TAG Heuer CARRERA CALIBRE HEUER01 CHRONOGRAPH 　「タグ・ホイヤーカレラキャリバーホイヤー01 クロノグラフ」を語る5つのキーワード

TAG Heuer
CARRERA CALIBRE HEUER01 CHRONOGRAPH
タグ・ホイヤーカレラキャリバーホイヤー01 クロノグラフ
新ケース、新構造、新ムーブメントを引っ提げて誕生した、新たなコンセプトのクロノグラフ。ケースは12個のパーツによって構成され、ムーブメントはCal.1887を改良したCal.HEUER 01を搭載。大胆なビジュアルだが、チタン素材のおかげで、腕馴染みに優れているのも特長。
Ref.：CAR2A1Z.FT6044
ケース径：45mm
ケース素材：チタン
防水性：10気圧
ストラップ：パンチング加工したラバー
ムーブメント：自動巻き、Cal.HEUER 01、39石、パワーリザーブ約50時間
仕様：シースルーバック
価格：595,000円（税抜）

新型マシンはより華やかに

ベースは2010年に商品化されたCal.1887。高精度と信頼性を兼ね備えた名機に対し、振動ピニオンやコラムホイールといった基本構造はそのまま残しつつ、ビジュアル面を強化シースルーダイヤルから見えるムーブメント上部には、グラフィカルな形状のブラックプレートを配置。さらに自動巻きローターはブラックに、コラムホイールはレッドにして、華やかなルックスでまとめる。
テクノロジーが時計を熟成させる

ここ10年で大きく進化したのが、時計の製造工程。高性能なCNCマシンやマシニングセンタを導入すれば高精度のパーツを制作できるので、時計の基礎品質が向上し、価格を凌駕するレベルの時計を手にすることができるのだ。タグ・ホイヤーでは、スイス時計産業の中心地ラ・ショー・ド・フォンに近代的なファクトリーを作っており、最先端のウォッチメイキングを実践中である。

受け継ぎつつ、進化させる

主力コレクション「タグ・ホイヤーカレラ」は、1963年に登場。伝説の公道レース「ラ・カレラ・パナメリカーナ・メキシコ」をイメージしたレーシングウォッチで、視認性を高める大きなダイヤルと装着感を高める長めのラグが特徴だった。そのDNAは「ホイヤー01」にも受け継がれているが、その一方で12個の別体パーツや立体的なダイヤルなど、アバンギャルドな味付けを加えて、新旧融合を果たした。
レアメタルを上手に料理

時計業界の新定番素材であるチタンは、「ホイヤー01」にも使用されている。非常に軽くて強度が高く、強力な酸化被膜を形成するために錆びることがなく、金属アレルギーの心配もないという理想的な素材だ。ただし酸化しやすいがゆえに、加工がとても難しい。タグ・ホイヤーではこの難素材に対して寸分の狂いもなく加工を行い、12パーツで構成される独創的なケースを手に入れた。
周到な価格戦略

小さなパーツで構成する機械式時計は、機構が複雑になるほど価格も上がるのがセオリー。可動部分が多いクロノグラフは、今でも“複雑機構”の一つであり、格上の存在として扱われている。しかしタグ・ホイヤーの場合、豊富なノウハウと製造技術、そしてメガブランドならではのスケールメリットを活かして、価格を50万円代に抑えている。これはユーザーにとっては嬉しい戦略だ。