TimeVallée Azabudai Hills豊富なブランドの豊富なコレクションがそろう「タイムヴァレー」日本初ブティックがオープン 01

「複雑時計のゆりかご」と呼ばれ高級時計メーカーがひしめくジュウ渓谷(Vallée de Joux)、世界遺産に登録されたラ・ショー・ド・フォンやル・ロックルを擁するジュラ(Jura)の谷間、ニューシャテルからフルリエを経てフランスのポンタルリエに至るヴァル・ド・トラヴェール(Val-de-Travers)など、スイス時計メーカーの多くが谷間に発生し発展した。16世紀の宗教改革でフランスからスイスへ逃れたユグノー派の人々が定住したのが、主にスイス山間部であったことを考えると、それも当然だが、「谷間」つまりフランス語でヴァレー(Vallée)は、スイスの時計を考える際の重要なキーワードである。

　去る4月26日、その「谷(Vallée)」を店名に掲げる新感覚のウォッチ・ブティック「TimeVallée Azabudai Hills(タイムヴァレー麻布台ヒルズ)」が、東京の新しいショッピング・スポットとして注目される麻布台ヒルズにオープンした。

　この「TimeVallée Azabudai Hills」は、スイス発祥のラグジュアリーウォッチ＆ジュエリーのデスティネーションストア。近年はひとつのブランドを扱うオンリーブティックが増えているが、こちらはボーム＆メルシエ、シャネル、ショパール、IWC、ジャガー・ルクルト、モンブラン、パネライ、ピアジェ、ロジェ・デュブイ、ヴァシュロン・コンスタンタン、ゼニスなど11のブランドを扱うマルチブランド・ブティックであり、複数のブランドのコレクションを実際に手にとって吟味して購入することができることが大きな特徴である。

　そもそも「TimeVallée」は、世界有数の高級ウォッチメゾンを傘下に収めるリシュモン グループにより2014年に設立されたリテール部門。世界で46店舗展開し、厳選された高級ウォッチとジュエリーのコレクションがそろうだけでなく、独自のサービスなど、新しい時計体験を提供することで大きな話題となっている。

　その日本第1号店「TimeVallée Azabudai Hills」を運営するのは国内最大級の規模を誇る時計専門店「BEST ISHIDA」。それ故、扱うのはリシュモン グループ所属ブランドだけでなくシャネルやショパール、ゼニスなども含まれている。

　スイス伝統の時計作りと、その世界を深く理解する日本とのパートナーシップから誕生した新しい時計体験スポット。それが「TimeVallée Azabudai Hills」であり、時計愛好家の最終目的地のひとつとして新しい時計文化を世界に向けて発信する拠点となっていくに違いない。