Watch Person Interview vol.69 タグ・ホイヤー F1ドライバー ダニエル・リカルド インタビュー
腕時計はF1マシンと
メカニズムとしての共通性がある
2017年のシーズンは6月のアゼルバイジャンGPで優勝。10月初頭のマレーシアGPでも三位となって表彰台を獲得した「レッドブル・レーシング チーム」所属のF1ドライバー、ダニエル・リカルドさんが来日。東京・表参道の「エスパス タグ・ホイヤー」にて緊急インタビューが行われた。
鈴鹿は何回目ですか? そして、その印象は?
「鈴鹿を走るのは、2011年の日本グランプリが最初だから、今回で7回目だと思う。今までは時間がなくて、日本に来たら鈴鹿に直行していたけど、今回は時間にちょっと余裕があるので、東京も少しは見られると思うんだ。
鈴鹿は、素晴らしいサーキットだし、とても気に入っているよ。なにより早く走れるし、流れのあるサーキットだからね。ただし、コースが狭いので、それをフルに使わないと、難しいと感じている」
今、絶好調ですが、コンディションはいかがですか?
「ありがとう。マレーシアでも表彰台に立てたし、鈴鹿はとても気に入っているサーキットだから、今回は鈴鹿で初の表彰台トップに上れるかもしれないね」
今、リカルドさんが腕に着けているのは、3月に発表された「レッドブル・レーシング チーム」のスペシャル・モデルですね? 着けた感触はどうですか?
「タグ・ホイヤーの時計全部が好きだけど、この限定モデルは細部の作りが素晴らしい。しかも、独特のカラーリングがクレイジーすぎなくて、いい感じだ。良い意味でシンプルさがあるし、サイズもほどよくマスキュリン(男らしい)。しかも、ブルーのレザー・ストラップがレーシングのイメージを醸し出していてスポーティな要素も十分。とても気に入っているよ」
リカルドさんがレーシングドライバーとして腕時計に求めるものは何ですか?
「腕時計は極めてパーソナルなものだけど、F1のマシンとはメカニズムとして共通性がある。それに僕は時計のムーブメントに魅了されているから、外から見てメカニズムがわかることが必要だね。もちろん、機械のことをすべてわかっているわけではないけど、それはマシンも同じさ」
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TAG Heuer Carrera Calibre Heuer 01 Chronograph
Red Bull Racing Special Edition
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01
クロノグラフ レッドブル・レーシング
スペシャルエディション
タグ・ホイヤーが公式タイムキーパー、テクニカルパートナーを務める、F1 レッドブルレーシングチームとのコラボレーションにより誕生した、タグ・ホイヤーの自社製クロノグラフ・ムーブメント「Cal.01」を搭載した初めてのモデル。レッドブル・レーシングチームのチームカラーであるブルー&レッドが、時計本体とストラップにあしらわれている。また、新デザインのレーシングアワーインデックスを初めて採用したモデルでもある。
Ref:CAR2A1N.FT6100
ケース径:45.0mm
ケース素材:SS
防水性:100m
ストラップ:カーフ×ラバー
ムーブメント:自動巻き、39石、パワーリザーブ50時間、クロノグラフ、日付
価格:610,000円(税抜)
プレッシャーも仕事の一部。
自分にプレッシャーをかけて克服するのさ
タグ・ホイヤーでは「Don't Crack Under Pressure プレッシャーに負けるな。」という言葉で広告を展開していますが、リカルドさん独自のプレッシャー克服法は?
「僕にとってプレッシャーは仕事の一部だと思っている。だから、そこから逃げるのではなく、逆に自分自身でプレッシャーをかけるようにしている。だって、それでお金をいただいているわけだからね。あえて自分にプレッシャーをかけることで、普通以上の力を発揮できるんだ。
こうして自分自身にプレッシャーをかけても負けないためには、事前の準備が大切だ。レースの前はしっかり準備して、それによって適切なプレッシャーをかけていく。だから次の土曜日(日本GP)は、このプレッシャーに耐えられる走りをしたいと考えている。
もちろん、若い頃は何度もプレッシャーに負けたし、そもそも“F1”という言葉に負けていた。でも今は、ようやく“どうやってレースに臨めばいいか”がわかるようになってきたんだ。といっても、突然、何かが変わったわけじゃない。“今、自分自身がなぜ、ここにいるのか? そして、それは幸運だけではない!”と自分に問いかけ、言い聞かせて自信を持ち、レーサーとしての基本に立ち返れば良いことがわかったんだ。
“自分はあるべくして、今、ここに存在している!”という強い自信を持ち、これまで積み上げてきた結果が、それにつながっていたと考えることが大切だね」
そういったポジティブな思考は、誰から影響を受けたものですか?
「父が私に“自分のしていることを精一杯楽しみなさい”と言ったたことが原点だね。僕は、なんであっても、とにかく楽しむのが信条。自分自身が楽しんで、幸福感や満足感がなければならない。僕は常に、自分がハッピーか、満足しているかを確認し、物事に対処するようにしているんだ」
取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi
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