2016年4月5日、ニューヨークのマンハッタンの中心部、ロックフェラー・センター最上階のレインボールームにて、モンブランブランド創業110周年を祝うガラディナーが開催されました。ドレスコードはブラックタイ。タキシードやイヴニングドレスに身を固めた200名近いゲストの前で、110周年コレクションが披露されました。2014年よりモンブランのグローバルブランドアンバサダーをつとめる俳優のヒュー・ジャックマンもディナーに加わり、「モンブランのブランドアンバサダーとして丸3年経ちました。知性の象徴のようなモンブランというブランドのファミリーとしてかかわることができて大変誇りに思っています。おりしも110周年という記念の年をわかちあうことが出来るのは大変光栄ですし、筆記具、時計、レザーアイテムと多岐にわたる分野で究極のクラフツマンシップを求め続けるモンブランというブランドには強い共感を覚えています。」とスピーチし、会場を沸かせました。
そのほか、2015年よりモンブランレディスコレクションのアンバサダーをつとめる故モナコ公国グレース公妃の孫にあたるシャルロット・カシラギ、モデルで女優のケイト・ボスワース、モデルのジェシカ・アルバなど、豪華な面々が揃いました。ゲストの前で披露されたのは、110周年コレクション「モンブランヘリテイジコレクションルージュ&ノワールアルティメットサーペントリミテッドエディション1」。モンブラン創業当時のアールヌーボー全盛期に好まれた蛇のモチーフを用いた世界限定1点のレアアイテムです。価格は日本円で1億円を超えます。
ボディに絡みつく2体の蛇は99グラムものローズゴールド。そこに6カラットを超えるダイヤモンドが燦然たる輝きを放つ逸品です。(この商品は既に売約済みとなっています。)
(写真上)発表された世界限定1点の万年筆「モンブラン ヘリテイジ コレクション ルージュ&ノワール アルティメット サーペント リミテッド エディション1」
モンブランについてのお問合せは…モンブランコンタクトセンター
0120-39-4810 表示
A.LANGE&SÖHNE F.A.ランゲ生誕200周年記念イベント 200年後に華開いた、フェルディナント・アドルフ・ランゲの軌跡
品質の高さや明確な個性を武器に、(生産規模は違えども)スイス勢と伍して戦えるまでに
成長したドイツの時計産業。その礎を築いたのがフェルディナンド・アドルフ・ランゲだ。
1815年にドレスデンに生まれ、ザクセン王国の宮廷時計師として腕を磨いた初代ランゲは、
1845年にドレスデンの南部グラスヒュッテへ弟子と共に移住し、A.ランゲ&ゾーネを創業する。
東西冷戦時は国有化されるという苦難の道を歩むが、東西ドイツの再統一によって復興し、
1994年にはファーストモデルを発売。時計業界へのカムバックを果たす。
今やドイツ時計の最高峰となったA.ランゲ&ゾーネは、2015年に創業者の生誕200周年を迎えた。
そこで今回は、ドレスデンを中心に開催された華やかなイベントと特別な新作、
グラスヒュッテに作られた新しい工房をレポートしたい。
「F.Aランゲ生誕200周年記念式典」が開催されたゼンパー歌劇場は、1841年に完成したが1945年の大空襲で破壊される。 その後1977年に再建が始まり、1985年に完了。ドレスデンのシンボルとなった。 “NEVER STAND STILL”は、A.ランゲ&ゾーネのスローガンである。
構成・文:篠田哲生
Composition&Text:Tetsuo Shinoda
>>>古都ドレスデンを舞台とする 生誕200周年記念イベント。
構成・文:篠田哲生
Composition&Text:Tetsuo Shinoda
A.LANGE & SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ) についてのお問合せは……
A.ランゲ&ゾーネ
〒102-0083 東京都千代田区麹町 1-4 半蔵門ファーストビル
TEL:03-4461-8080
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Watch Person Interview vol.56 A. ランゲ&ゾーネ CEO ヴィルヘルム・シュミット
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photo:Ryotaro Horiuchi
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SIHH2016 Audemars Piguet New Model2016年 オーデマ ピゲ新作情報

スイスの名門時計マニュファクチュールにして、創業から140年を越えた今も意欲的な新作開発を進めるオーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)。
そのオーデマ ピゲが2015年のSIHHで発表した話題となったのが、ブース内に特設されたAcoustic Labで画期的なプレゼンテーションを行った「ロイヤル オーク コンセプト RD#1」である。このコンセプトモデルが1年を経て、ついに製品化。 それが新作の「ロイヤル オーク コンセプト・スーパーソヌリ(ROYAL OAK CONCEPT SUPERSONNERIE)」だ。
外観は昨年のモデルから針やインデックスのカラーリングが若干、修正された程度で、ほぼ同一。しかし、その音色と音量はさらに磨きがかけられ、腕時計史上、最上の音を獲得したミニッツリピーターといっても過言ではないだろう。

この話題作の製品化に続いて、オーデマ ピゲでは「ロイヤル オーク(ROYAL OAK) 」のイエローゴールド新コレクションを発表。美とエネルギー、そして光のシンボルというイエローゴールド製ケースを採用したモデルは、クロノグラフ、ケース径37.0mmの自動巻き三針モデル、ケース径33.0mmのクオーツ・モデルがある。
さらにダイアル&ムーブメントに大胆なオープンワークを施し、テンプとひげぜんまいを同軸で上下に重ねた「デュアルバランス」機構を採用した「ロイヤル オーク・ダブル バランスホイール・オープンワーク(ROYAL OAK DOUBLE BALANCE WHEEL)」や、華麗なジュエリーセッティング技術を誇示する「ミレネリー(Millenary)」など、独自に開発した先進的メカニズムを搭載するモデルや華麗なレディース・モデルを発表。その栄光の歴史に新たなページを加えたのである。
>>>史上最高の音を獲得した「ロイヤル オーク コンセプト・スーパーソヌリ」
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi
※表記は2016年4月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。
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Audemars Piguet(オーデマ ピゲ) についてのお問合せは……
オーデマ ピゲ ジャパン株式会社
〒104-0061 東京都中央区銀座 6-5-13
TEL: 03-6830-0000
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SIHH2016 RICHARD MILLE New Model2016年 リシャール・ミル新作情報

毎年、驚きの新作で我々を歓迎してくれる孤高の超絶マニュファクチュール、リシャール・ミル(RICHARD MILLE)は、2016年も、またまた驚愕の新作を発表した。
そのひとつが万年筆! これは2013年に発表したチタン製の機械式カフリンクスに続くもので、もちろん、リシャール・ミルとして初めての製品である。
そのメカニズムと作動は驚きそのもの。機会があれば、当サイトで動画を紹介したい。そのぐらい素晴らしいのだ。
そしてもうひとつの話題作が、フランスのエアバス社の傘下で、高級なプライベートジェットで知られるエアバス・コーポレート・ジェット(ACJ)との提携から誕生した「RM 50-02 ACJ トゥールビヨン スプリットセコンド クロノグラフ(RM 50-02 ACJ Tourbillon Split Seconds Chronograph)」である。

この新作ウォッチは、ACJのジェットエンジンのタービンに用いられる素材をベゼルに採用し、その固定にエアバスが採用する物と同じ形状の特殊なビスを用いるなど、あらゆる面でACJとの融合が図られた意欲作である。
その他にもピンクのサファイアクリスタルでケースを製造した婦人用モデル「RM 07-02 ピンク レディ サファイア(RM 07-02 Pink Lady Sapphire)」や、 「RM 07-01 ジャパン ピンク(RM 07-01 JAPAN PINK)」、「RM 029 ジャパン ブルー(RM 029 JAPAN BLUE)」、「RM 030 ジャパン レッド(RM 030 JAPAN RED)」などの日本限定モデルも多数発表され、その無尽蔵の発想力と開発力、そして日本への親愛をアピールしたのである。
>>>ジェット機の要素を導入した「RM 50-02 ACJ トゥールビヨン スプリットセコンド クロノグラフ」
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎、江藤義典 / Photos:Ryotaro Horiuchi、Yoshinori Eto
※表記は2016年4月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2016年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。
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リシャール・ミル (RICHARD MILLE) についてのお問合せは……
リシャール・ミル GINZA
〒104-0061 東京都中央区銀座 8-4-2
TEL:03-5537-6688
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2016年4月11日(月)より4月15日(金)まで、A.ランゲ&ゾーネ東京にて 2016年新作コレクション特別展示会を開催いたします。
2016年1月のジュネーブ国際高級時計サロン(SIHH)で発表され、世界中のジャーナリストや時計専門店関係者の注目を集めたA.ランゲ&ゾーネの新作コレクション。それらが一堂に会する毎年恒例の新作巡回イベントを、今年も4月11日(月)より、A.ランゲ&ゾーネ東京にて開催いたします。
2016年のA.ランゲ&ゾーネのコレクションテーマは〝MECHANICAL MASTERS″(機構のマイスター)。
創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの時代から機構の発展に力を注ぎ続けるA.ランゲ&ゾーネの、技術力と開発力を結集させた秀逸なコンプリケーションウォッチと、妥協を許さない職人の丁寧な仕上げが細部に光る美しいシンプルモデルの両方で構成される今年の新作群からは、A.ランゲ&ゾーネの時計作りへの気概が感じられます。
/sites/default/files/newsImage1/1232.jpgクロノグラフの名品「ダトグラフ」にパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンという複雑機構を組み込んだ「ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン」では、複数の複雑機構を1つのムーブメント上でスムーズに連動させる、この時計のために開発されたまったく新しいキャリバーを搭載しました。クロノグラフのジャンピング・ミニッツカウンターや瞬転式の永久カレンダー、特許取得のトゥールビヨンのストップセコンド機構など、付加機能も充実しています。
科学観測用のデッキウォッチを現代風に再解釈した高精度ウォッチ「リヒャルト・ランゲ」ファミリーの新作、「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」では、F. A. ランゲが1867年にすでに開発に成功していたステップ機構の秒針を取り入れ、レギュレーターの文字盤に大きく配しました。毎秒歯切れよく進む秒針は、一定のエネルギーを1秒ごとに脱進機に供給する動力制御メカニズムによって駆動しています。動力と運針それぞれに、2つの輪列で構成するムーブメントを開発することによって、ジャンピングセコンドを制御しながら安定した高い精度を保っています。
そして、シンプルウォッチの代表作「サクソニア」からは、ムーンフェイズとランゲを象徴するアウトサイズデイトを美しく配した「サクソニア・ムーンフェイズ」が登場しました。特許取得の特殊なコーティングを施したゴールド無垢製のムーンディスクには、825個の星をレーザーで描き出し夜空を表現。その特長は美しさだけでなく、一度正しく設定すれば、1日分の誤差が生じるのに122.6年を要するという高精度ムーンフェイズです。
他にも「ランゲ1」や「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」の新バリエーションや、リニューアルした「サクソニア・フラッハ」など、A.ランゲ&ゾーネ渾身の最新ウォッチコレクションを、ぜひごゆっくりご堪能ください。
普段なかなか店頭でご紹介できないコンプリケーションモデルも揃うこの機会を、どうぞお見逃しなく。
A.ランゲ&ゾーネ2016年新作コレクション特別展示会詳細
開催会場: A.ランゲ&ゾーネ東京 /
東京都中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル1階
TEL:03-3573-7788
開催期間: 2016年4月11日(月)、12日(火)、14日(木)、15日(金)11:00-19:00
※4月13日(水)は定休の為クローズいたします
写真右上から順に
Datograph Perpetual Tourbillon
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン
Ref.:740.036F
ケース径:41.5mm
ケース厚:14.6mm
ケース素材:PT
ムーブメント:手巻き、Cal.L952.2、59石(うち1石はダイヤモンド)、パワーリザーブ約50時間
限定:世界限定100本
価格:295,000ユーロ(参考価格)
発売予定:2016年10月以降
Richard Lange Jumping Second
リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド
Ref.:252.025
ケース径:39.9mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:PT
ムーブメント:手巻き、Cal.L094.1、50石、パワーリザーブ約42時間
限定:世界限定100本
価格:78,000ユーロ(参考価格)
発売予定:2016年9月以降
Saxonia Moon Phase
サクソニア・ムーンフェイズ
Ref.:384.032
ケース径:40mm
ケース厚:9.8mm
ケース素材:18K PG
ムーブメント:自動き、Cal.L086.5、40石、パワーリザーブ約72時間
予価:3,500,000円(税抜)
発売予定:2016年5月以降
A.ランゲ&ゾーネ東京
TEL:03-3573-7788
[「A.ランゲ&ゾーネ」 に関するお問合せは]
A.ランゲ&ゾーネ
TEL:03-3288-6639 表示
SIHH2016 ROGER DUBUIS New Model2016年 ロジェ・デュブイ新作情報

例年、各ブランドが工夫を凝らしてブースのデザインを作り上げる中、圧巻の世界観を提案してくるのがロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)だ。
2015年はアストラル・スケルトンをテーマに幻想的な空間を作り上げたが、今年はレディスコレクション「ベルベット」が主軸ということもあって、きらびやかでまばゆく、そしてオートクチュールで着飾った官能的なマネキンのアートを作り上げた。
ロジェ・デュブイはマニュファクチュール・ブランドではあるが、今回は“Jeweler of rare artistic masterpieces(ジュエラー オブ レア アーティスティック マスターピース)”として、ジュエリーを駆使した様々な美的表現にチャレンジしている。

新生ベルベットのテーマは5つ。「ブラック ベルベット」は“征服する”というイメージを込め、「ブロッサム ベルベット」は“ミステリアス”な雰囲気。「ベルベット シークレット ハート」は“ムーブメント”にこだわり、「ベルベット リボン」は“ジェムセッティング”で技を見せる。そして「ベルベット マサロ」は、靴ブランドとのコラボレーションとなる。
どれもがロジェ・デュブイらしい情熱的なデザインを取り入れており、女性の腕を飾るアクセサリーとして適している。
ちなみにメンズウォッチは既存モデルのエクステンションが中心となっているが、工夫を凝らしているので見どころは多い。
取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎 Photos:Ryotaro Horiuchi
※表記は2016年4月現在のものになります。
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ROGER DUBUIS(ロジェ・デュブイ) についてのお問合せは……
ロジェ・デュブイ
〒102-0083 東京都千代田区麹町 1-4 半蔵門ファーストビル
TEL:03-4461-8040
>>ロジェ・デュブイ (ROGER DUBUIS)のGressive掲載ショップはこちら
※上記商品を取り扱っていない店舗もございます。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、サルトリアリズムを讃えて端正なラインに仕立て、ジュネーブ・シールを取得する新しいメンズウォッチを発表します。伝統的な装飾技法を隅々までマスターしたヴァシュロン・コンスタンタンは、その独自の技を生かし、男性のクラシカルな服装というテーマに取り組みました。ギヨシェ彫りとエナメルの技法を使い、仕立て技術の豊かで貴重な世界へと分け入りました。
スタイルと匠の技、まさに二つの接点に立つ「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」モデルが設える舞台は、服飾に精通した技が生み出す芸術です。ヴァシュロン・コンスタンタンは、さまざまな工芸を巧みに組み合わせて、男性の衣服に使われる生地さながらの質感とカラーを文字盤に再現しました。三日月型のスペースを占めるクラシカルな織り模様のモチーフは、手作業でギヨシェ彫りが施され、さまざまな色の透明なグラン・フー・エナメルでコーティングされています。時間と分は、マザーオブパールで縁取られたサブ・ダイヤルで表示され、その姿はシャツのボタンを思わせます。このダイヤルの中央のタペストリー模様は機械で再現され、スーツに映えるシルクのポケットチーフにも似た眺めが目を奪います。この新しいモデルに含まれる5つのモデルには、ヴァシュロン・コンスタンタンの自社開発・製造の手巻き機械式ムーブメント、キャリバー1400が搭載されています。
テーラリングの芸術
時の守護者とスタイルの守護者。ヴァシュロン・コンスタンタンは、何世代にも渡って仕立ての技術を受け継いできたテーラーの職業に相通じるものがあります。1755年に創業して以来、ヴァシュロン・コンスタンタンというメゾンも、上品で美しいスタイルを徹底的に追求してきたのは明らかです。テーラーは仕立ての分野において、細部まで同じように正確に作り上げることに専念し、“サルトリアリズム(テーラーメイドの服作り)”と呼ばれる洗練されたスタイルを確立しました。サルトリアリズムという言葉はまた、ハリウッド映画の黄金時代を代表する不滅の俳優に象徴される上質な男性の服装とも結びついています。近年の例では、エレガンスのアイコンとも呼ぶべき人物たちが、サルトリア・スタイルと呼ばれる服で自己を表現していました。こうした生粋の紳士たちは、隅々まで完璧に仕立てられた服を自由気ままに着こなすことによって、自らの個性やカリスマ性を主張しています。そして今は、スタイリッシュな感覚をアピールすることに関心の高い新しい世代の男性たちが、時には型にはまらない着こなしによって自身のシックなセンスを表現しながら、世界の中心地を堂々と歩く姿が見られます。ミラノでも東京でも、パリ、ロンドン、ニューヨークでも、彼らが魅力をアピールするのに選ぶ最高の服は、上質な生地で作られ、伝統と大胆な感覚が組み合わされた色づかいによって引き立てられたスーツです。
センスの良さが表れた服には、一般的にその背後に職人の優れた技が存在しています。エレガントな装いを熱烈に愛好する男たちが探し求めるのは、伝統的な手法を使って作り上げられたハンドメイドの上質感です。そしてテーラーメイドならではの仕立てに本能的に安心し、心地良さを覚えるのです。本物の職人と同様に、経験豊かなテーラーメイド職人は、1着のジャケットを仕立てるのに長い時間を費やします。さまざまな生地を選び、完璧に裁断し、何千か所も縫製して仕上げるのに、熟練した手業を駆使するのは、非の打ちどころのないフィット感を実現するには不可欠です。オートオルロジュリーとまったく同様に、高級テーラーの仕事は、入念な素材選びや正確きわまりない手さばきといった、洗練の極致をゆく技に支えられた一つの芸術であり、そのすべては、完璧の域に達した美と技のバランスを実現するための取り決めに従っているのです。
/sites/default/files/newsImage2/1231.jpg文字盤を彩るカラフルな生地
「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」は5つのモデルから成り、さまざまなパターンがあります。“プリンス・オブ・ウェールズ・チェック”は、縦と横のストライプが組み合わさって格子柄を成し、ラズベリーレッドの透明エナメルがモチーフを引き立てています。“ヘリンボーン”は、整然と並ぶ繊細なモチーフが洗練されたイメージを効果的に演出し、ラベンダートーンのエナメルがそれを引き立て、多彩なジグザグ・モチーフを際立たせています。“ウィンドーペーン”の規則正しい格子柄を強調するのは、ウォームグレーのエナメルです。“ピン・ストライプ”は、柔らかなリネンカラーの下に細い縦の線が走っています。そして最後の“タータンチェック”は、縦と横のラインが交錯するモチーフが、セルリアンブルーのエナメルで彩られています。
ヴァシュロン・コンスタンタンのマスター職人は、サルトリアリズムの精神に則り、上質に織られた生地に似た仕上げを実現するために、長い時間をかけて研究を重ね、試作を繰り返しました。ギヨシェ彫り職人は、時計製造の分野で前例のない生地の織り模様を手作業で再現しました。文字盤の外周を取り巻く細かなひだ模様の装飾などは、実際の縁縫いにそっくりです。このような微細な模様をゴールドの薄いプレートに施すには、0.1ミリ単位の正確さで彫り進めながら陰影を作り出さなくてはならず、長時間の作業が職人に求められます。ギヨシェ彫りの複雑さに加え、エナメルの仕上がりの予測が難しいといった制約がある中で作業に取り組むエナメル職人は、透明感や艶やかで滑らかな均一の外観が保たれるように注意を払いながら、正しい色合いを出すべく努めました。ここで選ばれたのは、もとより難度の高いグラン・フー・エナメルでした。透明エナメルを被せてギヨシェ彫りのモチーフを強調できるのは、このグラン・フー・エナメル以外にないからです。これによって模様が浮かび上がり、非常にリアルな感覚が生まれ、まるで本物のようにモチーフが精彩を帯びてくるのです。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、3時位置にオフセットされたゴールドのサブ・ダイヤルの装飾に一段と複雑な作業を課しました。それは、タペストリー風のモチーフです。モデルによって異なりますが、ペイズリー、フローラル、ポケットチーフの幾何学柄などです。タペストリーの技法はパンタグラフと同様です。モチーフは、このために精密の調整された彫り機で刻まれ、その後に冷却と光沢仕上げが施されます。こうして交互に凹凸ができあがり、エナメルの表面の、まさにその中心に織物のような効果が生まれます。このサブ・ダイヤルはチャプターリングに囲まれ、その中で2本のゴールド針が時刻を表示します。
直径40mmのラウンドケースは、18Kホワイトゴールドまたは18K(5N)ピンクゴールド製です。アリゲーターレザーストラップは、入念にカラーが選ばれ、手縫いサドルステッチ仕上げで、高級靴メーカーの仕事ぶりを思わせます。また時計におけるサルトリアリズムは、半マルタ十字のピンバックルにも及んでいます。また、ヴァシュロン・コンスタンタンはこのモデルの付属品として、タペストリー・モチーフのサブ・ダイヤルと同じデザインのカフリンクスをセットにしました。
モデルの魅力を高める理想的なキャリバー1400
ポリッシュ仕上げのケースバックにはスペースが設けられているため、エングレービングによってパーソナライズも可能です。また、オフセットされた窓からは、手巻きの機械式ムーブメントの一部が見えます。98個の部品で構成され、20石のムーブメントは、径20.65㎜、毎時2万8800振動、約40時間のパワーリザーブが備わります。
ムーブメントの仕上げは、ジュネーブ・シールの厳格な規定に従って手作業で行われ、平滑面にはコート・ド・ジュネーブの模様が施され、部品の縁は面取りと研磨仕上げが、ネジ頭部上面にもポリッシュ仕上げが施されています。
まさに、最も高度な時計づくりのお手本と呼ぶにふさわしい、この新しいモデルは、日常的にエレガントなスタイルの価値を理解する、優れた審美眼をもった人々のために作られています。また、5つの時計には、手作りゆえに1点1点がユニークピースとしての個性が備わり、そうしたハンドメイドこそが、このモデルに本物のまたとはない価値をもたらしているのです。
メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル(写真右上から順に)
プリンス・オブ・ウェールズ・チェック・パターン
Ref.:1400U/000G-B215
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.20mm
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:バーガンディ/ダークブラウン/ウォームグレー/ブラウン/ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケールクラスプ、18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールドポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き、Cal.1400(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造 )、約40時間パワーリザーブ、毎時2万8800回振動(4Hz)、20石
仕様:時、分 、ジュネーブ・シール取得、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
文字盤:手彫りギヨシェの“プリンス・オブ・ウェールズ・チェック” パターン、その上にラズベリーレッドの透明なグラン・フー・エナメル。シャンパンカラーのタペストリー模様を施した3時位置のゴールド・ダイヤル、マザーオブパールのチャプターリングに黒いローマ数字をペイント
予価:6,150,000円(税抜)
ヘリンボーン・パターン
Ref.:1400U/000R-B159
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.20mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:バーガンディ/ダークブラウン/ウォームグレー/ブラウン/ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケールクラスプ、18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールドポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き、Cal.1400(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造 )、約40時間パワーリザーブ、毎時2万8800回振動(4Hz)、20石
仕様:時、分 、ジュネーブ・シール取得、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
文字盤:手彫りギヨシェの“ヘリンボーン”パターン、その上にラベンダーカラーの透明なグラン・フー・ エナメル。シャンパンカラーのタペストリー模様を施した 3時位置のゴールド・ダイヤル、マザーオブパールのチャプターリングに黒いローマ数字をペイント
予価:6,150,000円(税抜)
ウィンドーペーン・パターン
Ref.:1400U/000R-B216
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.20mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:バーガンディ/ダークブラウン/ウォームグレー/ブラウン/ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケールクラスプ、18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールドポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き、Cal.1400(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造 )、約40時間パワーリザーブ、毎時2万8800回振動(4Hz)、20石
仕様:時、分 、ジュネーブ・シール取得、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
文字盤:手彫りギヨシェの“ウィンドーペーン”パターン、その上にウォームグレーの透明なグラン・フー・エナメル。 シャンパンカラーのタペストリー模様を施した3時位置のゴールド・ダイヤル、マザーオブパールのチャプターリングに黒いローマ数字をペイント
予価:6,150,000円(税抜)
ピン・ストライプ・パターン
Ref.:1400U/000R-B217
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.20mm
ケース素材: 18K(5N)ピンクゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:バーガンディ/ダークブラウン/ウォームグレー/ブラウン/ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケールクラスプ、18Kホワイトゴールド/18K(5N)ピンクゴールドポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き、Cal.1400(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造 )、約40時間パワーリザーブ、毎時2万8800回振動(4Hz)、20石
仕様:時、分 、ジュネーブ・シール取得、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
文字盤:手彫りギヨシェの“ピン・ストライプ”パターン、その上にリネンカラーの透明なグラン・フー・エナメル。シャンパンカラーのタペストリー模様を施した3時位置のゴールド・ダイヤル、マザーオブパールのチャプターリングに黒いローマ数字をペイント
予価:6,150,000円(税抜)
タータン・パターン
Ref.:1400U/000G-B218
ケース径:40.00mm
ケース厚:8.20mm
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(約30m)
ストラップ:ダークブルーのミシシッピ・アリゲーターレザー、手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケールクラスプ、18Kホワイトゴールドポリッシュ仕上げの半マルタ十字
ムーブメント:手巻き、Cal.1400(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造 )、約40時間パワーリザーブ、毎時2万8800回振動(4Hz)、20石
仕様:時、分 、ジュネーブ・シール取得、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
文字盤:
手彫りギヨシェの“タータン”パターン、その上にロイヤルブルーの透明なグラン・フー・エナメル。シャンパンカラーのタペストリー模様を施した3時位置のゴールド・ダイヤル、マザーオブパールのチャプターリングに黒いローマ数字をペイント
予価:6,150,000円(税抜)
※すべて取り扱いはヴァシュロン・コンスタンタンのブティックのみ
[お問合せは]ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com 表示
ヴァシュロン・コンスタンタンは、2016年4月1日から3日までパリで開催されるヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデーにおいて、新しいコレクション「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」を発表します。これらの作品を祝い、ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界最古のテキスタイルメーカーとして知られるヴィターレ・バルベリス・カノニコと共にサルトリアリズムを讃えます。
2社合わせて600年以上にも及ぶ歴史を読み解く
ヴァシュロン・コンスタンタンは、260年以上にも渡り、一度も途切れなく続く歴史を歩んできました。世界に目を向け、卓越性を追求する精神に導かれ、古くからの技の継承に努めてきたその歴史の節目を彩ってきたのは、さまざまな出会いです。今、ここに世界最古の高級時計マニュファクチュールと、高級生地の分野で350年以上の歴史を誇る世界最古の生地メーカーが出会うことで、新たな物語が綴られ、思いがけないストーリーが展開します。
2つのメゾンは、どちらも専門技術や伝統、気品が同じように要求される点では共通しています。また、各工程を正確な寸法や、細部に行き渡る感覚、完璧を求める精神が律しているのも同じです。2016年、新作「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」の発表を祝うためにヴァシュロン・コンスタンタンは、ヴィターレ・バルベリス・カノニコを招きました。男性のワードローブのデザインコードから想を得た5モデルから成るこのコレクションに表現されているのは、まさに<時の守護者>と<スタイルの守護者>との出会いです。
「メティエ・ダール・エレガンス・サルトリアル」の各モデルに用いられた文字盤の意匠は、それらを彩るための高級生地の選択からすべてが始まりました。すなわち、「プリンス・オブ・ウェールズ・チェック」、「ヘリンボーン」、「ウィンドーペーン」、「ピン・ストライプ」、「タータンモチーフ」です。これらは、ヴァシュロン・コンスタンタンの熟練のギヨシェ職人やエナメル職人に刺激を与え、共同で彼らの技を生かすこととなりました。
2つのメゾンは、高級素材や職人技への情熱を共に分かち合うことによって、サルトリアリズムに敬意を表しています。そして、経糸と横糸が紡がれる中で、時が永遠を織り上げていくのです。
ヴィターレ・バルベリス・カノニコについて
毛織物会社のヴィターレ・バルベリス・カノニコは、イタリアのピエモンテ地方の中心地プラトゥリベーロに構える歴史的な工場で、350年以上も服飾産業向けの高級テキスタイルを製造してきました。13代に渡ってファミリービジネスを営む同社は、400人以上を雇い、年間5,000スタイルもの生地を生産し、世界90か国以上に輸出をしています。ヴィターレ・バルベリス・カノニコは、“メイド・イン・イタリー”の服地の中でも、その高い価値と生産量においてまさに世界有数のメーカーです。その企業理念のモットーは、遺産、革新、エレガンスです。
[お問合せは]ヴァシュロン・コンスタンタン
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ヴァシュロン・コンスタンタンは、6年連続してフランス国立芸術工芸協会(INMA)と協力し、今年もヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)の後援を務めます。このヨーロッパ芸術の展示会は、古くからの専門技術を未来へと橋渡しする才能豊かな職人たちと一般市民が出会う貴重な機会として、必見のイベントへとますます成長しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、芸術的工芸の評価を高めることは、たんなる取り組みの一つではなく、むしろ義務であると捉えています。知られる機会も少なく、忘れ去られている芸術的工芸を世界に向けて広め、工芸作品の製作が心に訴えかける深い感動を人々に味わってもらうことが大切だと考えるからです。
したがって、ヴァシュロン・コンスタンタンは、フランス国立芸術工芸協会(INMA)との協力のもと、3月29日から4月3日までパリ装飾芸術美術館で開催される2016年のヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)の展示会“L'EMPREINTE DU GESTE”への後援を大変光栄に思います。
人の行為としての“empreinte”(これには印を押す、マークを記す、指紋など、さまざまな解釈があります)は、18人の創意あふれる才人たちの“geste”(熟達の職人技)により、次の5つのステージで表現されます。
- 情熱の表明
- 独創的なデザインの印
- 革新的な表現
- 美意識の共有
- 実り豊かな交流の記憶
オリジナルのコンセプトに基づくこのようなイベントは、芸術的工芸の現代的な意義を肯定しつつ、その独創性や社会および経済的役割に焦点を当て、将来のあり方を展望します。
高度な職人技の背後にある職人の存在をとりわけ重視するヴァシュロン・コンスタンタンは、展示会の後援にあたり、芸術的工芸の豊かな遺産を推奨し、教育すると共に、新たな職業を生み出すのに役立てたいと考えています。 ヴァシュロン・コンスタンタンは、芸術的工芸を一般に知ってもらう使命を世界規模で行っています。イタリアでは、コローニ伝統工芸財団(Fondazione Cologni dei Metieri d'Arte)とパートナーシップを組み、第21回トリエンナーレ・ディ・ミラノの“New Craft”展示会を後援します。アートとデザインの探求の奨励において先進的な役割を演じる国際的な博覧会のテーマは“21st Century. Design After Design(21世紀、デザイン・アフター・デザイン)”と題され、2016年4月2日から9月12日まで開催されます。4月1日から3日は、ミラノ市街に点在するアート工房で独創的なアーティストによるデモンストレーションが一般公開されます。
スイスでは、2016年4月15日から17日まで、ヴァシュロン・コンスタンタンは、ジュネーブ市をはじめとして、ヴォー州、ジュラ州、ヌーシャテル州の後援を務めます。ヨーロッパ・アーティスティック・クラフトデー(JEMA)では、特にジュネーブ州に構える50以上の工芸施設や職人の工房の一般公開を予定しています。また、今年のヴァシュロン・コンスタンタンは、ジュネーブの美術歴史博物館で芸術工芸のエスプリを映し出すアートと物との関係を描いた展示会を催します。
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