Le monde des créateurs indépendantsジュネーブの新進時計工房「アクリヴィア」による古典美と現代感覚を融合したハイエンドなタイムピース02
懐中時計から学んだ技術と感性から
評価を決定したシンプル・モデルが生まれた
処女作の意外な失敗を踏まえ、2018年に新たに発表されたのが自らの名を冠した『レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポラン』である。
「このモデルは何を目的に作ったかというと、毎日、生活に寄り添うような時計、着けやすい時計、思わず手にとってみたいなと思わせる時計を作りたかったからです。
リューズでしっかりと巻き上げられ、機構の音を聞き、時刻をセットするときの感触さえ楽しめる時計。さらにゼロリセットができて、時刻を正確に合わせられる。そんな時計を目指しました」
このモデルは発表するや否や、世界の時計愛好家から注目され、好調なセールスを記録する。その魅力を私が個人的に述べるなら、シンプルながら古典時計に通ずる美しさと魅力が宿っていたからではないかと思う。
「おっしゃるとおりです。なぜならこのモデルには、懐中時計から学んだものがたくさん込められているのです。懐中時計のように深みのある時計を自分も作りたかったのです。
その“深み”とは、美しく装飾され、手でエングレーブされたもの。そして可能であれば正確な時間を表示してくれる時計ということです。それが古典的になケースに入っていたら、と思って作りました」
シンプルさを極めたハイエンドな手巻きモデル
『レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポラン』とは?
彼がいうとおり、ケース形状は至ってシンプル。しかしムーブメントを見ると、随所に古典時計を範とする高品質な時計ならではの美を見ることができる。
「エナメルのダイアルも、懐中時計やマリンクロノメーターからインスピレーションです。ダイアルに描かれたラインは、これによってコンテンポラリー(現代的)な要素を表現すため。私はパテック フィリップでの見習いの頃、時計学校の卒業制作として懐中時計を作りました。今でも時々、それを取り出し『なんて貴重なものか』と眺めています」
この卒業制作の懐中時計は「アクリヴィア」の公式ページでも紹介されているので興味ある方は是非、見ていただきたい。
デッドビートセコンドを搭載する最新作
『レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポラン II』
では最新モデルである『レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポラン II』の魅力をレジェピさん自身に説明していただこう。
「最大の特徴は、ケースをコンピュータ制御のCNCマシンを使わずに作ったことです。これはジャン・ピエール・ハグマンというケース職人の技術が素晴らしいものであることの証明です。
表示は時と分と秒だけ。特にこの『レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポラン II』の機構はまったく新たに開発したもので、そこには輪列が二つ使われています。第一の輪列では正確な時間を表示します。そして第二の輪列で正確な秒、つまりデッドセコンドを表示するための情報を供給します。それはそれは微妙な機構であり、完璧に機能するために、ふたつの輪列は欠かせませんでした。
さらに、美しさのためにムーブメントをシンメトリーなデザインにして、受けを徹底的に磨きました。もちろん、ブリッジ(歯車の受け板)がしっかりとした作りだからこそ、素晴らしい装飾を手で彫ることもできます。これによって深みが出てきますし、見る人には『この受けと歯車がいいなあ』と目を楽しませてくれるはずです」
INFORMATION
アクリヴィア(AKRIVIA)についてのお問合せは・・・
アワーグラス銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-6ロイヤルクリスタル銀座1F
TEL: 03-5537-7888
アクリヴィア ブランドページを見る