスタイリッシュな魅力を発揮します。水深200mにおける水圧にも耐える頑丈なステンレススティール製ケースが採用されている一方で、直径36mmというサイズが外観に洗練された雰囲気をもたらし、手首をスリムに演出します。
デザインをホワイトに統一
このモデルはホワイトラバーストラップ、ホワイトダイヤル、そしてホワイトセラミック製ベゼルを備えていますが、より控えめでスレンダーなステンレススティール製ブレスレットもお求めいただけます。どちらのストラップ / ブレスレットを選んでも、調整可能なフォールディング クラスプが快適な着け心地を実現します。
海との絆
この新作パトラビ スキューバテック モデルは、ダイヤルに施された波模様の装飾によって海との絆を表現しています。しかし、それだけではありません。12個のアプライドインデックスと3本の針、そしてベゼルに配された12時位置のマーカーには全てスーパールミノバが塗布されているため、これらの部分は、日中はホワイトダイヤルと調和し、夜はライトブルーに輝きます。
/sites/default/files/newsImage2/1223.jpg水面に浮上する時間
このタイムピースは、正確で信頼性の高い計時を可能にする自動巻きムーブメント、CFB 1950を搭載。ステンレススティール製のダイビング用回転ベゼルで、潜水時間と減圧時間を読み取ることができます。安全を確保するため、このベゼルは反時計回りにのみ回転し、ダイバーが水面に浮上する時間を確実に知ることができるようになっています。
パトラビ スキューバテック
Ref.:00.10634.23.23.01
ケース径:36.50mm
ケース厚:11.37mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:200m(20気圧)
ストラップ:ラバー、調整可能なステンレススティール製フォールディング クラスプ
ムーブメント:自動巻、cal.CFB 1950、25石または26石、38時間パワーリザーブ
仕様:時、分、秒、セラミック製ベゼル、ねじ込み式リューズ、両面無反射サファイアクリスタル
予価:610,000 円(税抜)
発売予定:2016年9月
Ref.:00.10634.23.23.21(ステンレススティール製ブレスレットと調整可能なステンレススティール製フォールディング クラスプ、予価:660,000 円/税抜)もあります。
【カール F. ブヘラのお問合せは】ブヘラジャパン株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:info@carl-f-bucherer.co.jp
www.facebook.com/carlfbuchererfineswisswatches/
特徴的な優れた素材で製造され、3つのタイムゾーンをひとつにまとめた時計。
カール F. ブヘラのパトラビ トラベルテックが、2016年のバーゼルワールドにマットなブラックで登場です。頑丈なDLCコーティング仕様によりGMTクロノグラフウォッチが装着する人の手元に溶け込むのではなく、堂々とその姿を印象付けています。
満足のいく機能性、優れた視認性、そして精巧な技術を併せ持つパトラビ トラベルテックは、ジェットセッターたちに理想的なウォッチです。特にこの新しいモデルは2016年のバーゼルワールドにおいて、印象的な登場を果たしました。スイスの時計メーカー、カール F. ブヘラは、このモデルを全てブラックに統一して、さらにステンレススティールのケースとブレスレットにはDLCコーティング(ダイヤモンドライクカーボン)を施したのです。
マットブラックの強靭なケース
入念な工程で何層にも施されたDLCコーティングは、炭素の特質である耐久性と軽さが特徴です。ダイヤモンドに類似したきわめて薄い炭素の結晶構造は、傷がつきにくく、また、衝撃を吸収します。この炭素素材からくる深いマットなブラックが、時計の見た目に新しいインパクトを与えるのです。見る者を虜にするこの全く新しいデザインは、明るいカラーのカウンターやインデックスそして目盛りが引き立つ、ブラックのダイヤルによって完成します。
卓越の機械心臓部、自社製キャリバー
パトラビ トラベルテックは、ケースとムーブメントの巧みな作用によって3つのタイムゾーンを同時に表示することができ、旅の最高の友となります。COSC 認定のCFB 1901.1キャリバーの高度な機能で2つのタイムゾーンがダイヤル上に表示され、3つ目は赤い24時針を使いダイアル外周の回転ベゼル上に示されます。向かう行先の東西が変わる場合には、特許取得済みのモノプッシュボタンを使って第3タイムゾーンを簡単に素早く調整することが可能です。
/sites/default/files/newsImage2/1222.jpg強い印象を与える完璧なブラックウォッチ
新たなパトラビ トラベルテックは、マットなブラックをまとってその存在を印象付けるために生み出されました。
パトラビ トラベルテック
Ref.:00.10620.12.33.21
ケース径:46.6mm
ケース厚:15.5mm
ケース素材:ステンレススティール、DLCコーティング
防水性:50m(5気圧)
ストラップ:DLCコーティングされたステンレススティール製ブレスレット、フォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻、cal.CFB 1901.1、COSC公認クロノメーター、39石、42時間パワーリザーブ
仕様:クロノグラフ:時、分および秒積算計、スリータイムゾーン表示、日付表示、時、分、秒、ねじ込み式リューズ、両面無反射コーティングサファイアガラス
予価:1,920,000円(税抜)
発売予定:2016年9月
ブヘラジャパン株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:info@carl-f-bucherer.co.jp
www.facebook.com/carlfbuchererfineswisswatches/
カール F. ブヘラが、その高い技術を駆使して自社開発した最新のウォッチムーブメント、CFB A2000 を発表します。この新型キャリバーは様々なモデルに利用できるとともに、新たな機能の組み合わせを可能にするもので、これによって、時計作りの未来へと向かう道を開いていきます。
常に技術革新を重視し、多くの自社製キャリバーの開発に成功してきたカール F. ブヘラ。ルツェルンに拠点を置き、伝統に支えられたブランドが2016 年、長年の研究開発の成果として、自社の工房で完全自社設計・製造された新型キャリバーCFB A2000 を発表します。この自動巻きキャリバーは、一連のムーブメントの基盤となる機構で、時計製造の未来を切り開くことになるでしょう。
実証された基本設計 この新しいムーブメントは、ペリフェラルローターを備えた両方向巻き上げ式の自動巻き機構から動力を引き出して作動します。カール F. ブヘラは、この基本設計を実用化した世界初の時計メーカーで、CFB A1000 をベースとした一連のムーブメントを製造しており、新作のムーブメントシリーズにも適用されています。直線的なデザインが採用された新型ムーブメントは、外観と技術の両面でカール F. ブヘラの特徴を反映しています。そしてムーブメントのブリッジやテンプ受けに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾には、スイスの時計製造の伝統に対する賛辞が込められているのです。
時計の要となる優れた精度
キャリバーの微調整にも、高度な職人技が表れています。カール F. ブヘラの時計職人は、常に優れた精度を保つため、ヒゲゼンマイの有効長を変えない、完全に自由な振動に取り組みました。この時計の歩度は、マスロットというネジのみで調整されます。これは、テンプの4本のアームに取り付けられる小さな重りで、毎時28,800 回(4Hz)で振動するテンプの慣性モーメントを調整します。これにより、ムーブメントの正確で安定した歩度が実現されるのです。
/sites/default/files/newsImage2/1221.jpg多目的な駆動力
CFB A2000 は幅広い用途に適用できるムーブメントで、今後製作されるモデルに搭載できるように基本構造が設計されています。CFB A2000 の大きな回転運動量は、この自動巻ムーブメントが自社開発工房で研究されている様々な機能を追加する際の駆動力として対応できるよう想定されています。この新シリーズのムーブメントが最初に採用されるタイムピースは、新作モデルのマネロ ペリフェラルです。このモデルでは、新型ムーブメントシリーズの中で最初に登場するキャリバーCFB A2050 を搭載。時、分表示、スモールセコンド、3 時位置の日付表示を備えています。
【カール F. ブヘラのお問合せは】ブヘラジャパン株式会社
Tel: 03-6226-4650
Mail:info@carl-f-bucherer.co.jp
www.facebook.com/carlfbuchererfineswisswatches/
ヴァシュロン・コンスタンタンは、57の複雑機構を搭載し、これまで製作された時計の中で最も複雑な「リファレンス57260」に続いて、「メートル・キャビノティエ・レトログラード・アーミラリ・トゥールビヨン」を発表します。ジュネーブ・シールを取得し、「リファレンス57260」の製作に携わった3人の熟練の時計職人により製作されたこの時計は、スーパーウォッチ「リファレンス57260」に搭載されている2つの複雑機構、すなわちアーミラリ天球儀トゥールビヨンとダブル・レトログラード表示が組み込まれています。また、現代的なデザインによってキャリバー1990のムーブメントの構造が露わになっており、超高精度の手巻きムーブメントが直径45.7mmのホワイトゴールド製ケースに収められています。このユニークなモデルは、4件の特許を出願済みです。
「リファレンス57260」から発想
2015年9月17日、ヴァシュロン・コンスタンタンは、57の複雑機構を搭載する、史上最も複雑な時計を発表しました。自社内に設けられたアトリエ・キャビノティエに所属する3名の熟練の時計師が製作に携わり、8年の歳月を費やして完成に至ったこの驚異的な機械式時計は、ヴァシュロン・コンスタンタンの260周年を祝って公開されました。特注により一点のみのユニークピースとして製作されたこの時計は、ジュネーブ・シールの規定に準拠した伝統的な時計製造の手法を守りながら最先端の技術が用いられています。このスーパーウォッチの創作のために結集された研究と技術は、次なる時計を発想するインスピレーション源として生き続けただけでなく、複雑機構の最高峰にそれぞれ同時に取り組んでいる3人の時計師にとっても新たな開発を促す原動力になりました。
このようなプロジェクトから誕生した最初の時計「メートル・キャビノティエ・レトログラード・アーミラリ・トゥールビヨン」は、「リファレンス57260」に搭載されている、ダブル・レトログラード表示とアーミラリ天球儀 トゥールビヨンの2つを現代的なデザインによって再び表現したモデルです。レトログラード機能が時間と分の表示を担い、トゥールビヨンは2軸で回転し、球体ヒゲゼンマイが備わっています。また、特殊合金のNACでコーティングされたムーブメントは、デザインが印象的なケースの側面に設けられた窓からも目にすることができます。このモデルは、顧客の特注に応じ、隅々まで卓越した技術を発揮するヴァシュロン・コンスタンタンの時計製作における偉業を示し、厳選された時計で構成された「メートル・キャビノティエ」コレクションの一つに加えられました。
ダブル・レトログラード機構
ヴァシュロン・コンスタンタンが自社で開発製造した手巻きムーブメント、キャリバー1990の特徴の一つは、時間と分の表示が瞬時にフライバックするレトログラード機構です。このような表示の仕組みは、技術的に興味深いだけでなく、目を楽しませる視覚的な演出の点でも魅力です。針が瞬時に戻るこの機構では、表示が厳密に行われるように特別な配慮がなされ、針の素材と同様に軽くて耐久性に優れたチタンが使われています。
アーミラリ天球儀トゥールビヨン
レトログラード針の軽快な動きと対照的なのが、球体ヒゲゼンマイが備わり、一定の速度で悠然と回るアーミラリ天球儀トゥールビヨンです。2つの軸で球体を描きながら回転するこのトゥールビヨンは、エレガントな構造をしており、9時位置のドーム状のサファイアクリスタルの下にその姿が見えます。これがアーミラリ天球儀トゥールビヨンと名付けられたのは、18世紀フランスの時計師アンティード・ジャンヴィエが製作した天文時計に組み込まれている天球儀を模して設計されているからです。トゥールビヨンの構造は、まさに古い時代の天球儀に用いられた輪や帯を彷彿させます。また、1814年にジャック-フレデリック・ウーリエが初めて開発した球体ヒゲゼンマイも、現代の時計製造では極めて稀少なものです。この形状は、ヒゲゼンマイの同心円状の伸縮を可能にし、テンプの等時性を維持します。トゥールビヨンのケージは、超軽量のアルミニウム合金で作られ、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークであるマルタ十字のモチーフが組み込まれています。このマルタ十字は、トゥールビヨンが15秒回転するごとに完全な形になります。またその光景は、ケース側面に設けられたサファイアクリスタルの窓を通しても30秒ごとに繰り返し眺められます。
/sites/default/files/newsImage1/1220.jpg高精度ムーブメント
アーミラリ天球儀トゥールビヨンは、構造や動きの魅力的な姿もさることながら、精度の点でも並外れた正確さを実現しています。ヴァシュロン・コンスタンタンが開発製造した新しいタイプの脱進機は、長期に渡る耐久性を確保するために、ガンギ車とアンクルはシリコン素材で作り、ダイヤモンドの爪石がセットされています。最先端素材を使ってどこまでも軽量化された脱進機は、ムーブメントの性能に重要な役割を演じ、その精度はスイス公式クロノメーター検査機関(COSC)の要求水準をはるかに上回ります。ダブル・レトログラード表示に大量のエネルギーが消費されることを考え合わせても、これほどの高精度は注目に値します。
モダンなスタイリングと仕上げ
「メートル・キャビノティエ・レトログラード・アーミラリ・トゥールビヨン」に独自の個性をもたらすその他の特徴には、ムーブメントの構造や仕上げに用いられたモダンなスタイリングです。キャリバー1990は、NACの電気メッキによって濃いアンスラサイトカラーに仕上げられ、それがミラーポリッシュの効果を生んでいます。ムーブメントの文字盤側は、現代的な構造に鋭くカットされたブリッジにサンバーストサテン仕上げとコート・ド・ジュネーブの模様が施されています。裏面はコート・ド・ジュネーブの模様で装飾した、より伝統的な外観をしており、ヴァシュロン・コンスタンタンの現行モデルにおいては他に類を見ないほどモダンなフェイスに仕立てられた文字盤側と好対照を成しています。さらに卓越性の証は、130時間以上をかけて職人が忍耐強く部品に施した面取りによく表れています。時間は二つの文字盤で表示され、それぞれがムーブメントの構造やモダンな仕上げを際立たせるために、地板からせり上がった状態で置かれています。フェイスの右半分を占める、時間と分をレトログラードで表示する文字盤は、ホワイトゴールド製のアプライド・インデックスとブラックのミニッツスケールを配し、サンバーストサテン仕上げを施したこの半円に沿って針が移動します。秒については、これと左右対称に置かれたシルバー仕上げのリングが文字盤になり、トゥールビヨンのケージに付属するマーカーで示されます。また、ジュネーブ・シールの認証は、文字盤側のプレートに記された“ARMILLARY TOURBILLON”の上方に特別に刻印され、この時計の並外れた高品質を保証しています。
4件の特許を出願するキャリバー1990の独創的な特徴
1.レトログラードの瞬時復帰機構
分針と時針がフライバックする際に、分のカムのみが復帰動作を決定します。その結果、正午と深夜零時に2本の針が揃ってレトログラードの動作を行います。
2.コレット(ヒゲ玉)
ヒゲゼンマイをテン真に固定するコレットは、テンプの等時性を向上させるために軽量なチタンで作られています。チタンの重量や体積は調速機に用いられる他の素材と調和するので、トゥールビヨンのコレットに使うには最適です。
3.マルチ・ケージ・トゥールビヨン
トゥールビヨンは、内側と外側の2つのケージで構成され、これらが回転して、15秒ごとにマルタ十字を形作ります。このトゥールビヨンにはヴァシュロン・コンスタンタン脱進機とスプラング・テンプが備わります。ガンギ車はシリコン素材で作られ、ダイヤモンド・コーティングが施されています。また爪石のダイヤモンドも摩擦率を劇的に低減します。
4.レバー
シリコン製のレバー脱進機には、移動可能な爪石がセットされ、伝統的な脱進機と同様にその調整が可能です。ダイヤモンド・コーティングを施したレバーは、一段と強靭で耐久性に優れ、フォーク(アンクル又)とインパルスピン(振り石)との摩擦も著しく低減されます。
/sites/default/files/newsImage2/1220.jpgメートル・キャビノティエ・レトログラード・アーミラリ・トゥールビヨン
Ref.:91990/000G-9882
ケース径:45.70mm
ケース厚:20.06mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ブラックのミシシッピ・アリゲーターレザー、アリゲーターレザーによるライナー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケール、18Kホワイトゴールド製トリプルフォールディングクラスプ 、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き 、Cal. 1990(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)、約65時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、45石
仕様:ジュネーブ・シール取得、瞬時復帰レトログラード表示の時・分、9時位置にスモールセコンド(トゥールビヨン キャリッジ上) 、2軸アーミラリ天球儀トゥールビヨン 、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:ユニークピース(1点製作)、ケースバックに≪Piece Unique ≫のエングレービング
ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com