Bell & Ross新コレクション「BR-X5」が示す卓越した創造性と、ベル&ロスの未来 02
ベル&ロスの今後の展開を期待させる
ケニッシとの共同開発ムーブメント
「BR-X5」におけるもうひとつの特徴が、新開発のムーブメント、BR-CAL.323の搭載だ。これは、近年の時計業界で一躍注目を集めているムーブメント製造会社・ケニッシとのパートナーシップによって開発された自動巻きムーブメント。パワーリザーブが約70時間に延伸しているのみならず、ベル&ロスの時計に搭載されるムーブメントでは初となるC.O.S.C.認定を受けており、信頼性も高めている。
「ベル&ロスは1997年よりシャネルと資本提携関係にあり、一方でシャネルは、チューダーとともにケニッシの株も保有しているのですが、あるとき、シャネル側から『ケニッシのムーブメントを使わないか?』と提案され、私たちはそこで興味を持ったのです。BR-CAL.323はケニッシとベル&ロスとの共同で開発を進めましたが、ムーブメントのデザイン──例えば、ダイアルのパワーリザーブ表示や大型化したデイト表示、そしてケースバックから見えるローターなどは、ベル&ロスのためにパーソナライズされています」
特にローターは、「BR 05」で使われていたオープンワークのローターを想起させるデザインを採用。このディテールからも、「BR-X5」が「BR 05」の進化モデルであると感じられるようになっている。
「私たちとしてはケニッシのムーブメントを使用することで、よりエクスクルーシブな時計を作り上げたと思っています。もっとも、この『BR-X5』のように洗練化を追求していくと、どうしても高価な時計になってしまうので、今後、すべての時計にケニッシのムーブメントを使うことはないでしょう。コレクションを一定の価格帯に収めるためにも、一部のカテゴリーにのみケニッシのムーブメントを搭載しようと考えています」
ベラミッシュの説明に続けて、CEOのカルロス・A・ロシロは次のように付け加える。
「ケニッシのムーブメントを使うことの強みは、何より信頼性です。ブルーノがデザインした時計は多層構造を取り入れているので、異素材を組み合わせるなど、限りないオプションが考えられるのですが、信頼性の高いムーブメントを保有することによって、そうした限りない可能性を支える──つまり、今後の展開が長期的に練られているということなのです」
多層構造のケースと新開発ムーブメントを採用した「BR-X5」は、早くも今後の展開を期待させる、画期的なコレクションだ。インタビューのなかでベラミッシュは「ブランドとしては、革新を続けていくことが重要。時計製造におけるアバンギャルドな姿勢とは、テクニック面でのイノベーションを続けていくことであり、時計の軽さや耐久性、新しさを追求していくこと」とも語っているが、この発言が示すとおり、ベル&ロスの攻撃的なウォッチメイキングは、ケニッシのムーブメントを手に入れたことで、この先、ますます加速していくことだろう。
多層構造を取り入れているので、異素材を組み合わせるなど、限りないオプションが考えられる──カルロス・A・ロシロのこの発言を表しているのが、「BR-X5」の第1弾にラインナップされた、世界500本限定の「BR-X5 カーボンオレンジ」。その特徴は、ムーブメントを保護するグレード2チタン製のコンテナを、カーボンファイバー製のアッパーと底面側のインサートで挟み、その上下からカーボンファイバーのプレートをはめ込んだグレード2チタン製ベゼルとケースバックをセットする構成。異素材を組み合わせたことで、多層構造のメリットを活かしたデザインに仕上げており、今後、こうした表現がどのように発展していくのかも期待させてくれる。
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