ORIS | オリス 2021新作 スイスの航空レスキュー隊レガのスペックに合わせた21種の限定モデル。オリス「ビッグクラウン プロパイロット レガフリート リミテッドエディション」

　2021年の新作としてオリスより、スイスの航空レスキュー隊レガのスペックに合わせたすく別なリミテッドエディション「ビッグクラウン プロパイロット レガフリート リミテッドエディション」が登場します。このモデルは2021年8月30日より開催されたジュネーブウォッチデイズにて発表されました。オリスとスイスの航空レスキュー隊レガとの提携したコラモデルは3度目の登場となります。新作「ビッグクラウン プロパイロット レガフリート リミテッドエディション」は80年以上前から続くレガの歴史を讃えます。

　飛行機がなければ、スイス時計業界の発展はなかったかもしれません。初期のパイロットたちにとって時計は飛行に欠かせないものであったため、スイスのポケットウォッチメーカーに飛行勤務用の時計を依頼したのです。

　オリスは1910年には既に、当時の先駆的飛行士たちのための時計を作り始めていました。オリスのアーカイブのカタログには、ブレリオ型飛行機がケースに刻印されたポケットウォッチが載っています。

　1917年にオリスの最初の腕時計が開発されたのも、航空業界の影響です。そして、1938年にパイロットがグローブを付けたまま操作できるように大きめのクラウン（リューズ）を採用したビッグクラウンが誕生したのです。それ以来、オリスを代表するデザインとして作り続けられ、オリスはパイロットたちから厚い信頼を得てきました。

　オリスは過去数十年にわたって、空軍や曲技飛行チームなどを含む多くのトップクラス航空団体と提携して、高機能パイロットウォッチメーカーとしての評価を得てきました。ワールドタイマー（プッシュボタンで時刻を1時間刻みで調整する機能）や、ビッグクラウン プロパイロットアルティメーターなどの便利な機能を発明して、世界中のパイロットやパイロットに憧れる人々の腕に乗せてきました。

　そして2016年、オリスはスイスの航空レスキュー隊レガと提携を組みました。これは最も誇れるパートナーシップの一つです。レガはほぼ70年間航空医療サービスを提供してきた、世界有数のプロ集団です。

　その年にレガのための時計を制作、続いて2018年に限定モデルを制作しました。そして、この度第3弾を発表します。今回は、レガのパイロットやクルーたちの要望を取り入れた特別機能を備えて、レガで活躍する3型21機のヘリとジェット機をそれぞれ裏蓋に刻印した、21種類のコレクションです。

空を染める赤
赤いヘリコプターで知られるレガは、世界的に有名な航空レスキュー隊です。オリスはその功績を讃えて、21種類のリミテッドエディションを発表します。

　スイスで特別な尊敬と信頼を集める組織、レガは1952年に設立されました。スイス国民の半数から会員としてサポートされているレガは、世界的に有名な航空レスキュー隊です。赤いヘリコプターと、クルーの赤いユニフォームで知られています。

　現在、レガは13のヘリコプター基地と最新鋭の航空機団で、スイス医療制度の一部として活動しています。

　レガは18機のヘリコプターを基地に配備して、担当地域内で緊急出動要請があれば15分以内に現場に到着できます。基地にはパイロットと救急航空専門医とパラメディックのチームが常駐して、24時間365日出動に備えています。

　レガは山岳救助で有名ですが、交通事故や突然の心臓発作などの救急医療活動も行います。昨年、レガは所有する3基の救急ジェットなどで750人以上の患者を救いました。レガの使命は「人命救助のためならどこへでも出動する」ことだと言います。

　パンデミックによって、レガの役割はさらに大きくなりました。2020年は1万6千回以上出動して、 1万1千人の人を救急搬送しました。隔離ユニットを装備していたので、140人のCovid-19患者を送還することができました。

　レガはこれまでずっと、民間の非営利団体として、会費及び会員の寄付によって運営してきました。最新の会員数は360万名を超えます。

　レガには、18機のレスキューヘリコプターと3機の固定翼機があります。その21機それぞれが個体番号により登録されています。オリスの新しい「ビッグクラウン プロパイロット レガ リミテッドエディション」はその21機のヘリコプターやジェット機が刻印されたケースバックを装着したモデルをそれぞれ100本限定で提供するコレクションです。

目的に合わせた機能

　ビッグクラウンプロパイロット レガフリート リミテッドエディションをデザインするにあたり、オリスはレガのスタッフと数回打ち合わせをして、彼らが時計に必要とする機能を訊きだしました。

　求められているのは、瞬時に時刻を読み取ることができるシンプルで視認性の高いダイアル、光を反射しないもの、そしてGMT機能と時間を記録できるログブック機能、患者の心拍をモニターする電子機器のバックアップとしての脈拍計でした。堅牢で正確であることは言うまでもありません。

　ビッグクラウンプロパイロット レガフリート リテッドエディションにはブラックダイアルに高品位のスーパールミノバを充填した白い針と文字を採用して、高い視認性のセカンドタイムゾーンを装備しています。ステンレススチールのケースとオリス独自の「リフト」クラスプは反射防止のためガンメタルグレーの PVDを施しています。

　両回転ベゼルには救命確率が最も高いとされる「ゴールデンアワー」を示す赤い三角のマークと脈拍計が刻印され、秒針の白い先端で読み取れるようになっています。クイックチェンジシステムを備えたレザーとラバーのストラップを用意しました。