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BASEL WORLD2015 TAG Heuer New Model2015年 タグ・ホイヤー新作情報

時計業界の超大物を新CEOに迎え、 タグ・ホイヤーの新時代が始まる
タグ・ホイヤー(TAG Heuer)

  タグ・ホイヤー(TAG HEUER)も属するLVMHグループの時計部門のトップであるジャン-クロード・ビバー氏が、突如タグ・ホイヤーのCEOに就任した。その目的はまだ明らかにはなっていないが、2015年の新作からは、4本の柱を明確にするという。

 ひとつは「スイスネス(スイスらしさ)」。自社ムーブメントのCal.1887をベースに、美観を強化したCal.ホイヤー01をリリースし、さらにケースの自社生産化など独自性を明確にしている。

  もうひとつは「スポーツ」。これは従来のタグ・ホイヤーの戦略を踏襲する。アンバサダーとして、サッカー選手のC.ロナウド、レーシングドライバーのJ.バトン、そしてテニス選手の錦織 圭などを起用し、タグ・ホイヤーの溌剌としたイメージを増幅させる。

  さらに新たに「アート」と「ライフスタイル」という柱も作った。世界的なDJデヴィット・ゲッタや人気モデルのカーラ・デルヴィーニュをアンバサダーに迎えており、新しいファン層の獲得を目論んでいるようだ。


  もうひとつの驚きは価格戦略だった。

  昨今の時計業界は、どんどん価格が高騰していく傾向にあるが、タグ・ホイヤーでは戦略的に価格を抑えている。中心価格帯を50万円以下に抑えることで、手に入れやすくしているのは見事である。

  さらに「モナコ V4 ファントム(写真右、税抜・予価5,000,000円)」に代表されるように、“オールブラック”を製品のラインナップの中にいくつも取り入れたのも、ジャン-クロード・ビバーの手腕であろう。

  ウブロで大成功を収めた“時間を見せない”というコンセプチュアルなスタイルは、どちらかと言えば実用性を意識した真面目なブランドだったタグ・ホイヤーに遊びの要素を加えることになる。

  となれば、すでに超人気ブランドであるタグ・ホイヤーは、さらに一皮むけると見ていいだろう。



取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎 Photos:Ryotaro Horiuchi

※表記は2015年7月現在のものになります。




タグ・ホイヤー(TAG Heuer) についてのお問合せは……
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー
TEL: 03-5635-7054
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